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それぞれの過去

今回ボケながら書いていたので何処かおかしくなってるかもです

アイシャside


私はあのポンコツの魔術師の訓練がようやく終わり部屋に戻っていた


「はぁ〜、今日も何回失敗されたか。どっちが先生が分かったもんじゃないわよね」


私は一人愚痴を呟いた


他のみんなはまだ訓練から戻っていない。アーリアは終わって早々トイレに行ってくると走り去ってしまった


早くキアラに会いたいな...


私がこんなことを思い出したのいつだっただろうか


そうだあの時だ


私は中々人前で素直な気持ちを伝えることができず思ってもいない事を言ってしまうことがよくあった。


そのせいで色々と勘違いされてよく喧嘩もした。


「お前なんて大っ嫌いだ!!」


「それはこっちのセリフよ!」


「絶好だ!」


「ふん!」


私は素直なことが言えずに思ってもない事を言ってしまいセシルと喧嘩をしてしまった。


私はムキになって私は一人家に帰った。


「うぅ、どうしよう。もう遊べないのかな...」


家に帰って冷静になってからひどく後悔した。


自分の性格に嫌気がした。


一人部屋でへこんでいた時にキアラは私を心配して訪ねてきてくれたんだ


コンコン


「アイシャ?入って大丈夫ですか?」


「うん、入って」


ガチャ


「アイシャ、大丈夫?」


「キアラ私、どうしよう...」


私はキアラに縋り付くような思いでそんな事を言っていた。


キアラはそんな私を励ましてくれた


「大丈夫ですよ。あれは本心ではないのですよね?」


「なんで、分かって」


「分かりますよ。友達ですから」


「友達だから?」


正直キアラの察しの良さは異常だと思う


「ふふ、アイシャのそんな顔初めて見ました」


「え?あ、見ないで!」


一瞬キアラの笑顔になっている姿に見惚れてしまったが、その後にキアラに間抜けな顔を見られてしまったと言う羞恥心が私に襲い掛かった。


「一つアイシャにお願いがあるんですが」


「お願い?」


未だに顔を赤くしてしまっているであろう私にキアラはお願いがあると言ってきた


「私の前でだけは素直になってもらえませんか?」


「素直に?」


「そうです。アイシャはおそらく人前では素直に喋れないのですよね?」


「っ、うん」


キアラが私の内心を理解しているのに驚いた。


「それだと、アイシャも苦しいと思うんです。だから、私で練習してみませんか?」


「練習...」


「はい。練習です」


「でも、私、人前では素直になれなくて、それで皆んなに酷いこと言っちゃって、そんな事をずっとやっちゃってて、今更、無理だよ。うぅ」


私は自分の情けなさに泣き出してしまった。


「大丈夫ですよ。大丈夫。私がついてますから」


「あっ」


キアラは私を、抱きしめながらあやすように語りかけてくれた。


それだけで、私は救われた気がした


そのまま私はずっとキアラに抱きしめられていた。


最後の方は私からキアラに抱きつきにいってしまっていた。


その時の時間はまさに安らぎだった。


だからだろうか、時間が経ちキアラと離れると思うと、とても寂しかった。


「アイシャ?」


「んぅん」


私から離れようとするアイシャをギュッと抱きしめた


「アイシャ!キアラちゃんに迷惑でしょ!もう日が落ちるんだから離れなさい!」


お母さんも離れるように言ってくるが私は駄々っ子のようにキアラから離れなかった


「大丈夫ですよ、おばさま。母には帰りが遅くなるように伝えてあるので、もうしばらくこのままにしておいてあげてください」


「なら、晩ご飯食べて行くかい?」


「はい。是非お願いします」


「じゃあ、晩ご飯が出来たら呼ぶからね」


お母さんはそう言って部屋から出て行った


ギュ〜


私はお母さんが出ていくと更にキアラを抱きしめた


「甘えん坊さんですね。」


キアラは私の頭を撫でてくれた


「むふぅ〜」


私はすっかりキアラに骨抜きにされてしまっていた。


私はそれからキアラにだけは素直に話せるようになっていった。


キアラになら私の全てを知って欲しいと思った。


私たちはこれから危険な魔王討伐に向かう。その危険なことからキアラを守れるように強くならなきゃね。



アルジェside


今日も今日とて、有意義な訓練だった。


あの裕樹とかいう勇者にペンダントを貸してくれと言われた時は怒りで我を忘れそうになったが。


私の主君であるキアラにもらった大事なペンダントだ。


肌身離さず持っておかねば


私はあの日からキアラの従者となったのだ。まぁ仮ではあるが。


「あなたは女の子なんだからもっと女の子らしくなさい!」


「いやだ!私は騎士になるんだ!」


騎士になるという私と、そんな物騒な職につかず女らしくしろという母。


いつも家族で喧嘩していた。


その日は特に母のあたりが強く私は泣きながら家を飛び出してしまった


「私の騎士になるという夢はダメなのだろうか」


一人木の根元で騎士になるという夢を諦めかけていた時だ


「アルジェ?こんな一人でこんな所で何をしていんですか?」


「キアラ」


「大丈夫ですか?顔色が悪いですけど」


「あぁ、いや大丈夫だ。そうだキアラに一つ頼み事があるのだが」


「はい?」


「私に女の子らしさと言うものを教えてもらえないだろうか」


「女の子らしさ、ですか?」


私は母の言う通りに女の子らしくしようとキアラにそんな頼み事をした


「そうだ。私もソロソロ女の子らしく振る舞わねばと思ってな」


「アルジェ、無理しているでしょう?」


「え?」


「今、アルジェの顔とても嫌そうな、残念そうなそんな顔してますよ」


「...」


私は図星をつかれ顔を下に向けてしまった。


「何かあったんですか?私で良ければ話し相手にくらいはなれますよ」


「実は...」


私は今での経緯を話した。騎士になるという夢を諦めるとも。


「アルジェはそれでいいのですか?」


「言い訳ないだろう!私のずっと目指していた夢だ!」


「じゃあ、諦めていいんですか?」


「いやだ、嫌だけど、お母さんはずっと、それはダメと言ってくるし、そもそも騎士になれるかわからないのだぞ」


「アルジェは自信がないのですか?」


「あぁ」


「じゃあこういうのはどうでしょう?」


私が首を傾げるとキアラは楽しそうに


「アルジェが私の騎士になるんです。いわゆる主従関係ですね。どうでしょう」


「ちょ、ちょっと待てどういう事だ?」


「アルジェは騎士になるれ自信がないんですよね?だったら私の騎士になっちゃえば今すぐ夢が叶って解決です」


「ま、待てそんなのアリなのか?」


「騎士になるための条件といえば忠誠を誓うとかですか?なら、私に忠誠を誓えば大丈夫ですよ!」


「え、え〜」


「さ、早く早く!」


「あ、あぁ」


普段とは違ってグイグイからキアラに威圧された私は見様見真似に騎士の誓いをした


キアラの前に膝まずきキアラの手の甲にキスをする。

本当はキスをする前に自分の剣を地面に突き刺すのだが今はないので出来なかった。


「ふふ、これでアルジェは私の騎士ですね。しっかりと守ってくださいよ?私の騎士様?」


「あぁ!任せておけ!」


「それにしても良かったです。元気のないアルジェはみていて張り合いがないですから」


「ありがとうキアラ!いや、キアラ様か?」


「キアラでいいですよ。」


「分かった」


この時から私はキアラの騎士になった。


今はしっかりと剣聖という役職につけたのだ。


キアラの騎士として恥ずかしくないくらいに強くならねば。そしてしっかりとキアラに忠誠を誓いたいと思う



アーリアside


やっぱりお姉ちゃんの匂い落ち着く〜


私は王都にきてからほぼ毎日お姉ちゃんの布団に潜り込んでいる。


理由は単純に私がお姉ちゃんと一緒にいたいから

それ以外ない


いつからこんなに甘えるようになったんだっけ?


えっ〜と確か...


そうだ最初は単純に姉のような存在が欲しかったんだ


ガサツで適当なお兄ちゃんとは中々気が合わなくて、お姉ちゃんが欲しいって思ったんだ


私はよく兄の友達の人とよく一緒に遊んでいた。

そこに私の思い描いていたお姉ちゃんがいたんだ。


それがキアラお姉ちゃんだったんだ。


おしとやかで、優しい。


とうとう我慢できなくなった私はキアラお姉ちゃんに言ったんだ


「私のお姉ちゃんになってください!」


「お姉ちゃん、ですか?」


「うん!」


「え〜っと、いいですよ」


「やった!お姉ちゃぁ〜ん!!」


お姉ちゃんになる事を了承してくれた事が嬉しくて抱きついた


「よしよし」


「えへへ、お姉ちゃん大好き〜」


抱きついた私をお姉ちゃんが頭を撫でながら抱きしめ返してくれた。


それに何より


「すぅ〜」


こうやって肺いっぱいに空気を吸い込むとお姉ちゃんの匂いがいっぱいに広がる


その間もお姉ちゃんは私の頭を撫でてくれる。まさに天国だ


それからはいろんな所で抱きついた


お姉ちゃんの匂いが嗅ぎたかったから

もうお姉ちゃんの匂いなしには生きられたい気がした


ベッドで一緒に寝る時はお姉ちゃんなら手を舐めたり出来るから更に良い


首や耳を舐めてあげるとピクッて動くからとても楽しいのだ


最近はなんかちょっと声とかがでて私もドキドキする


もっと、お姉ちゃんを知りたいな❤️




はい、アーリアの変態があらわになってきましたね

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― 新着の感想 ―
[気になる点] そうです。キアラはおそらく人前では素直に喋らないのですよね? キアラ→アイシャ 誤字報告です。
[良い点] キアラさんが全方位に女の子を堕としていて笑ってしまいました。 姉にもなれるし、主君にもなれるし、その上男の娘にもなれるとか最強すぎませんか!? [一言] 幼馴染の男の子が入る隙間がないΣ(…
[一言] さて、キアラが男の娘だと知ったらどうなるか。 とはいえ、過去を見るとキアラが女の子だからというより、キアラが大好きで女の子であることが必須ではない感じに思いました。だから大丈夫かな、というよ…
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