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訓練

ブックマークありがとうございます!

次の日〜


朝食を食べ終えたそれぞれが昨日貰った職業事の制服を身につけます。


そして、全員が準備を整えいよいよ勇者との面会になりました。


「では、皆さまこの部屋にて勇者と面会していただきます。少々お待ち下さい」


「なんだが緊張してきましたね」


「なによ、昨日のやつに会うだけでしょう?」


「ぜひ一度手合わせしてもらいたいものだ!」


「私もドキドキしてきたー!」


ガチャ


キアラ達が笑談していると扉が開きました


「失礼します。勇者様が来られました」


「どうも、皆さん勇者の青田裕樹です」


メイドの後に付いて勇者の裕樹が入ってきました

ニタニタにと気持ちの悪い笑みを浮かべています


キアラ達はその笑みに引きながらも自己紹介を始めました


「初めまして、私は聖女の職業に就かせていただいているキアラ・キャンベルと申します」


そのあとキアラに続くようにそれぞれが自己紹介をしました。


「よろしくお願いしますね」


裕樹が握手をしようとキアラの前に手を出します


キアラはそれに応えるように手を握ります


(あれは何をしているのでしょうか?)


何故キアラがそんな事を思ったのかというと目の前の裕樹が


パチ、パチパチ


キアラに対してずっとウィンクしているのです


ペンダントはビンビン点滅しています


執事とおぼしき人が新たに入ってきました


「さて、早速ですが皆さんには魔王討伐に向けての訓練をしていただきます。」


執事がそう言うと部屋に、騎士、魔女、シスターと思われる人が入ってきました


「いまから皆さんには、この方々に指導していただき実力を、つけていただきます」


「主に剣術と戦法を教えさせていただきます騎士団長のアーサー・ベルと申します。」


「魔法と精霊術を教えさせていただきます。メーディア・サリバンです」


「癒しの術を教えさせていただきます。ジャンヌ・クラークです。よろしくお願いします」


そういい三人がそれぞれ自己紹介をすませました


「それでは、アーサー様は剣聖様と勇者様に、マーディア様は賢者様と精霊使い様に、ジャンヌ様は聖女様にご教授をお願いいたします」


「では、剣聖様、勇者様、私についてきてください」


「おぉ、よろしく頼むぞ!」


「よ、よろしくお願いします」


アンジェはワクワクしながら、裕樹は緊張した顔でアーサーに付いて行きました


「じゃあ、賢者と精霊使いの子、私について来てくれるかしら?」


「やってやろうじゃない」


「き、緊張しますね」


アイシャはやる気満々に、アーリアはアワアワしながら、マーディアについて行きました


「聖女様、私について来てくださいね」


「よろしくお願いします」


キアラは笑みを浮かべながらジャンヌについて行きます


キアラ達は王城の一つの部屋に入りました


「さてと」


ジャンヌは部屋に入るなりキアラに振り返ると


「可愛い〜!」


キアラを、抱きしめ撫でまわしました


「え、え⁉︎」


キアラはさっきまでの清廉潔白な態度とは全く違う事に困惑しました


「あ、あのさっきまでのアレは」


「ん?あんなの猫被りに決まってるじゃない。ずっとあんな風に振る舞ってまらしんどいもん。公共の場だけしっかりやってればいいのよ」


「えっと、それでいいんでしょうか」


「いいのいいの、本格的に教えるのは明日からだから取り敢えず今日は私に愛でられなさい」


すると、中々危ないところにジャンヌの手が入り込んできます


「あら?あなた胸小さいわね。まるで男の子みたい」


「や、やめてください!」


「気にしちゃダメよ、あ、胸大きくする薬あるわよ?飲む?」


「飲みません」


「あ、そう。まぁいいや」


「ちょっと、あ、やめ」


キアラはその後ジャンヌに危ないところを触られそうになり必死に抵抗しました。


一方その頃他の人達は


「さぁ、まずは体力作りが大事です。後10周!」


「ハァハァ、おう、のぞむところだ!」


「ヒィヒィ、死ぬ」


アーサーのところはアルジェはまだまだやる気ですが裕樹はすでに死にかけています


「あ、えっと、キャァ!」


「ちょっと!あんた先生でしょ!しっかりしてよ!」


「追いかけてくる〜!!」


マーディアの所は講師であるマーディアが魔法と精霊術を教えようと実践したところ、どういうわけか魔法は誤発して爆発して精霊術は精霊が暴走し追いかけてくる始末です。


そんなこんなでそれぞれが一日を終えました


「うぅ〜、ひどい目に合いました」


キアラは服が少しはだけた状態で顔が赤くなっていました


「有意義な時間を過ごせたな!」


アルジェはとても清々しそうにしていました


「あの講師!」


アイシャはメーディアにダメ出しをしています。

訓練用の服はボロボロです


「うぇ〜!お姉ちゃ〜ん!」


同じく服がボロボロなアーリアは泣きながらキアラの胸の中に飛び込みました


「よしよし、頑張りましたね」


キアラはそんなアーリアを慰めます


「うぇ〜、うへへ」


アーリアは人知れずキアラの胸の中でニヤニヤしていました


「取り敢えずお風呂よ!」


「確かに、汗を流したいな!」


「うん、入りたい!」


「行きましょう」


「えっと、」


「お姉ちゃんも行くでしょ?」


戸惑うキアラにアーリアは上目遣いに聞いて来ます。


「すいません。先にお手洗いにいかせていただきますね」


「また?早くしなさいよ」


トイレに入ったキアラはポーチの中から液体の入った瓶を取り出しました。


この瓶はキアラの父であるジョニーから渡されたものでした。


実はポーチも父から渡されたものでした。このポーチは中にいくらでも入れられる優れものです。何故そんなものを父が持っているかと言うと、それはキアラにも分かりません。


ただ、まだ幼いキアラにジョニーは


「このポーチをお前にやる。もし、女装がバレそうになったら中の薬を飲むんだ。数はある程度用意したが大量にはないから考えて使うんだぞ」


そういいこのポーチを渡しました


キアラはそれが何か最初分かりませんでしたが、母にバレそうになった時キアラはこれを飲みました。すると、キアラの何が無くなったのです。何はナニです


それ以降キアラは母にお風呂に入ろうなど言われるたびにこれを飲みごまかしていました。


「よし、飲みましょう」


キアラは瓶の薬を飲み自分の体に変化が起きるのを確認してからトイレを出ました。


「お待たせしました。」


「じゃあ行きましょう」


「早く汗を流したいぞ!」


「お姉ちゃんとおっ風呂〜」


キアラはアーリアに手を引かれお風呂に向かいました


しかし、脱衣所に入ってからキアラは何の戸惑いもなく衣服を脱いでいきます。


普通は少しは恥ずかしさなどが出るところですが、キアラは母とずっと入っていたためかそう言ったことは思いませんでした


「お姉ちゃん、早く脱いで行こうよ!」


「キアラ、何をしてるのだ?」


「ちょ!アンタ前ぐらいタオルで隠しなさいよ!」


アーリアは未だに服を脱いでいないキアラの周りを裸で動きまわります


アルジェは肌で仁王立ちしていからです。


タオルを巻いあアイシャはアルジェに注意します


「ちょっと待ってくださいね」


服を脱ぎ終えたキアラ達はお風呂に入って行きました


「わ〜い!」


アーリアは湯船に入ろうと走り出します


「コラ、アーリア、まずは体を洗ってから湯船に入りましょうね。さ、洗ってあげますから」


「やった!」


キアラはアーリアの髪を洗ってあげます。その光景は姉妹のようです


「ふんふふぅ〜ん」


「あまり頭を動かさないでくださいね」


アーリアはご機嫌なのか頭を揺らして楽しそうにしています


「そういえばお姉ちゃん、生理は大丈夫なの?」


「あ、えっと、はい昨日で終わったので大丈夫ですよ」


キアラは昨日自分が生理で誤魔化したのを忘れていました。今日もそれでいけば良かったと心底後悔しました。


「さ、洗い終えましたよ。体は自分で洗ってくださいね」


「は〜い」


「さて、湯船に入るぞ!」


「あぁ、アルジェさん、そんな洗い方ではダメですよ、ほら座ってください」


「む?これではダメなのか?」


「ダメですよ。女の子の髪は繊細なんですから。私に任せてください」


「分かった。頼むぞ」


キアラはアルジェの髪も洗い出しました


その頃湯船では


「アタ〜ック!」


「ちょ!だから昨日も言ったでしょう!飛び込むんじゃないわよ!」


「アハハハ!」


湯船に取り込むアーリアをアイシャが注意していました


「さぁ、洗い終わりましたよ」


「おぉ、キアラありがとう!うぉぉぉ!」


アルジェはキアラに髪を洗い終えてもらうと、そのまま湯船に飛び込みました


「アンタもかぁぁ!」


「うぉ!どうしたのだアイシャ!」


アイシャは堪忍袋の尾が切れたのかアイシャに殴りかかります


「さてと、私も洗いますか」


キアラが髪を洗い終えると後ろから声がかかりました


「お姉ちゃん、背中洗ってあげようか?」


そこにいたのは頭にタンコブを作ったアーリアでした。


「じゃあ、お願いしますね」


「洗い終わったよ、お姉ちゃん!」


「じゃあ私達も入りましょうか」


「うん!」


アーリアは流石にこたえたのか静かに湯船に浸かります


「あら?」


「えへへ、ここがいい!」


「仕方ないですね」


アーリアはキアラの上に座るようにしてお風呂に浸かりました。それに、キアラは笑顔で答えます。


お風呂から上がった一同は夕食を食べ終えると全員すぐに寝てしまいました。


疲れが溜まっていたのでしょう


「ん?」


キアラはまたも抱きしめられる感触に目を覚ましました


そこにはアイシャが眠っていました。しけしキアラは眠気が強くすぐにまた眠ってしまいました。



なんか、色々カオスですね...

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― 新着の感想 ―
[一言] キアラたちは防御策があるんだけど、他が無防備でだいじょうぶかな。 バカっぽいのでキアラたちに必死に仕掛けてるけど、キアラたちになんで効かないんだと、メイドとかに試しそうで怖いところ。
[良い点] キャラが濃い人が多い! あと変態っぽい人も何人かいるような('◇';) [一言] 被害がまだ出てないからですけど、思ったより裕樹君がクソよりもおバカな方にキャラが傾いてる所為かどこか憎めな…
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