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二人の輪廻

作者: 蒼山詩乃

崩れ落ちた回天の奥

導かれるままに

祈りが下される終わりまで

今日も君のことを見続ける


長い廊下の先

あてがわれた部屋の隅で

偶像崇拝のモンスターを

嫌っている、汚している


二人目の人生

極楽か地獄化はダイスの目次第

空白に見立てた快楽は

まやかしに過ぎない


一心同体のこの身さえ

切り裂かれた痛みは

まだ言えずに残された

君という偶像は構成されない


切れても繫ぐ痛みは

最愛と言う感情の名前

触れられない痛みは

寂慮という空白の名前

それだけが君を思う全てだ


魂の在処は

ぐちゃぐちゃになるまで

君のことを見続けて、見続けて

それでも見失ったときに現れた光

今日も泣く感情を抑えている


長い廊下を歩く

私はまだ待ち焦がれている

近付く気配も分からない

それでも、それでもただ


無限人目の生

気分次第の采配は必要でも

記憶亡き傷は私を満たす

魂は真実


一心同体の私達

引き裂かれても求め続ける

そう信じてほほ笑んだ

君という偶像はいらない


触れた痛みは

再愛という愛情の名前

笑い合う痛みは

愛おしいという存在

それが私たちの全てだ


私たちの全てだ

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