表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奥の響き  作者: 松仲諒
1/12

1.僕の仕事

 夏の陽射しは強かった。その強い陽が当たりトマトの実の赤さがいつもより輝いて見えた。僕は額から汗をたらしながらトマトの生育状況やセンサーの状態をチェックした。トマトの根元に埋め込まれたセンサーを掘り出し反応をチェックし、調子の悪いセンサーは交換した。ここは東京の都心にあるビルの屋上だ。ここにトマトの試験農園を作り、センサーを利用して農作物の栽培を最適化することを研究していた。このビルの中に大学の研究室があり、僕はそこの助手としてこのテーマに取り組んでいた。一通りセンサーの確認と交換を終えて僕は階下の研究室に戻った。


「北村君、どうだい、センサーの調子は?」助教授の武田さんが声をかけてきた。

「はい、大丈夫そうです。何個か壊れてる物がありましたけど交換したので」

「壊れちゃうのも実用化には問題だから、センサーのメーカーに原因を確認した方がいいな」

「はい、そうですね」


 僕は冷蔵庫からお茶を取り出しながら答えた。お茶をコップに注いで僕は自分の席についた。冷えたお茶が喉を通ると気持ちがよかった。スマホを見ると詩織からメッセージが入っていた。


「今日もこっちは天気がいいよ。今日もイルカの観察に行ってきた」

「いいなあ。またイルカに会いたい」

「直樹の方はどう?」

「こっちも天気はよくて暑い。さっきまで屋上で作業していて汗びっしょりだ」僕は返事した。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ