恋愛中級3
「加代ちゃんの相手大変じゃなかった?ママの実家のお手伝いさんなの
ときどき家にも来てもらってるから。」
「いや。大丈夫。瀬戸って名乗ったら、ゆうにいと勘違いしてた
みたいだけど」
どうやら、先生の従弟で間違いないみたいね。
瀬戸 圭太かぁ・・・昨日先生に聞いておいてよかった。
「悪かったわね。貴方にじゃなくて、彼女によ!約束とかしてなかったの?
もう、帰ってもらっても大丈夫よ。どうせ夕方先生来るし」
見張りが、いなくたって、ちゃんと勉強するわよ。
「あぁ・・・さっきのは、嘘。彼女なんて居ないから、でもガキに
興味ないのは 本当。」
あっそう。子供だ。ガキだ言うけど、私と1歳しか変わらないくせに!
「私達1歳しか変わらないじゃない?貴方も十分子供だと思うけど?」
「そうかな?高校生と中学生の1年の差は、雲泥の差に等しい。」
あくまで、自分は大人で、私は子供って言い張るのね。
ぜ~ったい私の方が、精神年齢高い自信がある。
先生とは、真逆のタイプみたいだし!?どうやって手懐けようかしら。
「その辺適当に座ってて、暇だと思うから好きなことしてていいわよ。」
「俺への恋愛指導は、ないわけ?」
先生から、いろいろ聞かされているとは思っていたけれど・・・
こんな女には、不住してませんけど何か?みたいな男の恋愛アドバイス
どうしろって言うのよ!
「貴方には、必要なさそうだから遠慮しとくわ」
私は、彼を無視することに決めた。問題集をひたすら
解いてやるんだからぁ!!
バン
これが、噂の壁ドン?そこには、トキメキなどかけらもなくて・・・
机上バーン!それは、怒りはたまた挑発?私何か、いけないことしちゃった?
「お前達は、何をするつもりだ?また、ゆうにいを罠にかける気なのか?」
罠?いったい何の話よ?お前達って・・・
「いきなり何の話?罠って何よ!説明してよ。」
圭太の真剣な表情を見る限り冗談で、言っているんじゃないってことは、
伝わって来た。
「どうゆうつもりで、ゆうにいに協力している?
お前らの目的は、何だ答えろ!」
な~んだ。女子と付き合ってみよう大作戦のことか。
それは・・・いろいろと企業秘密なわけで、先生より先に圭太に伝えて
もいいものだろうか?