表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
170/172

課題と人間の内乱

戦後のラガン王国軍は、ブラッドレイン軍の非人道的な**精神攻撃への無防備さ**と魔導アーマーの**物理的脆弱性**という「鋼鉄の課題」に直面していた。さらに、補給物資を巡る将軍たちの争奪戦や面子争いによる「人間の内乱」により、軍の統制は崩壊寸前であった。敵の主、ジャルダンヌは、このあまりに**人間的で滑稽な内部の不和**を、最高の「遊び道具」として利用することを企てる。この絶望的な状況下で、ロスコフとレザリアら技術者たちは、搭乗者の「精神」を守る**「魔法の鎧」**の開発に着手し、物理的な力ではない、**最も人間的な戦い方**で危機に抗おうとする。


               その170




【リバンティン公国 作戦司令部の一室】


カリカリカリカリ……。

室内には、エイゼンの羽ペンが羊皮紙を走る音だけが響いていた。


彼の前には、前線から戻ったばかりの諜報員たちが並ぶ。血と泥にまみれた彼らは、次々と報告を叩きつけるように吐き出す。早口だが、的確で、無駄がない。

報告を終えた一人が、緊張の糸の切れた人形のようにふらつき、壁に手をついて辛うじて身を支えた。彼の靴から滴る泥が、静まり返った床に落ち、ザリッ……と乾いた音を立てる。


「――我が方の損害! 魔導アーマー、137体が何らかの破損! そのうち22体が稼働不能、大破は7体! 搭乗者5名は精神汚染により戦闘続行不可能!」


兵士たちが精神汚染に蝕まれた報告を口にしても、エイゼンの表情は微動だにしない。

だが、ペンを握る指先には無意識の力が込められ、一瞬だけ白く変わった。


ロスコフから受けた命令は、ただ一つ。


**「――見たもの、聞いたもの、そのすべてを、一欠片の感傷も挟まず、ただ“事実”として記録せよ。特に、『どのようにして我がアーマーが破損させられたか』を、だ」**


エイゼンは、恐怖に満ちた報告の“影”から感情を削ぎ落とし、冷徹な「数字」と「データ」だけを抽出する。

錯綜し、時系列が前後する報告の奔流の中で、彼の頭脳は瞬時に情報を整理し、分類していく。

(ネルヴァの棘……課題2の補強データ。グザの攻撃パターン……課題3に直結)。


そして、ペン先は三つの重要な**「課題」**を羊皮紙に刻み出した。


【課題1:関節部の脆弱性】

「――敵幹部、“刺胞の女”ネルヴァ。射出された無数の棘は大半が装甲に弾かれたが、数本が肩部・膝部の関節の隙間を貫通し、搭乗者に直接到達した」


【課題2:精神汚染への無防備】

「――関節部を貫いた棘は、物理的損傷よりも幻覚を引き起こす精神攻撃が主体。結果、5名の騎士が戦闘不能。現状の魔導アーマーには、この種の精神攻撃に対抗する手段が存在しない」


【課題3:装甲の対“破壊”性能の限界】

「――敵幹部、“喰い裂きのグザ”。複数の顎による攻撃は装甲を貫通するには至らなかった。だが……」


エイゼンは報告を正確に書き写す。

「……装甲を食い破ろうとする持続的な捻じ切る力に対しては、接合部の強度が限界に近い。現に二体の【セントリス】の肩部装甲が半壊している、と」


これは、ただの戦闘記録ではない。

常軌を逸した悪魔の軍団を**“技術”で乗り越えるための記録**。

そして、工房でこの報告を待つ一人の天才に、次なる「改良」の糧を届けるための、最初にして最も重要な――**「戦闘データ分析報告書」**だった。


【同時刻 - ラガン王国軍 観測地点】


「―――おい、エルトン! 見たか、今の!?」


丘の上では、ニコルが興奮を隠しきれず、自分だけの羊皮紙に殴り書きを続けていた。

隣のエルトンは何も言わず、寡黙な瞳で遠眼鏡を覗き込み、戦場の全てを網膜に焼き付けている。


「……あの、一番デカくてノロマそうなやつ! ブラッドレインの泥の化け物の突進を、正面から止めやがったぞ!」


ニコルのペンが踊るように紙を滑る。


『――コードネーム:“壁番長”。評価項目:漢気! 文句なしの10点満点!』

「……だが、あの鞭みたいな女……。ヤバいぜ、ありゃ。鎧を無視してやがる。物理じゃねえ。魂に直接作用するタイプだ」


『――ブラッドレイン幹部、コードネーム:“女王様”。評価項目:妖艶さ! ……いや、待て。こいつの対策を考えねえと、ラバァルが危ねえかもしれねえ……』


一見ふざけているかのようなそのメモ。

だが、彼の天才的な分析眼は、この新たな二つの兵器群の本質と相性、そして未来の危険性までを瞬時に見抜き、記録していた。


ベルコンスタンの杓子定規な報告書は、この戦いの「結果」だけを記すだろう。

だが、ニコルが**“兄弟”**ラバァルのために残す、このあまりに個人的で、しかし本質を突いた記録こそが――

いずれ、交わるはずのなかった鋼鉄の軍団と奈落の王が激突する、その運命の日のための、**唯一の「預言書」**となるのかもしれない。


そのことを、この時、まだ誰も知らなかった。




戦勝なき野営地


【開戦十五日目 - ラガン王国軍 最前線基地ホスロー】


アンヘイムでの「痛み分け」から、数日が過ぎた。


だが、最前線基地ホスローには、勝利の気配など一片もなかった。


そこに満ちていたのは、負傷兵の呻き声と、敗北にも等しい重苦しい沈黙だけ。

野営地には、泥と血、そして消毒液の酸っぱい匂いが染み付いている。


その淀んだ空気を切り裂くように、東の街道から長い幌馬車の隊列が土煙を上げて到着した。

新鮮なパンの香ばしい匂い、新しい木材や革製品の匂いが、死の匂いに満ちた野営地に一瞬だけ生気をもたらす。兵士たちの間に、希望のざわめきが広がった。


掲げられた旗印は、ロット・ノットが誇る大商人**【ゴールデン・グレイン商会】**のもの。

待望の補給物資の到着である。


その光景を、自軍の天幕から静かな目で見つめる男がいた。

第五軍司令官、ディートフリート将軍。


彼は副官に、静かに、しかし有無を言わせぬ口調で命じた。


「……伝令を送れ。我が第五軍の屈強な兵士百名を荷下ろしの“手伝い”に差し向ける、と。……グレイン商会のマルティン殿には、くれぐれもよろしく伝えておけ」


それはただの親切心ではない。

最も早く、最も多くの物資を自軍の倉庫へ**「確保」**するための、抜け目ない政治的な一手だ。


その第五軍の迅速な動きを、隣の天幕からヘーゲンス将軍が忌々しげに睨んでいた。


(……あの狐め。抜け駆けはさせんぞ)


彼は近くにいた兵士たちへ怒鳴りつける。


「おいッ! 何をぼさっとしておるか! 貴様らもさっさと荷下ろしを手伝え! 第五軍の若造どもに負けるでないわ!」


「は、はい……!?」


意図を理解しかねて戸惑う兵士たち。だが、将軍の命令は絶対だ。

第三軍の兵士たちもまた、渋々荷下ろしの現場へ駆け出していった。


その中の一人は、荷下ろしの最中に新しい包帯や食料の一部を、上官の目を盗んで動けない仲間の負傷兵にそっと手渡した。

その一瞬の人間らしい行為は、逆に現場の混乱と悲哀を際立たせる。

兵士たちの苛立ちはさらに募っていた。


その時、風に乗って甲高い笑い声が聞こえてきた。

少し離れた場所で宴会を開いているブラッドレインの連中の声だった。

まるで自分たちの醜態を嘲笑っているかのようで、兵士たちの心はさらに荒んでいく。


だが、第四軍の天幕だけは物資の争奪戦に全く関心を示さなかった。


パタロワ将軍は鬼気迫る表情で、生き残った兵士たちを集め、檄を飛ばしていた。


「いいか、貴様ら! 次の戦いこそ我ら第四軍が、あの鉄の悪魔の首を刎ねるのだ! あの忌々しい人食いどもに、これ以上の手柄をくれてやる必要などあるものか!」


彼の頭の中は、失われた面目をいかに取り戻すか、その一点で満ちていた。


そして、その彼が忌み嫌う**「人食い」**どもは――。

陣営の外れで、まるでピクニックにでも来たかのように、陽気な宴を繰り広げていた。


メラメラと巨大な焚き火が燃え盛り、その周りでブラッドレインの兵士たちが下品な笑い声を上げながら酒を酌み交わしている。


数百もの仲間を失ったというのに、その顔に悲しみの色は微塵もない。


「……いやぁ、それにしても、あの鉄の塊、なかなか面白かったじゃねえか」

“喰い裂きのグザ”が巨大な肉の塊を複数の口でバリボリと喰らいながら言う。


「ええ、本当に」

“刺胞の女”ネルヴァがうっとりと毒の棘を指先で撫でる。

「あの鎧の中で恐怖に絶叫する騎士たちの声……。思い出しただけでゾクゾクするわね……♡」


その狂気の宴を、少し離れた場所からただ一人、静かに見つめている女がいた。

この軍団の主、ジャルダンヌ。


彼女の視線はいまは宴にはない。

それぞれの思惑でバラバラに動く三つの軍団の滑稽な様を捉えていた。


幌馬車の周りでは、第五軍と第三軍の兵士たちが市場の強盗のように物資を奪い合っている。

その光景を、ゴールデン・グレイン商会の護衛隊長らしき男が腕を組み、冷ややかな目で見下ろしていた。


彼は短くメモを取る。

「報告:ラガン軍、補給開始時に内部で争奪戦。組織的統制が崩壊している可能性あり。今後の商取引のリスク要因として判断すべし。」


(……滑稽だねぇ)

ジャルダンヌは唇を三日月のように歪ませる。


(将軍様たちも、結局はあたしたちと何も変わらないじゃないの。自分の手柄、自分の面子、自分の腹……。ああ、馬鹿馬鹿しい)


そして彼女は冷酷に思考を巡らせる。

(……まず腹を満たそうとするディートフリートを潰すか、面子を追うパタロワを誘い出すか。どちらにせよ、内部の混乱が最高の『遊び道具』になる)


ラガン王国軍の弱点。

それは、あまりに人間的で、そしてどうしようもなく滑稽だった。


ジャルダンヌは、その弱点を最高の「遊び道具」として、心底楽しむことにした。


ギンッ! ギンッ!

ジュワアアアアアッ!


修理工場は、まるで野戦病院のようだった。

負傷兵――魔導アーマーたちの苦しい呻き声が、空気を満たしている。


職人たちは炎を操り、引き裂かれた装甲を焼きならして繋ぎ合わせ、破損した関節パーツを交換していく。

その喧騒の中心で、ロスコフは外科医のように無言で、一体の大破した【セントリス】の部位を調べていた。


「……ここか」

彼の指先が、肩部装甲に残された悍ましい**“歯形”**をなぞる。


「……単純な噛み砕く力ではない。装甲の最も強度の低い接合部を正確に狙い、そして“捻じ切る”……。まるで金属の構造を理解しているかのような動きだ……」


その隣では、ノベルとラージンがもう一つの深刻な“症状”の解明に当たっていた。

彼らは、ネルヴァの精神攻撃によって未だ悪夢にうなされる騎士マルコから、その時の状況を辛抱強く聞き出していた。


「……分からな……いんです……」

マルコは青白い顔で震え続けていた。「ただ、あの女の棘が刺さった瞬間……自分の腕が溶けて、腐って……蛆が湧いて……」


その言葉に、三人は一瞬、技術者としての冷静さを失う。

ロスコフの顔は嫌悪と恐怖で歪み、ノベルは思わず息を呑み、ラージンも眉をひそめる。

その沈黙を断ち切るように、ラージンが無理に冷静さを取り戻し、結論を導き出した。


「……幻覚、ですな」


「それも、ただの幻ではない。対象の最も深い恐怖を精神の奥底から引きずり出し、それを現実として誤認させる――極めて高等な精神汚染系の呪い。これは物理的な防御では防ぎようがありませぬな」


ノベルも頷いた。

「ええ。つまり我々が直面している課題は二つ。“関節部の物理的な強度不足”と、“精神攻撃に対する絶対的な無防備さ”……」


その絶望的な課題を前に、ロスコフはただブツブツと独り言を繰り返す。


「……どうすれば……どうすれば、中の者を守れる……?」


その憔悴しきった背中に、一つの凛とした声がかけられた。


「――ならば、試してみる価値はあるかもしれませんわね」


レザリアだった。いつの間にかロスコフの隣に立ち、同じように傷ついた魔導アーマーを悲しげな目で見つめていた。


「……以前、お話ししたこと、覚えていらっしゃいますか、ロスコフ様?」


「……以前……?」


「ええ」レザリアは頷いた。「私のこのシギルを、魔導アーマーの防御に取り入れられないか、と」


彼女が指先で空中に描き出したのは【レプルシオ・マジカ】――

あらゆる魔力系の攻撃を拒絶し、敵の魔法力を抑制する秘術師専用の防御シギルである。

これを魔導アーマーのマスターシギルに組み込めば、精神攻撃への防御力は格段に増す。

だが二メートルを超える巨体全体に展開するため消費は膨大となり、

結果として人間が用いる秘術と同程度の効率に落ち着く――それが、この作戦の現実だった。


ロスコフは即座に問い返した。

「膨大な魔力消費を補う予備エネルギーはどこから捻出する? 機動性や他のシギルの出力との兼ね合いは、許容範囲に収まるのか?」


レザリアは静かに頷き、穏やかに言葉を返す。

「それは私には分かりません。技術の領域は、ロスコフ様の専門。――だからこそ、解くべき課題なのですわ」


「……分かりました。ですが――あれは魔法系の攻撃にしか……」


「いいえ」レザリアは首を振る。

「マルコさんたちの報告を聞く限り、あのネルヴァという女の攻撃は物理的な毒ではない。搭乗者の**“五感”と“精神”**に直接幻覚を叩き込む、極めて悪質な**精神汚染系の魔術**のようですよ」


彼女は続けた。

「ならば、この【レプルシオ・マジカ】で、その“魔術的な干渉”そのものを鎧の手前で弾き返せる可能性は十分にあります。肉体を守るのが『鎧』ならば、精神を守る『魔法の鎧』もまた効果が期待できますわ」


そして一歩踏み込むように言葉を重ねた。

「……そして、この精神の防御こそが、『異形の者』に対抗するための、**最も人間的な戦い方**になるかもしれません」


「物理的な防御は私の分野ではありません。それは貴方様の領域です。ですが少なくとも**“魔法”**という脅威に対しては、私やラージン様の方がお役に立てる。……できることから始めるしかありませんわ」


その的確で力強い提案は、暗闇の中でもがき続けていたロスコフの頭に、一条の確かな光を灯した。


彼はゆっくりと顔を上げる。

その瞳にはもはや絶望の色はなく、新たな課題パズルを見つけた研究者としての狂気的な輝きだけが宿っていた。


「……分かりました、レザリアさん」

彼は立ち上がる。

「――取り掛かりましょう。今すぐに。」



凡人たちの戦争


【開戦十八日目 - アンヘイム攻防戦】


ブオオオオオオオオオオッ!!!

ラガン軍本陣から、この日初めて大規模攻撃を告げる巨大な角笛の音が鳴り響いた。

それは、パタロワ将軍の焦り――失地回復への執念から始まった、独りよがりの攻撃だった。


「――全軍、突撃ィッ! あの忌々しい城壁を踏み潰せェッ!」

ドドドドドドドドドドドドッ!!!

大地を揺るがす三万の足音。


パタロワ率いるラガン王国第四軍が、黒い津波のようにアンヘイムの城壁へ殺到していく。


その壮大で、しかしどこか滑稽な光景を、後方の丘の上からブラッドレインの幹部たちが面白おかしく眺めていた。


「……ヒャッハハハ! 見なよ、ネルヴァ! あのゴミみてえな兵隊の数!」

グザが腹を抱えて笑い転げる。

「あんなガリガリの連中を何万集めたところで、あの鉄の壁は抜けやしねえってのによ!」


「ええ、本当に」ネルヴァもうっとりと光景を眺める。

「あの、無駄に流されるおびただしい血の匂い……。最高の前菜ですわね」


彼らにとって、これから始まるのは戦争ではない。

ただの**「余興」**だった。


【アンヘイム 城壁】


「――開門ッ!!」

だがその日、リバンティン公国軍は城壁に籠って耐えるだけではなかった。


**ゴゴゴゴゴゴ……**と、アンヘイムの中央門がゆっくりと開かれていく。

そして、その向こうから、**ザッ……ザッ……ザッ……**と寸分の乱れもない足音と共に現れたのは、銀色に輝く鋼鉄の壁だった。


東部方面軍、総勢一万七千。

バンクシー公爵が国の存亡を賭け、自らの領地の兵力の六割をアンヘイムへ送り込んできたのだ。


「――リバンティン公国の誇りに懸けて! 一歩も退くなァッ!!」


「「「うおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」」」

二つの巨大な軍勢が、アンヘイム城壁前の広大な平原で正面から激突した!


ガッシャアアアアアアアアアアアンッ!!!

凄まじい金属音と怒号。


数の上ではラガン軍が圧倒していた。だが、その実態は違った。


ラガン軍の前衛を担うのは、薄い革鎧と粗末な槍しか与えられていない貧しい農民兵たち。

彼らの瞳には恐怖と諦めの色しか浮かんでいない。


対するリバンティン軍は、少数ながらも一人ひとりが豊かな土地で育ち、十分な装備と訓練を受けた精鋭の兵士たちだった。


ザシュッ! グサッ!

リバンティン兵の重いロングソードが、ラガン兵の脆い盾を紙のように切り裂いていく。


「……もろい! これならいける!」

「そうだ! このまま押し返せ!」

リバンティン軍の士気は最高潮に達した。


だが、パタロワもただの無能ではなかった。

脆い前線のさらに後方――彼が本当の戦力として温存していた屈強な重装歩兵団が、分厚い鉄の壁をゆっくりと、しかし確実に前進させていたのだ。

地鳴りのような足音がリバンティン兵たちの足元を震わせ、血と泥でぬかるんだ大地がその進撃を僅かに阻むが、その勢いは衰えない。


戦いは、まだ始まったばかり。

本当の地獄は、これからだ。


そして、人間たちの必死で、あまりに愚かな殺し合いを――

丘の上の悪神の使途たちと、城壁の内側の鋼鉄の巨人たちが、それぞれ異なる冷たい目で、ただ静かに見つめていた。




沢山の文がある中、最後までよんでくださりありがとうございます、引き続き次を見かけたらまた読んでみて下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ