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13.妹VS妻①

最近はリア充が多くて困ります。

 正午過ぎの昼頃。実家に到着し、まず一段落ついた時だった。


 現在の状況はというと、優作は二人用のソファーに座り、その隣に夢来が甘えるように腕にくっついている。そして、燐花は向かいの椅子からそれを冷えた視線で見つめているといったもの。

 

 それ故に、リビングでは若干ピリついた雰囲気が漂っていた。


「……燐花ちゃん、目が怖いよ? そんな蔑むような目をしないで?」


「……サゲスンデナンカナイワヨ?」


「片言で言われても全然説得力ないよ?」


「それよりお兄ちゃん! 久しぶりに会ったんだし、もっとかまってよー!」


「ちょっ、夢来! 今は燐花もいるから少し離れて……」


「えーい! (ギュッ)」


「…………!(ギロッ!)」


「…………!(ビクッ!)」


 夢来が更に強く優作に抱きつくと、燐花に纏われていた黒いオーラがより強くなった……様に優作には見えた。思わずビクッとしてしまう。


「ユウサク」


「……はい?」


「また遊園地に行きましょう。そして夜までずっとジェットコースターに乗るの」


「分かった。つまり君は俺に死ねと言いたいんだね?」


 ジェットコースターが苦手な優作にとって、それは死を意味していた。


「ええ。私は外で見てるから」


「そっか……。それなら俺は一回乗っただけで死んでしまうね……」


 心の支えもなく、ただ孤独に乗って生きていられる自信が優作にはなかった。


「そう。じゃあ、ベルト締めないなら一緒に乗ってあげてもいいわよ」


「燐花ちゃんにしがみついていいかい?」


「は? ダメに決まってるじゃない」


「それじゃあ、きっと俺は振り落とされてしまうね」


 燐花が優作を貶めていると、優作の母、恵美がやってきた。この険悪な雰囲気をどうにかしてほしいと願う優作。


「あら優作? 浮気はダメよ~?」


「妹になんて浮気するか!!」


 結果、どうにもならなかった。こういう人だったと、今更思い出す優作。


「え……? そんなにはっきり……。お兄ちゃん、あたしのこと嫌いなの……?」


「優作……? 妹以外になら浮気するの……?(ジー……)」


「ああもう! 母さんのせいで余計に場が混乱しちゃったじゃないかた!!」


 優作は更に二人に迫られ、どうしようもなくなってしまった。そんな光景をただ見ていた恵美は一言。


「うふふ……。微笑ましいわね~」


「どこがだ!」


 結局、場が落ち着くのに相当な時間が要された。





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