恋愛初級14
とある本屋にて
今日の俺は、一味も二味も違う!
勇気を出そう。新しい世界の扉を自ら、開けるのだ。
本当に今日この本屋に彼女は、現れるのだろうか?
もし現れなかった場合は、他の女子と会話することに。
それで、免疫力をつける様にとの指示が・・・
あれだけ練習したんだ。きっと上手くいくはず。
少女漫画コーナーには、さすがの俺も長居できない。
でも、結衣のプランには新刊コーナーを必ず10分置きに
確認することになっていた。
只の怪しい奴だと思われていそうで、居心地が悪い。
少年漫画のコーナーにも、女子が結構いて俺の好きな本を
手に取る姿に嬉しさを覚えた。
女子にも、人気だったんだなぁ~他にもお勧め沢山あるんだけどなぁ~
もちろん声なんて、かけられる訳もないのだけれど・・・
それにしても、先程から何か視線を感じる。やっぱり怪しまれているのか?
それとも、既に何かやらかしてしまったのだろうか?
慣れない格好に余計人の目が、気になってしまう。
落ち着け~落ち着くんだ。もう何度自分に言い聞かせたのか分からない。
結衣に監視されてる訳でもないし・・・適当に時間潰して帰ろうかなぁ
そう思い始めたときだった。
視線を感じるその先には、女子が!確かに俺を見つめている。
大きめ?のトレーナーにミニスカートカジュアルな格好だが、
俺の好みだ。
ただ、黒縁の、メガネに大きいマスク顔が分からない分
とにかく残念で、ならない。
なるほど、見た目って結構大事なものなんだな。
そのメガネとマスク取ったら、可愛いのにとか
元がダサイ俺が言うセリフじゃないけど。