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生贄の迷宮 その10

故国マーブルを襲う大精霊フロストキングによる終わりなき吹雪。王女マルティーナとその従者たちは、この国難を乗り越えるため、一つの決断を下した。それは、破壊されたアーティファクト〖永劫の冬〗に代わり、別の大精霊〖ニフルヘイム〗を捕らえ、封印するというものだった。ニフルヘイムを求め「生贄の迷宮」へと降り立った一行は、転移装置により、古代の巨人バルモント翁が統べる宮殿へと導かれる。「セティアの写し身」と呼ばれる謎を抱えながらも、マルティーナは翁とその配下の巨人騎士ゲオリクに窮状を訴える。計画の無謀さを笑われながらも、翁はマルティーナに興味を示し、ゲオリクに一行を鍛えるよう命じる。食事を終え、訓練場へと向かったマルティーナ達を待ち受けていたのは、想像を絶する巨人騎士の実力と、己の限界、そして新たな可能性への気づきだった。


 





  

                その70



「恐れながら、バルモント翁に先にお尋ねしたいことがございます」

 マルティーナは、圧倒的な存在感を放つ巨人を見据え、意を決して口を開いた。

「先ほど、ゲオリク様…いえ、巨人騎士様も同じ言葉をおっしゃいました。『セティア様の写し身』と。なぜ、私のことをそのようにお呼びになるのか、私には分かりません。私はマーブル新皇国の王女、マルティーナ。セティア様を深く信仰しておりますが、ただの人間でございます」

「ふむ……小娘よ。そなた、己が何者か、何も知らぬと申すか?」

 バルモント翁の深い声が、玉座から響く。

「はい。何も……」

 マルティーナは正直に答えるしかなかった。

「なるほどのぉ。これは、セティアがあえて与えた試練の一環やもしれぬな。……〖ゲオリク〗、お主はこの状況をどう見る?」

 バルモント翁の重低音がホールに響き渡ると、それまで翁の左後方に控え、剣を床に突き立て、目を閉じ石像のように微動だにしなかった巨人騎士ゲオリクが、ゆっくりと目を見開いた。その瞳には、古代の知性が宿っているかのようだ。

「はっ。バルモント翁。私が知る『セティアの写し身』に関する知識も、〖知識(スキエンティア)のライブラリー〗より得た断片的なものに過ぎませぬ。目の前の現実…この娘が放つ微かな光を見ての推測であり、確たる証があるわけではございません。ですが……あるいは、セティアはあえて干渉せず、この娘自身の選択と成長に任せておられるのかもしれませぬ。【本物】であるならば、いずれ如何なる試練が降りかかろうとも、自ずと真実へと至る道…運命が交わる『交点』に辿り着くであろう、と。セティアほどの存在ならば、そう確信しておられるのではないでしょうか」

 ゲオリクは淡々と、しかし確信めいた口調で述べた。

「ふむ。ゲオリクの言う通りじゃ。……どうじゃ、今の説明で、そなたの疑問の一端は晴れたか?」

 バルモント翁は、まるで自分が語ったかのように問いかける。マルティーナは、あまりにも壮大で、掴みどころのない話に戸惑いを覚えた。情報が少なすぎる、もっと詳しく知りたい、という思いが湧き上がる。しかし、今は自分たちの置かれた状況を説明し、助けを求めることが先決だ。後でゆっくりと考えようと決め、それでも最も心に引っかかった一点だけを尋ねることにした。

「えっと……その、『【本物】なら自然と交わるポイントが』という部分ですが……それは、もし私が本当にセティア様の写し身であるならば、いつかセティア様ご本人にお会いできる可能性がある、と受け取ってもよろしいのでしょうか?」

「そうなるやもしれんし、ならぬやもしれん。我らから見て、そなたの内なる光は、確かにセティアの面影を映しておる。しかし、その光はまだか弱く、幼い。これからどれだけ成長し、輝きを増すことができるか……それが鍵となろうな。これ以上は、セティア本人に聞かねば、他の者の言葉は詮無き憶測に過ぎぬ。……さて、この話は一旦終わりじゃ。小娘よ、先ほどの問い…そなた達がここへ来た理由を話すがよい」

 バルモント翁に促され、マルティーナは居住(いずまい)を正し、切迫した状況を語り始めた。


「はい。それではご説明いたします。私達は、外の世界の者たちが『生贄の迷宮』と呼ぶ場所へと降りてまいりました。目的は、現在、私達の国マーブルを襲っている、終わりなき吹雪を止めるためでございます」

「この国難は、我が国に保管されていた国宝の一つ、〖永劫の冬〗と呼ばれるアーティファクトが原因なのです。もう15日以上前の事です、何者かがこれを奪おうとし、王宮の近衛兵が取り押さえようとした際、追い詰められた賊が、あろうことか〖永劫の冬〗を地面に叩きつけて破壊してしまいました。その衝撃で、内部に封印されていた大精霊〖フロストキング〗が解放され……恐らくは長きにわたる封印への復讐心からでしょう、マーブル全土を瞬く間に凍てつく吹雪の国へと変えてしまったのです」

「このままでは、国民の多くが寒さと飢えで命を落としてしまいます。私達は、この吹雪を止める方法を必死で議論いたしました。そして、破壊された〖永劫の冬〗に、古文書にその存在が記されていた別の大精霊〖ニフルヘイム〗を新たに封印し、その強大な〖力〗をもってフロストキングの吹雪を打ち消す、という結論に至ったのです。ニフルヘイムを求め、私達はこの『生贄の迷宮』へと足を踏み入れました。そして、迷宮内にあった転移装置によってこの場所に飛ばされ、今、こうして翁のお目にかかっている次第でございます」

 マルティーナの説明を聞き終えたバルモント翁は、玉座に深く腰掛けたまま、しばらくの間、黙考していた。

「ほう……。随分と、まあ……身勝手…いや、大胆なことを考えたものよのぉ。よりにもよって、あの〖ニフルヘイム〗を封印し、使役しようとは……」

 翁は何かを考え込んでいるようだったが、やがてその巨躯が微かに震え始めた。両足が小刻みにプルプルと揺れている。

(……? どうなさったのだろう? ご気分を害されたのかしら……?)

 マルティーナの胸に不安がよぎる。辺りは水を打ったように静まり返り、翁の次の言葉を待つ張り詰めた空気が漂う。

 すると突然、バルモント翁が大きく息を吸い込み――

「すぅーーーーーーーっ……」

 そして、溜めた息を一気に吐き出した。

「ふぁーーーーーーーっ!」

 吐き出された息だけで、周囲の大気がぶるぶると振動するかのようだ。マルティーナ達は思わず身構える。

 次の瞬間、バルモント翁から発せられたのは、怒声ではなく、ホール全体を揺るがすような、ド迫力の爆笑だった。

「くっくっくっ……ククク……ぐわっははははは! はーーはっはっはっは!! わーーーっはっはっはっはっはっ!!」

 何がそれほど可笑しいのか、マルティーナ達には見当もつかない。だが、翁は腹を抱えんばかりに、心の底から愉快そうに笑い続けている。まるで、途方もなく面白い冗談でも聞いたかのように。

 しばらくの間、豪快な笑い声が響き渡っていたが、やがてそれが収まると、翁は涙目になった(ように見えた)目でマルティーナ達を見下ろした。

「すまん、すまん。なにぶん、外界の者と話すのは久方ぶりでな。今の話は、儂にとっては少々……いや、かなり刺激が強すぎたようじゃ。はっはっは」

 翁はまだ可笑しそうにしている。

「しかし、矮小な人の身でありながら、実に大それたことを考えつくものよのう! のう、〖ゲオリク〗?」

 翁が再びゲオリクに話を振る。

「……はっ。己の力を顧みず、遥かに強大な敵に立ち向かおうとするその勇気…あるいは蛮勇には、ある意味感服いたします。ですが、それは万に一つでも勝算があればの話。この者達の計画は、率直に申し上げて、現実を知らぬ者の戯言……無知ゆえの暴挙と断じざるを得ませぬ」

 ゲオリクは相変わらず表情を変えずに言い放つ。

「こら、ゲオリク。久方ぶりの客人に対して、ちと言葉が過ぎるぞ」

 バルモント翁がたしなめる。

「……失礼。思ったままを申し上げたまで」

「ふむ。まあ、そういうわけじゃ。儂やゲオリクから見れば、そなた達の実力で、あのニフルヘイムを封印するなどという計画は、到底実現不可能なただの夢物語に聞こえるのじゃ。正直に言って、そなたと、そこに平伏しておる従者達、それから先ほどゲオリクと対峙しておったあの男…全員が束になってかかっても、このゲオリクの膝一つ突かせることすら叶うまい。ましてやニフルヘイムをや、じゃ」

 翁の言葉は厳しいが、真実を含んでいるように感じられた。

「力なくして、大願は成し遂げられぬ。ニフルヘイムのような、絶対的な力の差がある相手に、そなた達はどう立ち向かうつもりなのじゃ?」

 翁の懸念はもっともだった。マルティーナは、自分たちの切り札について説明を始めた。


「バルモント翁のご懸念、よく理解できます。その点につきましては、我々も策を講じております。ニフルヘイム封印の際には、人の世界では高名な秘術師として知られております【炎帝ガーベラン】と呼ばれる者を召喚し、そのお力添えを頂く手筈となっております」

「ほう、【炎帝ガーベラン】……。して、その者は如何なるものなのか?」

「はい。強力なシギルを操る、人間の秘術師でございます」

「ふむ。『封印の際』と言ったな。なぜ、その時まで現れぬ? ニフルヘイムを封印するほどの切り札ならば、相当な実力者であろう。初めから一行に加われば、道中の助けにもなろうものを」

「それは……ガーベラン様は我が国の者ではなく、今回のニフルヘイム封印についても、当初はあまり乗り気ではございませんでした。私達が幾度も粘り強く交渉し、説得を重ねた結果、ようやく『封印の儀式の際のみ力を貸す』という契約を結んでいただけたのです。それゆえ、ニフルヘイムの元へ辿り着くまでの道程に、ガーベラン様が同行されることはございません」

「契約、か。なるほど、それならば致し方あるまい。……ふむ、分かった。良い機会じゃ。そなた達、ニフルヘイムに挑む前に、暫しここで特訓していくがよい。ゲオリク、この者達を鍛えてやれ。かの大精霊の前に、あまりにも呆気なく塵と化してしまわぬ程度には、な」

 予想外の提案だった。非常にありがたい申し出であることは理解できたが、マルティーナは故国の現状を思い、躊躇した。

「お申し出、心より感謝いたします、バルモント翁。ですが……私達には、あまり時間が残されておりません。我が国は今も終わりなき吹雪に凍え、雪に埋もれております。国民は暖も食料も尽きかけ、時が経つほどに、力の弱い者から命を落としていく……そのような状況なのです」

「ふむ。事情は分かった。だが、今のそなた達のまま進んだとて、何も成し遂げられずに終わるだけじゃぞ。そうなれば、そなたの言う『目的』も『国民』も、全てを失うことになる。それでも良いのか?」

 バルモント翁の言葉は、厳しい現実を突きつけてくる。翁たちほどの存在から見れば、自分たちはそれほどまでに非力に映っているのだろうか。マルティーナは覚悟を決めた。

「……分かりました。翁のお言葉、肝に銘じます。それでは、どうか、ほんの少しの間だけでも結構です。私達をお鍛えいただけますでしょうか」

「……少しの間、か。まあ、やらぬよりは万倍マシか……。よかろう」

 話がまとまると、バルモント翁の後ろに控えていた巨人騎士ゲオリクが一歩前に出た。

「バルモント翁は、そなたを気に入られたようだ、マルティーナとやら。翁が自ら、誰ぞを鍛えよと命じるなど、儂が知る限り初めてのこと。心して励むがよい。僅かな時間で教えられることは限られるが……やる気があるのなら、そなた達をしばし鍛えてやろう」

「まずは腹ごしらえが先だ。食事の用意を命じてある。女官に案内させよう。……食事が済んだら、私の元へ来るがいい。その女官が再び案内する」

 ゲオリクはそう言い終えると、その場でフッと姿が掻き消えるように薄くなり、次の瞬間には完全に消え失せていた。転移か、あるいは目にも留まらぬ速度で移動したのか。

 ゲオリクが消えたことにも驚いたが、マルティーナ達は更なる驚きに見舞われた。今の今まで全くその存在に気づかなかった『女官』が、すぐ傍らに、いつの間にか立っていたのだ。

 その女官は、青白い肌をしており、体が仄かに透けて見えている。まるで幽霊のようだ。ゲオリクが消えた直後、入れ替わるようにして現れ、マルティーナ達に向き直った。マルティーナは思わず短い悲鳴を上げてしまった。

「キャッ! あ、あなたは……!? い、今、突然現れましたよね!? それに、体が透けて見えています……! 一体……?」

「私はクロエ。ここバルモント宮にて、バルモント翁にお仕えする女官にございます。ゲオリク様のご命令により、お食事をご用意いたしました。さあ、皆様、食事の間へご案内いたします」

 クロエと名乗る女官は、感情の読めない平坦な声で告げた。

 マルティーナの「透けて見えています」という言葉に反応し、それまで顔を伏せていた兵士達も恐る恐る顔を上げ、クロエを見た。確かに体は透けているが、着ている質素な女官服まで透けているわけではなく、あくまでも存在そのものが半透明である、という異質な存在だった。兵士達は、一瞬期待した(かもしれない)が、すぐに落胆し、しかしその異様さに改めて息を呑みながら立ち上がった。

 一行は、幽体のような女官クロエに導かれ、食事の間へと向かった。

 運ばれてきた料理は、意外にも人間が食するものと何ら変わりなく、むしろ貴族の食卓に並ぶような、手の込んだ温かい料理だった。熱々のシチュー、香ばしいパイ、焼きたてのパン……最近は、道中で手に入れた怪物の肉を焼いただけの粗末な食事ばかりだった一行にとって、それはまさに天上のご馳走に思えた。彼らは久しぶりのまともな食事を心ゆくまで味わい、疲れた心と体を満たした。

 食事が終わると、約束通り、クロエがゲオリクの待つ場所へと案内してくれた。そこは広大な戦闘訓練用の広場だった。

 広場の中央には、先ほどまで身に着けていた輝く鎧を脱ぎ捨て、上半身裸になった巨人騎士ゲオリクが、巨大な剣を構えて立っていた。その肉体は、老齢を感じさせないどころか、彫刻のように隆々とし、無駄な脂肪ひとつない、まさに鋼の如き戦士のそれだった。彼は真剣な面持ちで剣を構え、何かの型を修練しているようだ。

 そして、マルティーナ達が広場に足を踏み入れた次の瞬間、ゲオリクの姿が彼らの目の前から、再びフッと消えたのだ。

 いや、消えたのではない。常人には到底捉えきれない、神速としか言いようのない動作で移動したのだ。しかし、マルティーナ達の目には、突然かき消えたようにしか見えなかった。

「き、消えた!?」 「さっきまで、あそこに剣を構えていたのに!」

 兵士達はざわつき、ゲオリクがどこへ行ったのかと周囲を見回す。

 その中で、ただ一人、ベラクレスだけがゲオリクの移動先を辛うじて捉えていた。彼は息を呑むと、すぐさま全速力で駆け出した。その鬼気迫る様子に、マルティーナ達は何事かと目を向ける。

「ベラクレス隊長、どうなさったの!?」

 マルティーナが問うと、傍らにいたシャナが静かに答えた。

「ベラクレス殿には、我々には捉えられぬ『何か』が見え、そして感じるところがあったのでしょう……」

「そうなのですか……。私には、ただ一瞬で消えたようにしか……」

 ベラクレスが駆けつけた先には、ゲオリクが静かに立っていた。そして、彼が先ほどまで立っていた場所から、移動した先までの地面には、まるで巨大な何かが抉り取ったかのような、深い溝…いや、巨大な『穴』が穿たれていた。ゲオリクが移動と共に放った剣圧、あるいは闘気の余波だけで、これほどの破壊が生じたのだ。

 ベラクレスは、その威力に愕然とし、ゴクリと生唾を飲み込んだ。

(すぐ傍らで構えを見ていたはずの俺が……剣の動きどころか、その気配すら完全に捉えきれなかった……。そして、この威力……!)

 彼は、自分とゲオリクとの間にある、絶望的なまでの実力差を痛感させられた。

(……これが、本物の強さ……。根本的に次元が違う。ゲオリク殿ほどの存在ならば、あの神獣ですら……あるいは……)

 もし、心が折れたままの自分であったなら、この圧倒的な力の差を前に、うつむき、立ち尽くすことしかできなかっただろう。

 だが、今のベラクレスは違う。新たに手にした【力】のルーンが刻まれた(ほむら)の大剣は、彼の肉体だけでなく、精神にも影響を与えていた。心の奥底から、力強い闘志と尽きることのない活力が湧き上がってくる。どれほど強大な相手を前にしても、もはや簡単に心は折れないだろう。

(世界は……やはり広い。ラバァルに敗れて以来、これほどの強者達に立て続けに出会うことになるとは……。先ほど、もしあのまま戦っていたら、俺は一瞬で肉塊に変えられていただろうな……)

 その事実を冷静に受け止め、ベラクレスは静かに目を閉じた。そして、意識を深く、深く、己の内側へと沈めていく。己の現在の力を、限界を、そして可能性を感じ取ろうとする。

 その瞬間、ベラクレスの閉じた瞼の裏で、あるいは魂の奥底で、今までになかった確かな『光』が灯り、静かに輝き始めた。

 その微かな変化を感じ取ったのか、あるいは偶然か。それまで修練に意識を集中させていたゲオリクの口元が、ほんの僅かに緩み、まるで微かな笑みを浮かべたかのように見えた。

 それから暫くの間、ゲオリクは言葉少なに、しかし圧倒的な迫力をもって、ベラクレス(そして、見様見真似でついていこうとする他の者たち)の前で剣技を披露し始めた。それは、手取り足取り教えるというよりは、「目で盗め、肌で感じろ、魂で受け止めろ」と言わんばかりの、実戦的な修練だった。

 ベラクレスがゲオリクの動きに必死に食らいついていた、その時。

 訓練場の空高くから、一羽の大きな鷲が、一直線にゲオリク目掛けて急降下してくるのが見えた。その鷲は、何の躊躇もなくゲオリクの屈強な肩に舞い降りると、まるでそれが定位置であるかのように落ち着き、鋭い声で「クワァーッ! クワァーーッ!」と鳴き始めた。





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