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3媚 双子

本日2話目

スリの女の子を尾行しスラムまでやってきた。そこで見つけたのは女の子の家族とみられる女の人と、スリの子と同じくらいの年の女の子で、


「「「「ふ、双子だぁぁぁ!!!!」」」」


護衛の騎士たちが叫ぶ。

そう。双子なんだよね。ちなみに鑑定結果はこんな感じ。


《テレサ》4才:♀

職業:闇の主(未開放)

スキル:『隠密5』『隠蔽3』『無音1』

 『スリ3』『空間把握1』『立体軌道3』

 『同化1』『投擲1』『短剣術1』


《グレーシア》4才:♀

職業:死神(未開放)

スキル:『隠密3』『隠蔽1』『無音1』

 『スリ1』『空間把握4』『立体軌道5』

 『短剣術4』『投擲4』『弱点把握1』


上がスリの子で、もう1人の双子ちゃんが下ね。

こっちはこっちで才能があふれてて恐ろしいね。さっきまで見てた市民たちがかわいそうにあるくらいのスキルの量と職業の名前。相変わらず厨二病っぽいうえに聞いたことのない職業だけど、強そうなのは分かるよね。

ただ、ここまではまあ才能がある将来有望そうな子たちっていう評価でも良かったんだけど、


《マリナ》19才:♀

職業:暗殺者(未開放)

スキル:『隠密52』『隠蔽63』『無音41』

 『空間把握61』『立体軌道43』

 『同化28』『投擲57』『短剣術72』

 『剣術33』『双剣術21』『弓術12』

 『騎乗62』『闇魔法8』『弱点把握24』

 『暗視21』『気配察知42』『無臭4』

 『気配遮断14』『格闘術22』『開錠3』

 『守護2』

状態異常:『空腹』『出血多量』『毒』

 『睡眠不足』『骨折』


うん。なんか、凄いんだよね。もう色々と凄いとしか言えないよ。

双子の子たちも相当すごかったけど、こっちはそれの比じゃない。職業は兎も角として、スキルの数が多すぎるんだよ。スキルと同じく状態異常とかいう見たことないものが大量についているけど、まあそれはともかくとしてほしいよね。これを逃すわけにはいかないよ。


「お前ら。そこの3人回収するぞ」


「か、回収、ですか?」


「ああ。俺のペットにする」


ということで捕獲命令を。

残念ながらこの世界の市民に人権なんてないようなものだし、貴族の僕が言えばペットにできる。もちろん、やりすぎると市民からの反発が出るから普通はしないけどね。

ただ、スラムの人間ということなら普通の市民は気にしないし自由。


「に、逃げて。私は良いから、逃げ………」


女の人は双子ちゃんたちに逃げるように言ってるけど、残念ながらそれが2人に聞き届けられることはなく。

女の人をどうしようと考えてワタワタしているうちに捕獲が、


「ふ、双子ですよ!?捕獲しろというんですか!?」

「さ、さすがに双子は……………」


できてなかった。

この世界だと、というか僕の知っている僕の周囲の認識だと双子っていうのが呪われてるってことにされてるんだよね。だから、誰も触りたがらない。

護衛の人たちも僕の指示が出ているにもかかわらず動けないでいる。


「ちっ。俺の命令に従えないのか?ならとりあえずそこの倒れてるやつを確保しろ。後で父上に言いつけるからな」


パパに言いつけてやるんだからなぁ!というとっても三下っぽいセリフを吐きつつ、双子ではなく女の人の方を確保させる。

どこから持ってきたのかは分からないけど、手錠みたいな物を使って女の人の手を使えなくする。ちょっと抵抗しようとしてたけど、あんまり力が入らないみたいであっさり捕まえられてたね。まあ、スキルに開錠とかいうのを持ってたからあんまり意味ないのかもしれないけど。


まあそれはそれとしてこっちを確保できたから、


「お、お母さんを離して!」

「や、やめて!」


双子ちゃんたちが騒ぎ出す。

当然呪われてることになってて忌避されてるわけだから、


「ち、近寄んじゃねぇ!」

「呪いが移る!来るな!!」


護衛たちはすごい嫌がって近寄ってこないように騒いでるね。双子に生まれてたこたちが呪われてしかもその呪いが移るっていうのが凄い考えだとは思うけど、まあ言い伝えなんてそんなもの。

僕もさすがにこれ以上怯えさせるのもかわいそう、というよりはこれ以上時間をかけるのも面倒だし、


「お前らがおとなしくしてれば傷つけないでおいてやるよ」


「ほ、本当!?」


「ああ。本当だ。とりあえず……………お前ら。それをこいつらに着けさせろ」


僕は女の人に着けさせた手錠みたいなものを見ながら護衛たちに指示する。

ただ、護衛の人たちは自分で近づいて付けるのが嫌みたいで、動かないまま僕にすがるような視線を向けてくる。


「お前らは馬鹿か?触るのが嫌なら投げて自分で付けさせればいいだけだろうが!これだから下民は………」


「す、すみません!……………さ、さっさとこれを両手に着けろ!」


僕の指示に従い護衛が双子へと手錠みたいなものを投げる。双子は女の人が傷つけられるのが嫌みたいで、おとなしくそれを自分たちでつけた。

そのまま護衛たちに女の人を運ばせつつ、双子ちゃん達についてきてもらいながらスラムを出て、帰宅。


「ド、ドグマ―様。こいつらはどうされるんですか?」


「あ?さっきも言っただろ?俺のペットにするんだよ」


「ペ、ペット………で、でしたら、どこに運べば良いでしょうか?」


「俺の部屋で良いだろ。変なところに置いとくとすぐに兄上とかが使って遊びそうだし」


「か、かしこまりました………」


そのまま人を僕の部屋へ。

僕も一緒に戻るんだけど、その前に、


「父上にペットを飼うことにしたって伝えておけ」


「わ、分かりました!」


ペットって言ってるし、保護者の許可は取らないといけないからね。

あの父親なら99%気にすることもなくOKを出するとは思うけど、言ってないで後々問題になっても困るから報告するだけして置こうって感じかな。


ただ、ここまではあくまでも前座というか前提というか。整えておくべき部分。

ここから先大事になるのだが、


「さて、とりあえず確認しておかないといけないな」


「……………」

「何を、するの?」


僕に突き刺さる、3つの目線。

僕の部屋の中には護衛も使用人もおらず、回収した3人だけが残っている。双子ちゃんたちがいるからなのかは分かんないけど、僕が指示するとほっとしたようにみんな逃げていったんだよねぇ。

こうして邪魔な人たちがいない状態で話はできそうだけど、


「……………なぁ。監視してるやつはいるか?」


「……………ぇ」

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