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アオハルはロックでござります  作者: 弁財天睦月
卒業と入学

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1-2

1時限目から一応授業はある。

先生によってかなり微妙。

就職組にはほとんど関係ない。

卒業できればいいだけ。

受験組も自分の受験に関係ない科目の授業であれば内職。

受験に必要な科目を自主勉強。

先生も黙認。

廻琉もここぞとばかりに英語の勉強。


お昼になると売店へ直行。

都立高校には学食がないので家から持参するか売店でなにか買うかになる。

母親が忙しく働いているので毎朝弁当なんかを作ってもらうのが負担になると思って「昼はなんか買う派」でいる。

それに荷物が増えるのも嫌だからで弁当を持っていきたくはなかった。

この日はカレーパンとチーズパンが買えたのでご機嫌だ。


午後の授業も同じだ。

とにかく英語の勉強だけはしっかりやっておく。

この城桜高校はとりたてて良くはないが悪くもない普通高校。

廻琉の成績も特に良いというわけではないが悪くもない。

これからの受験勉強しだいではあるが、どこかの大学へは行けるのでは?

早稲田とか慶応とかは無理っぽいけど。

進学については両親から絶対にいくべきだと強く言われている。

両親ともに公務員だからこそ言ってるのだと思われる。

民間と違って公務員は学歴にはシビアなんだそうだ。

出世とか給料も学歴が大きく影響してくるから大学には是非とも入っておくべきだと言われている。

廻琉としてはあまりピンときてない。

でも進学する気はマンマンでいる。


放課後になった。

ここからがいよいよ本番だ。

バンド練習だ。

学校と交渉して放課後2時間までということで練習できるようになっている。

ただし文化祭の前の10月いっぱいまでだ。


この学校には使ってない教室がある。

少子化の影響で生徒数が少なくなっているので教室が余っている。

その教室を2時間だけ使わせてもらえるのはありがたい。

学生の特権だ。


廻琉が音楽好きになったのは叔父の影響が大きい。

父親の弟で十条碧色(じゅうじょうへきしょく)からの影響が大きい。

音楽好きで楽器演奏もしている。

プロのミュージシャンを目指してたらしいが夢叶わず。

今は吉祥寺でカフェレストランを経営している。


この十条兄弟は性格や生き方などがおもしろいほど真逆。

兄の文史は堅実派。

石橋であっても用心深く渡るほどで思い切ったことには二の足を踏むタイプ。

だから民間より公務員を選んでいる。

弟の碧色は自由奔放。

思いつきや衝動的に動き回るのもしばしばある。

ちょっと旅行に行ってくると海外に出る。

2年ほど経ってやっと戻ってきた。

現地で働きながら各国を渡り歩いての旅行だったようだ。

かなり長い間フラフラしていたが、結婚して吉祥寺に店を構えてからは落ちついている。

そんな頃から廻琉は叔父の家に出入りするようになる。

なんといっても1駅しか離れてない場所なので母親としょっちゅう行ってた。

吉祥寺で買いものしてカフェでひと休みが定番コースだ。

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