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真実、的な?

今日もキアラ達は訓練をしています。その内容はとんでもないものですが...


「可愛いぃぃ〜!!」


「ジャ、ジャンヌ様!練習の時はやめてください!」


「そんな硬いこと言わないの。なんなら魔王討伐なんかあの勇者に任せとけばいいのよ!」


「なんでですか!」


キアラは練習をジャンヌに邪魔をされ


「さぁ!何をしているんだ!もっと打ち込んでこい!」


「うぉぉぉ!」


「ぎゃぁぁぁ!」


アルジェと裕樹はアーサーに実戦形式での戦闘訓練をされ、吹っ飛ばされては打ちに行くのを繰り返し


「次は大精霊を呼び出しますね。あ、あれ?なんか機嫌が悪いですね。きゃぁぁぁ!」


「またなの!?これで何回目よ!」


「ふぇぇぇ、追いかけてくるぅ〜!」


アイシャとアーリアはメーディアの失敗にことごとく振り回されました。


裕樹(クズ勇者)side


「クソ!なんだあのイケメン!なんで僕があんなサンドバッグみたいなことをしなければならないんだ!」


裕樹は一人自室でそんなことを言っていました。


「それに、なんで魅了をかけているはずなのにキアラになんの反応もないんだ?普通惚れたら僕に顔を赤くさせながら近づいてくるもんだろ!」


裕樹は自分の思い通りに行かないことに苛立っています。


「そもそも、僕に魅了の能力は付与されているのか?ステータスオープン!って言ったら僕のステータス画面が出てきたら便利なんだけどな...」


すると裕樹の目の前にステータス画面が表示されました


「おぉ!これだよこれ!やっぱりやってみるもんだな。え〜と何々、しっかり魅了は付与されてる...」


裕樹は自らのステータス画面で、魅了の能力があるかを確認し終えるとステータス画面を閉じました。ステータス画面にはその他の体力や魔力なども表示されているのですが裕樹はそれには興味がないのか、確認することなく閉じてしまいました。


「と、すると、何かしらの物で防御されている?そういえばキアラの胸のペンダントが点滅していたような...」


先程まではバカ丸出しだったはずの裕樹はここに来ていきなり頭の回転が良くなり出しました。


「確か、アルジェも色違いのペンダントを付けていたな...試してみるか」


裕樹は自分の考えがあっているかを確認するため、明日の訓練で同じ魅了が効かないアルジェのペンダントを外してから魅了をかけてみようと考えました。


「明日が楽しみだな。ふふふ」


裕樹はニヤニヤしながら眠りにつきました


翌日


「アルジェ、今いいか?」


「ん?どうしたのだ、裕樹殿」


裕樹は昨日考えた事を実行するため訓練の休憩の間にアルジェに話しかけました


「いや、その君のペンダントとても綺麗だと思ってね。少し貸して貰えない?」


裕樹はアルジェは何かと雑な性格をしているのですぐに貸してもらえると思っていました。しかし


「ダメだ!これは絶対にわたさん!」


アルジェはさっきまでとは雰囲気を変えて拒否しました。その目はまるで猛獣のようです。


様子がおかしいアルジェに焦った裕樹は


「ごめんごめん。冗談だよ」


そう言いました


「いくら、裕樹殿でも言ってい冗談と悪い冗談があるぞ」


すると、アルジェはさっきの雰囲気に戻っていました


(ペンダント貸してって言ったのがそんなにヤバいのか?それとも、それだけ、外すとまずい理由があるのか...)



裕樹は内心疑問に思いそんな事を考えましたが、


(まぁいいや、取り敢えず帰りに見かけた奴にでもかけて試すか...)


裕樹はアルジェからペンダントを取り外すのは難しいと考えまずは、城にいる適当な女性に魅了をかけようと予定を変更しました


訓練を終え裕樹は魅了をかける相手を探して歩き回っていました。


(クソ!さっきからババアばっかじゃねぇか!)


裕樹とすれ違う女性は殆どが熟年のメイドや執事ばかりです。


それもその筈です。ここは王が住う城。国の中心なのです。働く人も必然と経験を豊富に積んだ熟年の者たちになるのは当然です。


(あ、あの人綺麗だな。あの人にしよう)


そう言い裕樹が目をつけたのは


「はぁ〜、キアラちゃん今日も可愛かった〜」


キアラとの訓練を終えたジャンヌでした。


裕樹は早速と言わんばかりにジャンヌに話しかけます


「すいません。ジャンヌさんに少しいいですか?」


裕樹はジャンヌにウィンクをしながら話しかけました


本来ならここで裕樹の魅了がかかるはずです。しかし


「えっと、はい大丈夫ですよ」


ジャンヌは何もなかったかのように応答しました。またもんしっかりと猫被りをして、


「あ、えっと、キアラの訓練はどうですか?」


「とても、順調ですよ」


「そうですか。ありがとうございます。じゃあ」


「えぇ、さよなら」


裕樹は全く魅了がかかった様子のないジャンヌをみて焦り適当な事を聞きジャンヌから離れました


(なんでだ?何故アイツにかからない?クソ!)


この日裕樹は悪態をつきながら自室に帰りました


ジャンヌside


(あのクズ、私に魅了をかけようとしたわね。まぁ、私にはこれがあるから関係ないけど)


ジャンヌはそう思いながら自身の服の中に入っていた白いペンダントを取り出しました


ジャンヌはそのまま帰路に着きました


ジャンヌはシスターですが、帰るのは教会ではありません


「ただいま〜」


「おう!おかえり!」


それはなんと、キアラがペンダントを購入したあの店の二階でした


「お父さんの見立て通りのクズだったよ。あの勇者」


「やっぱりそうか。前回の勇者といい、異世界人ってのはロクでもない奴しかいねぇな」


ジャンヌの父であるこの店主が何故こんな事を言っているのかというと、店主の妻つまりジャンヌの母が一代前の勇者に寝取られかけたからなのです。


その時は、店主がいち早く異変に気づき事なきを得ました。その勇者はその後魔物にあっさり殺され死にましま。やはり、なんの訓練もなしには無理があったのだろうと処理されましたが、真実は違います。


この話はまたどこかでするとしましょう


次の勇者は死なせまいと、王達は今代の勇者に訓練を施しパーティーを組ませました。それがキアラ達です。


「あの嬢ちゃん達にペンダント渡しておいて正解だったな」


「うん、ナイスお父さん!私もキアラちゃんとお揃いのペンダントになれたし!」


「しかし、あのもう一つの機能はいるのか?」


「何言ってるの。当たり前じゃん!そのために無理してあのペンダント揃えたんだから!」


実はキアラ達が身につけているペンダントはジャンヌが用意した物だったりします


「あんな高価な物何処から持ってきたんだ?」


「それは、裏で色々と、ね?」


ジャンヌは黒い笑顔を浮かべながらそう言いました。


そして、そのもう一つの機能はというと


「ふふ、キアラちゃんは今日もしっかり王城にいるわね。あの年頃だと王城を抜け出しそうで心配だったけど良かった」


キアラの現在位置が分かる機能です。


正確には同じ色のペンダントの居場所が分かる機能ですが。


「はぁ〜、明日が楽しみ!」


ジャンヌはそう言い眠りにつきました。








なんか、ストーリー展開が変になってきましたね...

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