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エッセイあれこれ

評価基準に減点方式を採用するのはバカのやること

作者: 荒野ヒロ

 ずばり。


「減点方式の考え方をする人は不幸になる」


 それはなぜか。


「その人物は()()()()()()見ようとするから」


 欠点や粗ばかりを探しているような人物は、他人や外部の物事を許容できなくなる。

 典型的な「ケチしかつけない(他人の足を引っ張る)タイプ」ほど、こうした減点方式をしたがる。



 この減点方式のよくないところは「悪い部分にばかり注目し、良い部分を認めない」ところにある。


 ここには現実的(心理的)な落とし穴がある。


 周囲の音がうるさいと思ったとき、人はその雑音を自分の意志で消すことはできない(耳をふさぐか、雑音よりも大きな音を出さなければならない)。

 消せないどころか「雑音がうるさい」という思いが強くなり、むしろ雑音の方に注意が向けられるようになる。

 それが否定的な思考を増幅させる。どんどん否定的なものばかりが気になるようになっていく。

 その人は否定するためにものを見、否定する部分を探すようになっていく。



 減点方式の思考とは、肯定(許容する、受け入れる)といった態度を捨て、


 否定(拒絶し、排除する)といった態度を優先するようになっていく。



 * * * *



 投稿された小説を評価するときは、()()()()()()()して評価すべきだ。


 良い部分を認めようとせず、悪い部分にばかり注目して減点すれば、なろうからその人の読みたい作品が書かれる可能性は減る。

 いま人気のあるジャンルは、低い評価ばかり付けられて流行しているわけではないだろう。


 たとえば完結作品だけを読んでいるような読者が、完結作に厳しい評価付けをしていたら、完結させた作者はどう思うだろう?

 そうしたことについて読者は想像すべきだ。




 自分は小説を評価するとき、物語性と文章で評価を付ける。

 自分の感情(()()()()()、技術的な部分で評価を付けるように気をつけている。──もちろんすべてそうできるかというと、そうではないけど。

 やはり自身の好き嫌いの気持ちが先行してしまうこともある。

 そんなときも、少しでも良いと感じる部分があったなら、そこを積極的に評価するようにしたい。応援されて嫌な気持ちになる作者はいないだろうから。

ケチしかつけない評論家様よりも。シンプルにおもしろかったと高い評価を付け、応援コメントを書いてくれるなろう読者。どちらが強いか、それはランキングに表れている。


「おれの評価は正しい」

 評論家様はその想いを胸に、何もない否定の中で窒息すればいい。

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― 新着の感想 ―
加点方式にした場合、ほとんどの作品が★1~2止まりになりませんか? 減点方式の場合、基準値が★5から始まり、重大な欠陥がなければ、そのままの点が入ります。そこまで魅力のない作品でも。 読んだことに…
まあ、評価基準に減点方式を採用するような感想を送りつける時点で悪意があるのですが。 ただ、内容として首肯しかねる部分には「つい、言ってしまう」こともあります。
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