表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

入学後

中1、華の中学生。

制服もあるし、部活も沢山ある。

かっこいい先輩と恋、なんて事も想像した。


だが、現実は・・・スカートひざ下10cm、部活はしょぼい、かっこいい先輩と話す時なんてない。

「思ってたのと違うじゃんか・・・」


入学前、自分がヲタクな事を隠そうか、などと考えていたのが馬鹿馬鹿しく思えた。


そして小学校時代つるんでいた子も当然居るし、ヲタク生活は続きそうだ。


唐突だが私の中学校は、都会のど真ん中に位置する。

1年生の生徒が65人という少人数な学校だ。

当然、A組とB組の2クラスしかない。

私は1年A組だ。


「やっぱ美術部だよね〜」

小学校時代ずっと一緒にいた才加さやかが部活についての紙を持ちながら言った。


「ああ、そうだね」

入学2日目でもう部活の話か・・・と思ったが、

元々絵を描く事が好きな私は自分でもそこにすると決めていた。

まあ、リア充になるためにテニス部や吹奏楽部も考えたけど。


「矢那と夕陽も入るんだって」

「へえ、4人かぁ」


矢那と夕陽も小学校からの友達である。

あまり遊んだ事はないから友達と言えるかはわからないけど。


「とりあえず、今の時間にかいて先生にだそーよっ」

「おお、そうだね・・・」


今は、朝のホームルーム前で先生がおらず、皆おしゃべりやらカードゲームやら黒板に落書きをしたりしていた。


私は新品のリュックサックから筆箱を取り出し、今まで3度位しか使った事の無かったシャーペンを抜いた。

今まで鉛筆だったので、半ば混乱しながら私はカチカチと芯を出した。

そして昨日ここで配られた部活入部希望紙を机の中から出し、もうすぐ書き終わる才加をチラリと見てから私は急いで綴った。


「・・・終わった?」


「うん、終わった」


先に書き終えた才加は、やることが無いといった感じで私の書く姿をじっと見ていたが、ようやく私の顔に視線が移った。

「じゃあ、適当に絵かこう」

「そだね」


私はノートを取り出し、部活入部希望紙をファイルにはさみ、机の中にしまった。

才加も新品っぽいファイルに部活入部希望紙をはさみ、机の中にしまいにいった。


すると、才加は誰かに話し掛けられた。

地毛が茶髪寄りで、目も大きいので目立つのだろう、3人のいかにもリア充そうな女子に「名前なに??」と訊かれている。

「え、安藤才加だよ!」と陽気に答えていた。


仕方ないので私は一人で絵をかくことにした。


かくものは、オリキャラの女の子だ。

好きな男キャラがいるのだが、公衆の面前で描く気にはなれない。

後ろで男子が騒いでるし。


「ねえねえ、絵かくの好きなの?」


「?!」


おさげで猫背で小太りのこんな地味な私に、誰かが話し掛けてきたようだ。


「あっうん・・・好きだよ」


というかこれしか、特技が無い。

作者の中学時代みたいなものです^0^

よろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ