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キャルベールの宿で。

ヨーデルから北東に向け約400㎞離れたウッデン地方にある

生贄の迷宮を目指し出発した一行は、

吹き続ける吹雪と深い雪を歩き続ける事で体力を消耗、

途中にある都市、キャルベールで回復を図る事にした。 

               その59




ラバァルたち4名、彼らが雇い入れたAランク冒険者6名とBランク冒険者3名、そしてマルティーナ王女率いる王国からの11名。総勢24名という、迷宮探索にはかなりの大所帯となる一行は、ヨーデルから北東へ約370km離れたウッデン地方に存在する【生贄の迷宮】を目指し、厳しい吹雪の中を進んでいた。

出発から5日後、一行はようやく人口3万ほどの都市『キャルベール』にたどり着いた。街の城壁が見えた時、誰もが安堵の息を漏らした。ラバァルたち一行、特に一般兵士や冒険者たちの疲労の色が濃いことを見て取り、ここで休息を取ることが妥当だと判断。まだ何もしてない段階で無理をさせても何も良い事はないからだ。一時的に時間は遅れるが、長い目で見るとこうするのが良いはずだと自分には言い聞かせていた。

特に彼の注意を引いたのは、マルティーナ王女の様子だった。彼女は気丈に振る舞ってはいるものの、慣れない徒歩での雪中行軍は相当こたえているようで、その表情には隠しきれない疲労と、やせ我慢の色が浮かんでいた。

ラバァルは全員に向けて告げた。

「ここで二日間、滞在する。まずは旅の疲れを癒すことを優先しよう。万全でない状態で迷宮に挑んでも、良い結果は得られんだろうからな。各自、体調管理に気を配り、しっかり英気を養っておいてくれ」

先を急ぎたい気持ちもあったマルティーナだったが、ラバァルの合理的な判断と、有無を言わせぬ口調に反論はできず、こくりと頷いた。側近のシャナに促され、彼女はふらつく足取りで街の宿へと向かっていった。オクターブとシャナも、王女が無理をしていたことを察していたため、ラバァルの指示に安堵し、素直に従った。

しかし、総勢24名という大所帯だ。一つの宿屋で全員を受け入れることはできず、複数の宿に分かれて滞在することになった。ラバァルは自分が直接雇った冒険者たちの分の宿代を前金で支払い、王家一行が確保した宿に入りきれなかったラバァルら4名及びソドンとアスタリオンを連れて、別の宿を探し始めた。

ほどなくして、【マッコイ爺さんの宿】という、年季は入っているが清潔そうな看板を掲げた宿屋を見つける。

扉を開けると、人の良さそうな老主人がカウンターから顔を出した。

「へい、いらっしゃい! このひどい吹雪の中、ようこそおいでなすった。お泊まりですかい?」

「ああ、そうだ。6名分、部屋は空いているか?」

「はいはい、大丈夫ですよ。それで、夕飯と朝食はどうなさいますか?」

「食料はあまり持ち合わせがない。頼む」

「承知しました。お部屋の準備はできてますんでね。準備ができたらお呼びしますよ。これが鍵です、二階の201号室から203号室まで、お二人ずつでどうぞ」

老主人は古風な真鍮の鍵を3つ手渡した。ラバァルは礼を言って鍵を受け取り、仲間と共に二階へ上がる。部屋は決して広くはなかったが、質素ながらも清潔なベッドが二つ置かれ、何より暖房が効いていて暖かい。外の極寒から解放された一行にとって、そこはまさに天国のように感じられた。ラバァルは荷物を放り出すと、そのままベッドに倒れ込み、深い眠りに落ちていった。

数時間後、階下から夕飯の支度ができたことを知らせる声に、ラバァルはゆっくりと目を覚ました。

「…夕飯か。そういえば、腹も減ったな」

「お目覚めですか、ラバァル。ずいぶんと熟睡していましたよ」

隣のベッドでは、既にラーバンナーが身支度を整えていた。

「なんだ、ラーバンナー。お前は寝なかったのか?」

「ええ、あまり眠くなかったので。代わりに、備え付けの小さな風呂を使わせてもらいました。だいぶ疲れが取れましたよ」

「風呂か…俺も入りたいところだが、まずは腹ごしらえだな」

ラバァルは顔を洗い、ラーバンナーと共に一階の食堂へと降りていく。そこでは既にニコルとエルトン、そして同じ宿になったアスタリオンとBランクのソドンが席に着き、彼らを待っていた。

食堂には、彼らの他に先客がいた。三人組の冒険者らしき者たちで、それぞれが醸し出す雰囲気から、かなりの手練れであることが窺える。彼らもまた、ラバァルたち一行の存在に気づき、こちらを値踏みするように見ながら、何事か小声で話し合っているのが分かった。

(…ほう、あの連中、中々だな。俺たちの力量を測っているのか…?)

ラバァルは内心で警戒しつつも、今は休息が優先だと判断し、彼らの視線は気にせず、空いているテーブルに着いた。

「待たせたか?」

「いえ、俺たちも今しがた降りてきたところです」エルトンが答える。

すぐに温かい食事が運ばれてきた。質素だが心のこもった家庭料理といった風情で、冷えた体には何よりのご馳走だ。

「マッコイ爺さん、エールを頼めるか?」

「へい、いくつですかい?」

「とりあえず6つ頼む」

「承知しました!」

マッコイ爺さんがエールを運んでくると、タイミングを見計らったかのように、先客の三人組からも声がかかった。

「爺さん、俺たちにもエールを3杯頼む!」

「はいよ! すぐにお持ちします!」

しばし、食事とエールを楽しむ時間が流れる。お互いに干渉せず、普通の客として過ごしていたが、食事が一段落したところで、ラバァルの方から不意に声をかけた。

「よう、あんたらも冒険者か? こんな吹雪の中、大変だろう」

突然話しかけられたことに、三人組は少し驚いた顔をしたが、リーダー格らしき男が応じた。

「そうですね。しかし私たちは冒険者稼業だから仕方がない部分もあるよ。でもこの吹雪には正直参ってる。おかげでまともな仕事もほとんどなくて。今は単価の安い荷運び依頼で、ウッデン地方の『トラブスタン』って街まで行くところなんだよ」

「ウッデン地方…? それは、【生贄の迷宮】がある地方だな」

ラバァルの言葉に、三人組の表情が変わった。

「【生贄の迷宮】!? …兄ちゃんたち、まさか、あんな場所を目指しているのか?」三人組の一人、リバックと名乗る屈強な戦士が尋ねてきた。

「ああ。この忌々しい吹雪を止めるためにな」

ラバァルの言葉に、三人組はさらに驚き、互いに顔を見合わせる。

「この吹雪を…止めることができると、本気で言っているのか?」リバックが信じられないといった口調で聞き返して来た。

リーダー格の男――ノベルと名乗る、学者風の男が続ける。

「生贄の迷宮を目指している、と仰いましたね? それは一体なぜです? あそこは危険な割に実入りが少ないと、冒険者からは長年敬遠され、今ではほとんど忘れられた迷宮のはず。あまりに生還率が低いため、ギルドも危険度を最高のSランクに指定し、原則としてAランク以上の、それも十分な人数アライアンスを組んだパーティでなければ立ち入りを禁止しているはずです。古文書に名が残るほど古い迷宮でありながら、未だに最下層まで完全に攻略されていないことからも、その危険性は明らか。あなた方の人数で攻略できるとは、到底思えません。正直、死にに行くようなものですよ」

ノベルの指摘は的確だった。ラバァルは頷く。

「そのあたりの事情は承知している。俺たちは単独じゃない。別の宿に、Aランク冒険者6名と、マルティーナ王女率いるマーブル新皇国の兵士たちで構成された本隊が滞在している。これは王国と冒険者が協力して行う一大作戦だ。俺は、その冒険者側のリーダーを務めている、ラバァルという者だ」

ラバァルの説明に、三人組の最後の一人、ジュリアンと名乗る女性剣士が目を見開いた。

「マーブル王家の兵士との合同部隊ですって!? あなたたち、本気で生贄の迷宮に潜るつもりなのね…。でも、なぜ吹雪を止めるために、あの迷宮へ…?」

「目的は、生贄の迷宮の最下層に存在すると言われる大精霊だ。聞いた話によれば、この異常気象は、王家の秘宝〖永劫の冬〗というアミュレットが賊によって破壊され、中に封印されていた大精霊〖フロストキング〗が解き放たれたことが原因らしい。俺たちは、そのフロストキングの代わりとなる強力な大精霊――〖ニフルヘイム〗を見つけ出し、新たに封印することで、その力を用いてこの吹雪を鎮めようとしている」

ラバァルが語った計画の壮大さに、三人組は言葉を失った。しばしの沈黙が流れた後、ラバァルは畳みかけるように続けた。

「…あんたらも、俺たちの力量に気づいているんだろう? 正直に言おう、現状では戦力がまだ足りているとは言えない。Aランクが6名、Bランクが3名、王女とその側近二人、マーブル軍最強と謳われるベラクレス隊長が一人、国家魔術師が一人、そして志願兵が6名。それに、ここにいる俺たち4名を加えても、Sランク迷宮の最深部を目指すには心許ない。俺は最近、多くの冒険者を見てきたが、あんたたちは、俺が知るAランク冒険者たちに勝るとも劣らない実力を持っているようだ。…どうだ? この計画に、力を貸してはくれないか?」

ラバァルはダメ元承知で、真っ直ぐに彼らを見据えて誘いをかけた。三人組は顔を見合わせ、ノベルが代表して口を開いた。

「…途方もない目的ですね。王国まで動いているとは驚きました。しかし、最も肝心な点が抜け落ちていませんか? 大精霊〖ニフルヘイム〗を封印する、と仰いましたが、一体どうやって? それを実行できるだけの術者がいるのですか?」

ノベルの鋭い指摘に、ラバァルは頷いた。

「その点については、俺ではなく王国側が手配している。話によると、【炎帝ガーベラン】という高名な秘術師が、俺たちが自力で最下層まで辿り着くことができれば、力を貸すという条件で契約に合意したらしい」

「それは…本当ですか!?」ノベルの声が上ずる。「【炎帝ガーベラン】と言えば、ノース大陸最強とも噂される秘術師…!現在は どこの国にも属さず、世界を放浪していると聞いていましたが、マーブル王家は、そのような規格外の賢者とも繋がりがあったとは…!」

リバックが現実的な疑問を口にする。

「しかし、そんな危険極まりない迷宮を最下層まで攻略するとなると、それに見合うだけの報酬がなければ、誰も命は賭けないのでは?」

「残念だが、莫大な報酬が約束されているわけじゃない」ラバァルは正直に答えた。「参加者には、支度金として金貨1枚が支給される。それ以降の報酬は、迷宮内で発見した財宝や素材などを、それぞれの貢献度に応じて分配する、完全成果報酬制だ。だから、迷宮内にどれだけ価値のあるものがあるか次第だな。まあ、この忌々しい吹雪が止むこと自体が、最大の報酬と言えるかもしれんが」

ラバァルの率直な説明に、三人組は再び考え込んだ。ノベルが「少し、仲間と相談させてください」と言い、彼らは席を立った。この日の夕食はそこでお開きとなり、ラバァルたちも部屋へ戻って風呂に入り、早めに休息を取ることにした。

翌朝。ラバァルたちが食堂で朝食をとっていると、昨日話した三人組が近づいてきた。その表情には、迷いを振り切ったような決意の色が見て取れる。

「やあ、ラバァル殿。昨夜の話だが…我々も、その計画に参加させてもらうことに決めたよ」ノベルが代表して告げた。「報酬の件は、まあ、正直厳しいとは思うけど、この吹雪が本当に止まる可能性があるなら、賭けてみる価値はある。それに、炎帝ガーベランのような人物が関わっているというのも興味深い。我々も、少しばかりのリスクは覚悟の上だ」

「そうか! それはこちらとしても非常に助かる!」ラバァルは安堵と喜びを隠さずに言った。「改めて、少し自己紹介しておこう。俺は冒険者側のリーダーを任されているラバァルだ。武器は短剣、まあ、しいて言うなら職業はアサシンに近いかな。よろしく頼む」

ラバァルの自己紹介を受け、ノベルも改めて名乗った。

「こちらこそよろしく、ラバァル殿。私は旅の学者、ノベルだよ。机上の空論ではなく、自らの足で歩き、目で見て真実を探求することを信条としている。趣味は、未知の発見だな」

「ああ、よろしく頼む、ノベル。しかし、学者とは意外だな。てっきり書斎に籠っているものだと思っていたが、あんたのような実践派もいるのか」

「ははは、実際にこの世界に触れてみなければ、本当のことなど分かりはしませんからね」

「確かにそうかもしれん。あ、それと、俺のことは呼び捨てで構わん。ラバァル、でいい」

すると、リバックも前に出た。

「分かった、ラバァル。俺はリバックだ。職業はアーマーナイト。この体躯を見れば分かる通り、防御なら任せろ」屈強な体つきと、背負っているタワーシールドが彼の言葉を裏付けていた。

「ふむ、盾役か。それは頼もしい。今のパーティに専門の盾役はいなかったからな。是非、その鉄壁の守りを活かしてくれ」

最後に、ジュリアンが微笑みながら名乗った。

「私はジュリアンよ。職業は戦士だけど、簡単な回復魔法も少しだけ使えるわ。よろしくね、ラバァル」

「回復もできる戦士か、器用だな。こちらこそよろしく頼む、ジュリアン。さて、出発は明日の朝食後だ。それまでは自由行動とする」

「分かった。ところで、俺たちは道中の『トラブスタン』に立ち寄り、依頼主に荷物を届けなければならないんだが、その時は少し待ってもらえるだろうか?」ノベルが尋ねる。

「ああ、それくらいなら問題ないだろう。『トラブスタン』に着いたら、待ち合わせ場所と時間を決めよう」

「助かる。それで…大変厚かましいとは思うんだが、昨夜話していた支度金というのは、我々も頂けるのか?」ノベルが少し言いにくそうに切り出した。

「もちろん構わん。だが、一つだけ言っておく。この金貨を受け取った瞬間から、お前たちには『契約の呪い』が掛かる。任務を遂行するまで、裏切りや逃亡は許されん。それでも良いか?」ラバァルは真剣な目で三人を見据えた。

「……構わない」ノベルは覚悟を決めた表情で頷いた。「生贄の迷宮に挑む以上、失敗すれば死が待っていることも理解している。覚悟はできている。必ずやり遂げよう」

リバックとジュリアンも、強く頷いた。

彼らの覚悟を確認したラバァルは、懐から巾着袋を取り出すと、中から金貨を3枚取り出し、一人一枚ずつ手渡した。

(冒険者にとって、金貨一枚の価値は大きい。特に、この吹雪で仕事が減り、懐事情が悪化している者にとっては尚更だ。これで、少なくとも彼らが簡単には後戻りできない状況にはなったな…)

三人組が礼を言って食堂から去ると、ニコルが不思議そうにラバァルに尋ねた。

「ねえ、ラバァル。さっき言ってた『契約の呪い』って、何なの? 本当にあるの?」

「ああ、呪いは呪いだ。裏切れば、相応の報いがあるだろうな」ラバァルは意味深に答える。

「ええっ!? ラバァルって、そんな呪いも掛けられたの!?」ニコルが驚きの声を上げる。

すると、横から聞いていたエルトンが呆れたように言った。

「馬鹿だな、ニコル。あれはラバァルお得意のハッタリだよ。金だけ持って逃げられないように、脅しをかけただけだろ」

「えっ、そうなの!? またズルしたの、ラバァル?」ニコルが非難めいた目を向ける。

「おいおい、ズルだなんて人聞きの悪い。エルトンも適当なことを言うな。あれは本物の呪いだと言ってるだろう」ラバァルはわざとらしくムキになって反論する。

エルトンは肩をすくめて、「はいはい、そういうことにしておきましょう」と軽く受け流し、さっさと部屋へ戻っていく。ラーバンナーも黙ってそれに続いた。

残されたニコルも、「…僕も、そういうことにしておくよ」と、エルトンの真似をして部屋へと戻っていった。

一人残されたラバァルは、空になったジョッキを見つめて小さくため息をついた。

「やれやれ…ニコルには、俺がズルばかりしているように見えるのか…」

少しだけ、本当に少しだけ、がっかりした気分になったラバァルの元へ、マッコイ爺さんが注文していないエールを一杯、そっと差し出した。

「これは店からのサービスです。…聞こえてましたよ。この大変な吹雪を、どうにかしようとなさっているとか」

「…ああ、まあな。別の宿には、マーブルの王女様も来ている。これは、国と冒険者が力を合わせて挑む、一大事業なんだよ」

「ほう…王家の方が、自ら動かれるとは…珍しいこともあるもんだ」爺さんの言葉には、王家に対する長年の不信感が滲んでいた。

その響きに気づいたラバァルは、間髪入れずにマルティーナを擁護していた。

「マルティーナ王女は、他の王族とは違う。あの人は、本気で民のことを考えている」

「なるほど…」マッコイ爺さんは、ラバァルの顔をじっと見つめ、にやりと笑った。「どうやら、若旦那は、王女様のことを随分と気に入っておられるようですな」

「なっ…!?」

他人に指摘され、ラバァルは初めて、自分がマルティーナに対して抱いている特別な感情を、はっきりと意識した。

二日間の休息は十分な効果をもたらした。王家一行も、雇われた冒険者たちも、出発時とは見違えるように活力を取り戻していた。ラバァルたちが新たに仲間に加わった三人組を連れて合流すると、早速マルティーナが明るい声で尋ねてきた。

「おはようございます、ラバァル様! お待ちしておりましたわ!」

「おはよう、マルティーナ様。皆も十分に休めたようだな」

「はい! おかげさまで! …ところで、そちらの方々は?」マルティーナはノベルたちに興味深そうな視線を向ける。

「ああ、この宿で知り合った冒険者たちだ。皆、Aランクの腕利きだよ。ちょうどウッデン地方の『トラブスタン』まで荷運びの仕事があるそうでな。その後の協力を取り付ける契約を結んだ」

「まあ! Aランクの冒険者を、さらに3名も!?」マルティーナは驚きと喜びの声を上げた。

「タイミングが良かっただけだ」ラバァルは謙遜する。

「いいえ、これもラバァル様が運をも味方につけていらっしゃる証拠ですわ!」マルティーナは素直に感嘆する。

「いや、本当にたまたまだ。…さあ、いつまでも吹雪の中で立ち話をしているわけにもいかない。そろそろ出発しよう」

「はい、了解いたしました!」

こうして、新たに3名の強力な冒険者を加えた総勢27名の一行は、再び【生贄の迷宮】を目指し、二日間滞在した都市『キャルベール』を後にしたのだった。





最後まで読んでいただきありがとう、また続きを見掛けたら宜しく。

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