仲裁
二人の術が同時に唱え終わると
右手が光り出し決着を着けようとしていた………勿論庭どころか神社が無くなるレベルで
「最後に冥土の見上げにきいてやる、テメー今いくつだ?」
「四十だ!コノヤロ!!」
「フン!俺もだよ!!腐れヤロー!!」
「「くたばりやがれーーー!!!!」」
技を繰り出す数秒前だろうか
二人の技を打ち消し
大人の背丈ぐらいの日本人形が拘束した
二人に力を入れられる前にアムの妖眼を使った
「親父!」 「お父さん!」
「おじさん、ストップっス…」
二人は何が起こったか解らない一瞬の出来事で混乱した表情を浮かべていた
「イグチ、アム…」
「ハルトまで…」
赤い眼差しを向けながら
「大の大人が建物、破壊しかけるまで喧嘩して恥ずかしいと思わないのか?」
「お父さんも、限度と言うもの考えないと、仕事で持たないよ」
「早く後片付けしないとキリコさんの、キン○バスターじゃすまないっスよ」
イグチとハルト、アムは、滅茶苦茶になった庭の修復作業に取りかかっていた
俺は、人形を複数使い
ハルトは、式神を
アムは、術を使い
修復作業をしているのを、二人は眺めていると
「この分だと俺達が引退したときなんの心配もいらないな…ヨルム」
「奇遇だな、僕も今そのことを考えていたところだよ…ゴウキ」
「俺ら鬼灯家と風見家は古くからの犬猿の中なのに」
「子供の頃からの腐れ縁、家系の事情なんか関係無しに」
「さて、昔話はここまでだ、ほらいくぞ!」
「ああ」
親父が差し伸べた手を払わず、つかみ取り立ち上がった。