表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/71

恋愛初級20

  こんなに幸せで、いいのだろうか?

ただ、憧れの人が居るそれだけでよかった。

 恋は、2次元で十分だと・・・


 結衣の遊びに付き合う程度と思っていたのに。

 ずっと閉じ込めていた気持ちが、溢れ出ようとしていた。


結衣の家に着くといつもの様に結衣ママが、歓迎してくれた。

 急いで階段を駆け上がる。

 部屋の前で、大きく深呼吸。思いっ切りドアを開けて叫んだ。


  「師匠!!!」


  「・・・・・・・・・・・・」


  結衣の反応は、冷ややかなものだった。予想の範囲内だ。


「ちょっと~!女の子の部屋に突然入って来るとか、あり得ない!

   それに・・・師匠って何よ!」


  仰る通りでございます。つい調子に乗ってしまいました。


  「お前が、先生って呼べなんて言うから・・・俺にとっては

   先生より師匠のほうが、しっくりくるんだよ。」


  「それって、私の作戦が成功したってことだよね?

   当然よね~私が、立てた作戦だもの」


 ご満悦の結衣様。怒りは、納まったみたいだ。

  今日の出来事を詳しく話した。


  「なかなか、やるじゃない。じゃぁ・・・約束してた秘密。聞きたいよね?」


  秘密・・・聞くべきなのは、分かっているけど。今じゃない気がするんだ。


  「秘密を話すのは、もう少し後にしてくれないか?今は、まだ・・・」


  「そう。分かった。じゃぁ作戦成功のお祝いに、これあげる。」


  手渡されたのは、大きな箱。綺麗にラッピングされている。

 俺の為にプレゼントまで、用意してくれているなんて・・・

 なんて良い子なんだ。結衣。

  「開けてみてよ。」


  結衣に言われるがままラッピングを丁寧に取る。

 こっこれ・・・諦めていた限定フィギアじゃないか!!!

 我が家にお迎え出来る日が、来るなんてー!


  カシャ・カシャ

  今のシャッター音は?


  「私に逆らったら、この写真彼女に送るから」


  スマホには、俺がフィギアの箱を抱きしめ抱擁する姿が鮮明に

  写し出されていた。


  終わった。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ