いつも通り
ガキン!!
キン!キン!
二人は、さっきの平和のような光景が嘘のように一歩もゆずらない攻防を繰り広げていた
それも、その戦いとなった内容が…
「テメーよりも俺は、老けちゃいねー!!」
「そんなに怒っては、しわがふえるよ~」
親父のキリク(杖の先に錫製の輪が付いている長物の武器)が、風見のおじさんを乱れ打ちにするが
それを、キリクで弾いていき、二人の攻撃が重なると親父は、覗き込む用に風見のおじさんの顔を見ると…
「テメー、白髪生えてんな染め残しがあるぜ!」
「んな!!?」
二人が離れると同時にキリクを投げ捨て
霊符を取り出し術を唱え
弾幕のように繰り出した
「俺は、テメーより百倍、老けてねーーーー!!!!」
「なら僕は、お前より一万倍老けてない!!!!」
「諦めが悪いな!なら俺は、テメーより百万倍老けてねーーーー!!!!」
「いきなり位を上げやがったなーー!!」
もはやこれは、子供の喧嘩にしかおもえない…
霊符を撃ちきると息を切らし二人は、右手をつきだした
「そろそろ止めに入らないと庭がなくなるぞ」
「庭どころか神社がなくなるっスよ
けど、それはそれで面白くなりそうっスから、このままでもいいんじゃないっスか~?」
「そんな呑気のこと言ってられないよ、ムーちゃん」
俺と、アム、ハルトは境内から二人の喧嘩を見ていた…
どんな経緯でこうなったのかだいたい想像はつく…