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深愛 -アリアスside- 8
思い出から意識を戻せば、ウェルトはいつの間にか眠っていた。…ワインボトルが二本も空いている、やけ酒で眠ってしまったのか。酒にあまり強くないのに…はぁ…と額に手をやりながらも、仕方ないわね、と呟きウェルトを揺り起こしベッドへ誘導する。ベッドに入り込むとすぐに寝息が聞こえてくる。
誰にも見せなかったけれど、本当は疲れていたんだろう。私やサイサス、そしてクレアが悲しくならないように気を張っていたんだと思う。
ずっとずっと心配してたもの、口下手だから上手く言えていなかったけれど。でもね?
(クレアに私達の愛はちゃんと伝わっていたのよ、ウェルト?)
同じだけの思いを返してくれたクレア。私達の宝物。姿は見えなくとも、声は聞けなくとも私達は貴女のそばにいるわ。
立ち止まりそうな時はどうか思い出して。
ウェルトが、サイサスが、私がいつだって貴女の味方よ。臆することはないわ。
元気でいてね、私達の最愛。




