躑躅の花が咲いている
赤と白
路肩に映える色合いが
月明かりに照らされ
それはまるで誕生日ケーキのように
明るさは乏しく
なのに
鮮烈な輝きを灯していた
儚いと分かっていたとしても
他にも
狂おしい命の有り様が眩い
まだ春先であったのに
真夏を彷彿させるような
黄金色の大輪が一際目を引いた
直にそれは綿毛となり
新たな物語を紡ぐのだろうか
蒲公英
どうしても納得出来ない名前
そんななか
休める先を選んだ蝶の羽は
既にボロボロで
明くる日には完全に消失していた
ただ
今日も美しく咲く花は
気高さを解き放っていた
赤と白
それ以外の品種は知らなかったが
空だけは ずうっと
我関せずと眺めていたに違いない
「うわぁ……今日も綺麗に咲いてるね♡」
到底予想もつかない
道端の摂理
捕食者だけが真実を知っている
甘い蜜には
気をつけろと