表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奥の響き  作者: 松仲諒
8/12

8.他の植物へ

「トマトの会話か……そんなことがあり得るのか?」武田さんが興味深そうにデータを見ていた。

「もしホントに会話しているなら大発見だな。もう少し分析してみよう。それとトマトだけがこんなことになるのか、他の植物でも試してみたいな」

「わかりました、屋上にあるナスやレモンの木の根元にもセンサーを埋めてみます」

 僕は双方向通信型のセンサーを色々な植物の根元に埋めてみた。


「今他の植物でも試してる」

「植物が会話するなんて不思議ね。何を話してるのかな」

「そうだね、内容を聞きたいね」

「そっちの土はいいかい、とか聞いてるのかな?」

「かもね」


 他の植物の根元にセンサーを埋め込んでから2週間程するとセンサーのデータに変化が現れた。トマトがナスやレモンと交信を始めたのだ。お互いに時間差を持ちながら波形が行き来していた。しかし相変わらず波形の意味はわからなかった。意味を読解するには波形のデータを採取しながら細かく分析をする必要があった。


「こういう分析にはAIが有効かもな。知合いのAIの研究者に連絡してみるよ」武田さんがサポートしてくれた。

「ありがとうございます。とても僕の手には負えそうにないのでお願いします」

  波形の細かい分析はできなかったが、僕は引き続き波形とトマトなどの生育状況の関係を注視することにした。昼と夜、日照の状況によって波形は違うようだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ