#0 序章 始
まずこの話を語る前に言っておこう。
「どうしてこうなった...」
ここ近年、パソコンやインターネットといったIT業界が物すさまじい勢いで普及した。その例として、携帯電話が分かりやすいだろう。最初はショルダーホンと言われる無線の電話機が出たのだ。ただ重さが約3kgあるというのは1度は聞いた事があるのではないだろうか。それが今では片手に持てる程の、しかもインターネットやゲームが出来る事が当たり前となっている。数年後の若者は2008年頃までは無かったとは思わないだろう。
私、黒沢和仁はごく普通の学生であった。友人はそこそこいるし、成績においても中の中を維持しているのであった。だが、パソコン操作においては別だ。情報処理では常に学年トップであり、生徒会ではその才能を買われ、会計に所属している。今日は生徒会室で一人、パソコンの前で作業をしている。再来週に行われる学園祭の予算を確認しているのだ。
「また水泳部からの申請か。今度はええと、なになに?タコとイカのカルパッチョの提供だと?だから充分に加熱しないといけないと言っているだろう。保健所から許可が下りないし。却下、と。」
こんな感じが最近の日常になっている。
そうこうしているうちに日も暮れるのであった。
そして今はいつもの谷ノ内線に乗って帰宅中。いつもは混んでいる筈の電車内は空いていた。というか、その車両には黒沢と1人の女子高生しかいなかったのである。見た目は俺よりも年下であろう。黒髪のショートヘアで、同じ高校の制服を着ていて青色のリボンを付けており、それに少々幼さい感じがした。ちなみに自分の学年の色は赤色だ。
自分の最寄り駅に着いた。自分が降りると同時にその女子高生も降りてくる。
その後も自分が歩くその後ろを見知らぬ女子高生は付いてきた。
路地裏に差し掛かった所で自分から声をかけた。
「さっきから付いてきている様に思うけど、何かあるのかい?」
声をかけると驚きの表情らしき顔をしている。
そして身振り手振りで何かを伝えようとしているが良く分からない。
そしてその女子高生は大きな動きを見せた。手に持っている物はスマートフォン。その女子高生がスマートフォンを天に向けたとおもうと、眩しい白い光がこの辺り一面を呑み込んだ。
初めまして、この作者のくろと申します。
実は今回、小説を書くことは初めての試みで、読みづらいことがあると思います。その点においてはあぁこう書きたかったんだなぁと目をつぶって頂きたいと同時に、教えて頂けると幸いです。
何故書こうかと思ったか。それは良き友人のおかげかなと思います。その友人も小説を書いており、その作品に心打たれる物がありました。私もこんな作品を作ってみたい、と思ったのが最初ですね。そして私自身、こんな世界があったらいいなぁという気持ちで構想していたものを書いたのがこの作品な訳です。
私は現学生なので、更新速度は遅くなってしまいますが、今後とも読んでいたたければ幸いです。