恋愛初級13
「ああああああああああああ あのっ!!!」
「・・・・」
頭を抱え込む結衣肩が、小刻みに震えているのは気のせいか?
「いやぁ・・・先生ここまでとはね。ほらね練習しとかないと
その1言から全てが、始まるんだから・・・自然にほらもう1度」
「あっ・・・あの・・・すっすびばまません」
「はい もう1度」
真面目にやればやるほど、自然とかけ離れていく。
結衣と俺の恋愛授業は、遅くまで続いた。
「まぁなんとかなるでしょ。大丈夫明日は、ちゃんとできるわよ。
あっ先生明日は、メガネじゃなくてコンタクトで行ってね~」
「わかった。」
どうやら結衣は、褒めて伸ばすタイプらしい!?いやそこにいくまでの
過程は、かなりシビアだけれども・・・
それにしても俺のコンタクト情報は、どこから?結衣ママにだって
メガネ姿しか見せたことがないのに!
まぁ俺のこんなモヤモヤした感情も、明日で終わりだ。
真実を聞かせてもらうからな!!
そんなことより、明日大丈夫なのか?本当に彼女が俺の前に
現れたら・・・平常心を保てるのだろうか?
この胸の高まりは、いったい何なんだろう?
醜態を晒して、終わりなんてことにならなきゃいいけど。
今夜は、眠れそうにない。




