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my dream  作者: きなこ
19/21

第十六章

「ルーナちゃん!!」

「ルナ!!いつまで寝てるんだよ?」

「…ん…?」

薄く目を開けると、夢の中で聞いた、あの楽器の音楽が聞こえてきた。

「おか、さん…?おとう、さん……?」

「なーに言ってんだよ?お前の両親はもう…」

声の主を見ると、そこにはノアとティムがいて。

いつもみたいに笑顔でルナを見下ろしていて。

「ノア…ティム…?」

「まだ寝ぼけてるのかぁ?もう、祭、始まってるぞ!!」

二人はルナの手を引いて立たせた。

いきなり、いままでぼんやり聞こえていた祭の音が大きくなって。

「わぁ…」

ルナは一気に覚醒した。

『ルナ!!ノア!!ティム!!早く来い!!!!!』

いつもよりテンションの高い、でもいつも通り怒った風なノーガの声。

「「ほら、行こう!!」」

二人の声が重なり、ルナの手をとる。

「うん!!」

これ以上にない笑顔でそれに答え、ルナは歩き出した。



「今日はっ!!!」

「思いっきり!!」

「騒ぎましょう!!!!」

“主役”もとい司会役の3人が広場の真ん中に用意された3メートルほどの台から叫ぶと、周りに集まっていた人たちの歓声も一気に大きくなった。

ダンスに屋台、子供達の雪合戦。それらを眺めるためのカフェも飾られて、雪の中で一晩中騒ぐ。

それがこの町で毎年行われる祭だった。

もともと目立つ事の好きなノアは、この祭が好きだった。

ルナも、今日ばかりはと騒ぎまくる。

「あ!!」

ノアの小さな叫び声。

「?」

ルナが振り向くと、そこには、ノアの髪飾りを取り上げたティムの声。

「ティム?返せよ。」

「……ちょっと、待ってろ。」

「え?あ。オイ待てって!!」

ティムは、ノアの髪飾りを持ったままどこかへ走り去っていった。

「なんだ?アイツ。」

「…。」

ノアの足なら、簡単に追いつくこともできただろうに、ノアは追わなかった。

ティムはすぐに戻ってきた。

柄にもなく、息など切らしている。

「ハァッ…ハァッ……ッこ、これっ!!」

と言ってティムが手渡したのは小さなピンク色の包み。

「なんだ?これ」

「いいから開けてみてよ」

ノアは包みを訝しげに見た後、少しだけ頬を染めながら開いた。

「ぁ…。」

そこに入っていたのは、赤い髪飾りだった。

「はい。…やっぱり、赤いほうが似合ってる」

ティムはノアにそっと新しい髪飾りをつけてやり、今までつけていた髪飾りを渡した。

「あ、あり、がとう…」

うつむきながら言ったノアの顔は、赤くなっていった。

そんなノアの顔を見て、ティムは笑っていた。

「っも〜〜!!いつの間にかラブラブになっちゃってぇ〜〜!!」

からかうようにルナが言うと、二人は苦笑して顔を見合わせていた。


時間は、早く過ぎて行った。

明け方まで遊んで、3人はベンチに座って休んでいた。

日が差してきて、3人の顔を照らした。

ルナは、疲れたのか眠ってしまっていた。

自然と、ノアとティムの顔が近づく。

「好き。ノア、好きだよ。」

「…私、も。」

子供のころにした、軽いキスを、今度は額ではなく、唇に落とす。

「「…。」」

初めてちゃんとしたキスをして、二人の顔が一気に赤くなる。

「なんか、照れくさいね…」

「うん…」

「「…。」」

再び沈黙。

その沈黙を破ったのはノアだった。

「じゃ…じゃあ、俺ルナを送ってくるゎ。寒くなってきたし、そのまま帰る。」

空を見上げながら立ち上がると、伸びをするノア。それを見て、ティムも一緒に立ち上がった。

「ああ。俺も帰るよ。…送ろうか?」

「ん…いいよ。」

「そっか。」

「うん。…風邪、ひくなよ?」

その言葉を聞いて、2,3歩歩き出す。振り向きざまに手を振って、ノアの白い息を見たら、ちょっとだけ寂しさを感じた。

「お前こそ!」

笑いあって、ティムは自分の家に向かって走り出した。

ちゅーvvv

久々の更新だなぁ…

…読者いらっしゃるのだろうかと心配になってくる今日この頃です…(汗

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