4.紫陽花(おまけ)
おじさんとの雇用契約の後
めちゃくちゃ怒られました……
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「ハァ!?知らないおっさんを一晩泊めた挙句、明日から雇う??何をどうしたら、そんなことになるの!……大体、誰もいない家に知らない男いれるって何かあったらどうすんの!おじさんもゆりさんもいないのに……あ、ちょっと宗s」
「もしもし、ケイちゃん?綾さんがちょっと言い過ぎてるけど、僕も同じ考えだよ。今回は何もなかったけど、普通はこうなる方が少ないって分かるよね?」
「はい……。」
「とにかく!明日帰りに宗司とそっちに行くから、その男紹介しなさい!!!」
ブチッ
「あ、勢いで切っちゃった。ねぇ、宗司。あの子本当に大丈夫かしら。良い子だけど、行動力と警戒心のバランスが取れてないわ。育て方間違えたかしら。あー、頭が痛いわ」
「うーん。たしかにほぼ知り合いで構成された環境で生きてきたから、人を信用しすぎてる節はあるかも。でも大学の時は東京にいたよね。」
「ほら、あの子サークル活動も他所でバイトもしないで、家と大学の往復しかしてなかったから……。」
「まぁ、明日どんな人か見てみよう。」
「明日もし紹介されたのが変な男だったら、宗司、遠慮なく投げ飛ばしていいからね。」
「うーん……正直、そういうのは未だに綾さんの方が得意だと思うな。僕にはちょっと荷が重い。」
新婚夫婦は、妹分から少し目を離したことを早速後悔した。
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「……ただいまー。」
雨上がりの早朝の道をロードバイクで進み、帰宅する。まだ寝てるだろうとそっとガレージを開けて、小声で一応の挨拶をする。
「おかえり。災難だったな。」
予想外ので迎えに驚きつつも、出迎えてくれることをありがたいと思う。
「おかえりー、ご飯とお風呂沸かし直して……。ん?なんか行く前より小綺麗じゃない?着替えてるし、石鹸の匂い。え、あんたどこで雨宿りしてたの?」
「floweryって店の娘さんが家に入れてくれて。びしょ濡れだからってシャワーも借りて。服も新品っぽいのを出してくれて、冷蔵庫の中身が心配だからと夕飯もいただいてきた。」
「それは随分ご迷惑を……。」
「今度あそこのご夫婦にお礼しないと。私も久しぶりに会いたいし。」
「いや、聞いたら今ご両親は留守らしくて、娘さん1人だった。」
「「!?」」
2人の顔がやばいものを見る目に変わっていく。
「待て、2人ともその眼をやめろ。誓って何もしてない。」
「いやいやいや!その状況で、何も起きないわけないでしょ!」
「真面目な話、警察なら一緒に行くから。」
「本当に!!何も無かった。大体いくらなんでも一回りは下そうな子に手は出さない。はい、この話は終わり。」
(もらったディフューザーを早速設置してみよう)
ガレージに作った、居住スペースにいつもより軽い足取りで進む弟を見守る2人。
「ねぇ、京吾。私の記憶が確かなら、あそこの娘さん25歳くらいよ?」
「えっ……。まぁ、弟が犯罪者になってないなら、いいってことにしよう。なんか顔色も良さそうだし。」
(顔色いいけど、本当に手出してないんだよな?)
「あ、明日からそこで働くことになったから、こっちの手伝い減るわ。」
ガレージの改造スペースから顔だけを覗かせた男が更に爆弾を投下する。
「「???」」
「どうしよう。久しぶりに会ったら弟が分からない。俺、歳とったなぁ(泣)。」
「私も無理、もう1回寝るわ...。」
私のツッコミを全て代弁してもらいました。
気の強い女性陣が、大好きです。




