不穏は未だⅡ 8
「クレアが使える理由は、正直調べても分からなかった。五大と違って、極めて漸く手にすることが出来るものだからな。」
すまん、と謝られてしまった。ノイルはちゃんと調べた上で結論を出してくれたのだから、私としては感謝しかない。
「いえ、ここまで調べてくださり有難うございます。疑問は残りますが、それはこれからの課題として自分でも調べてみようと思います。」
知らないままではいられない、またしても好奇心が顔を出す。これに関しては、調べたから簡単に分かるものじゃない、余計に調べ甲斐があると思っている。案外答えは近くにあるかもしれないし、生涯をかけても知れないかもしれない。楽しみが一つ増えたな、と喜んでしまう。
「まぁ、それは俺も引き続き調べてみるさ。なんか手掛かりがありゃ、すぐに教える。」
微笑みながらそう言ってすぐに、あっ!とノイルが声を上げる。急に大声を出すものだから、ついビクッとしてしまったら、ノイルがまた、すまん伝え忘れたことがあって、と言ってきた。
「無属性のことなんだが、どんな魔法なのか、どんな力を持つのか知らないままだと不安だろ?昔の本頼りにはなるが、それを参考にこれからは無属性の魔法も練習していくからな、頑張れよ。」
確かに無属性と聞いただけでどんな力なのかは知らない。Noneは消す力だから似たようなものだろう、とは推測しているがちゃんと知りたい。
頑張ります、師匠と頷き返し、おう!とノイルも返事をする。また明日からの講義が楽しみで仕方なくなっている。ノイルはこの後用事があるから、と一足先に席を立ち戻っていった。




