夢の中の真実 1
(ここは…夢の中…?)
何度も見たことのある光景だった。
知らない音楽と、知らない歌。
でもなぜか懐かしく、優しい歌。
(この声…)
聞き覚えがある…
聞いたことがあるというにはそんなに昔のことじゃなくて。
歌っている女を見ようとするが、見れない。
というより、見ようとすれば見ようとするほど、ぼやけて見えるよう感じる。
(…誰?)
何故か足を踏み出してはいけない気がして。
しばらくボーっと見つめていたら、不意に2人がルナの方を向いた。
『私たちの事を知っているんでしょう?』
「!!……お母さん、お父さん…」
自然と、つぶやいていた。
『時間が、ない。』
(時間…?)
『過去は、祭まで…』
(祭…今日の、お祭の事?)
『過去が見れるのは、祭が終わるまで。』
(過去???)
二人が、近づいてきた。
二人の顔は、何か黒い霧がかかって、見えない。
少し離れたところで、二人は演奏を始めた。
(!!)
今までと、同じ曲だった。
今まで、1度も意味など分からず聞いていた、曲だった。
(これ、この国の言葉だ…)
知らない国の楽器だと思っていたものは、最近作られたもので。
知らない国の歌だと思っていたものは、最近歌われた覚えのある歌で。
何を言っているのかは分かる。でも…“言葉”の意味は理解できなかった…
また、涙が一筋、頬を伝っていった。
悲しみとは違う、何か、晴れた気持ちだった…。
『ギシキ ノ オワリ ニ キオク ハ キエサリ ショウジョ ハ ヒカリ ニ ツツマレテ キエル』
ルナの両親登場!!!
「夢の中の真実 2」で更なる真実が明かされる…!?
つか、最近更新サボってすんません(汗
読んでくださってありがとうございます…