何も見た目通りではない、終わりの始まり
Os demônios aparecem, as coisas mudam e uma nova crise surge! Os cavaleiros vão ter que usar seu máximo para proteger quem amam.
命の主が白いマントと白髪をまとって突然現れる。
— もうやめろ、死だ。これが終わりだ。いや、ウリエルと言うべきか — 命の主。
— もう私はそう呼ばれてはいない、ミカエル大天使だ — 死。
— ウリエルとミカエル大天使?まさか — ある座席の者が思う。
突然、死の周りに四人の者たちが集まる。
— ここで何が起きているのか? — ジョヴァナ。
— 知っている、彼らは教会の上層部で、ヴィニシウスを傷つけた悪魔ダラハンもいる — ルーカス、怒りを込めて言う。
— 何だこれは、ミカエル? — 死。
— お前が神に背を向け、人類を助けるために魂を死の谷に導くようになったあの日から、この混乱を許すわけにはいかなかった。お前を利用できると分かっていたのだ — 命の主。
— お前は彼らを助けようとしたが、何か変わったか?始まりから人間は互いを憎み続け、何百万も殺し合ってきた。私はお前を使い、世界大戦を起こし「新世界」を始めた。だが、神の仕事である騎士たちがいて、彼らと結びついても、計画は遅れた — 命の主。
誰も命の主の言葉を理解しない。
— いったい何が起きている? — スザン。
騎士たちは驚愕する。あの優しく病んだ男の姿は消え、不快なエネルギーが漂う。
— 今回は、この私が作り出した哀れな組織により多くの時間を投じた。お前にパンドラの箱を見つけさせ、罪の僕たちを創らせた。お前に新世界を作らせ、聖杯を奪い呪われた神器を手に入れさせ、門を開かせた。私はアワシマとヒルコを解き放ち、教皇を殺し、騎士団を分断した。だが、無能な神と称する者たちは子供たちに敗れ、彼女たちが再び現れた。しかし、もう邪魔はさせん — 命の主。
— ミカエル、何を企んでいる? — 死。
— 愚か者よ、人間の欠陥やこの脆い世界を気にする間に、私は天から追放された兄弟たちを案じていたのだ — 命の主。
— ミカエル、お前は神に立ち向かおうとしているのか? — 死。
— さあウリエル、お前は何者だ?堕天使のように翼は黒く、堕落した存在ではないか。
— 私は人間を守ろうとした。だが、お前は反乱を再燃させたいのか。私は絶望に負け、黙示録の鍵を生み出してしまった — 死、自らの操られに気づく。
— 理解したか、ウリエル。私と共に来い! — 命の主。
— 父よ、私の罪を許してください — 死は跪き天を見上げる。
— 僕たちの僕であり騎士たちよ、私は最悪の存在だ!
— 死よ… — ガエルは心配そうに。
— ガエル、お前は良き僕だった。ミカエル、お前とはこの件を決着つける — 死、表情を変え、初めて感情を見せる。
死は鎌を命の主に向ける。
皆は何が起こるのか理解できず驚く。
— ウリエル、愚か者め — 命の主、皮肉に言う。
— くそっ — マリンとマイケルは叫び、同時に突進する。
命の主は白い翼と生命の杖「アンク」を掲げる。
— やめろ! — ミカエル。
命の主は攻撃を開始。スザンが弱りながらも防御。
— エクスカリバー… — スザン。
スザンは意識を失う。命の主は続けて攻撃。そこへヴァレンティナが現れ、スザンを守り、攻撃を拳で逸らし負傷。
— 彼女を連れ出せ — ヴァレンティナはマイケルとマリンに指示し、命の主を睨む。
— 勇気の騎士よ、君は家族同様に厄介だ!
ヴァレンティナはかつてのリーダーを激しく睨む。
— ライオンの咆哮 — ヴァレンティナは大きな音波を命の主に放つ。その力でヴァレンティナ自身も踏ん張りが難しい。
— 何だこれは?耳鳴りか? — 命の主。
ヴァレンティナはヘルメットを閉じ、力を増す。
— 遅すぎる — 命の主は虹色のエネルギーを放つ。
レオは盾で防ぐ。
— 強くなったな。盾の扱いも上手い。計画にはお前は入っていなかったが、秘密を教えてやろう。お前は罪の僕の一人、ウリエルの次席の実妹だ。笑えるが、最高のタイミングだった — 命の主は笑う。
— もう誰もお前の指揮下にない。
— なんだ、この人間のくずが誰に指揮権があると思うんだ — 命の主。
— 私は指揮官ではない。スザンが負傷した今、ヴァレンティナが指揮を執る。
— (笑い)本当に?私はお前に皆の信頼を勝ち取らせた。皆が本能的にお前をリーダーとして受け入れている。
死は攻撃するが命の主が防ぎ、衝撃波はヴァレンティナとレオを吹き飛ばす。
— これは何の力だ? — ジュンゴ。
— 彼らは神の高位天使だった。軽んじる相手ではない — ダラハン。
— 何だこれは?同レベルの悪魔に言われるとムカつく — サラは心配する。
— 私が償おう — 死はヴァルクヌトを呼び出し、命の主にエネルギーを放つ。
— 愚か者め — 命の主はアンク杖で虹色のエネルギーを放ち返す。
強力な衝撃波はフィールド全体を襲う。
— ヴァレンティナ、どうする? — レオ。
— わからない — ヴァレンティナは圧倒される。
周囲の負傷者を見回すが、レオは彼女の肩に手を置き言う。
— 落ち着け、大丈夫だ。
— イヌン、トリン、サルン、アルカンジョを動かせ。ヤタ、チャン、ニコル、マリン教官、マイケル博士は負傷者の手当てをし、ジョヴァナを助けろ — レオが指示。
— エクソシストたちはポータルに対処できるか?
— 試みる — 座席の者たちが答える。
— 私とルーカス、ヴァレンティナで支援する。
— 忘れるな、俺もいる — アヤセ。
— 決して忘れない — レオは微笑む。
ニコルがサフィラを支えようとする。
— 手伝う — イザベラ。
— ガエルとクリスは? — レオ。
— 私は死の側だ — ガエル。
— まさか、私がついてやる — クリス。
全員が救出され、アルカンジョへ運ばれる。
— 逃がすな — 大司教。
ジュンゴとサラが追う。
— 通さない — ガエルが立ちはだかる。
— 始めよう、レオ — ミカエル、エクソシスト。
— 俺が相手だ — ダラハン。
— そうはさせない — ルーカスとクリス。
— まさか、僕の僕が — ルーカスはクリスを見つめる。
— リーダーらしく振る舞ったな — ヴァレンティナはレオを見て。
— 心配するな、これを片付ける — レオ。
— 全力で — アヤセ。
レオは盾に力を込め、アヤセは翼を羽ばたかせ、ヴァレンティナを乗せて命の主に飛びかかる。
— 王の咆哮! — ヴァレンティナが強力な音波で攻撃。
— 興味深い — 命の主は片手で止める。
アヤセが拳を振り下ろすが、命の主はもう片方の手で止める。
— 友のために、去った者たちのために、妹のために、裏切りのために、自分のために、罰を受けよ、ケルトの光よ — レオは巨大な光の力をアルカンジョ生命に放つ。
ヴァレンティナとアヤセは衝撃を前に距離を取る。
— 劣った人間め — 怒りを込めてアルカンジョが言い、手で防ぐが指先に火傷を負う。
— 信じられないか? — ジュンゴ。
— 彼は傷つけた — サラ。
— この人間が… — ダラハンが愛の騎士を指して言う。
手を繋ぐと魔法陣が召喚され、エクソシストと座席の下に浮かぶ。
— 邪悪な霊たちよ — エクソシストミゲル。
— 天を冒涜し、地を乱す者たち — アナイラ。
— 我らが神の名誉により封じられよ — ダニエル。
— お前たちの邪魔はさせん — ダラハンは黒い炎の剣を召喚。
— 通さない — ルーカスはムラマサで防ぎ、微笑む。
— 呪われし剣ムラマサよ、お前はもう狂気の影響下にあるようだな — ダラハン。
突然、アルカンジョ(生命の主)が神聖な鎧を召喚し、空気が重くなる。彼はレオ、ヴァレンティナ、アヤセに向かって降りていき、三人はその霊圧で倒れる。
— 何だこの圧力は? — ヴァレンティナ。
— 死が威厳があると思っていたが、内臓が…呼吸ができない — アヤセ。
大天使ミカエルがレオの前に現れる。
— まだ跪けるようだな — 生命の主はレオの顎に手を置いて言う。
レオはその手を掴み、少し身体を起こす。
— 私のレベルではないことが分からぬのか?なぜ理解しないのだ、若者よ — 生命の主。
— 私ではない、しかし彼なら — 死が鎌を大天使ミカエルの首に向けて指す。
船内では残りの者たちができる限りのことをしている。
— 負傷者は全員ベッドへ! — ジョヴァナ。
— ジョヴァナ、何が起きているの? — ニコル。
— 分からない。すべてを彼らに任せよう。手伝ってくれ — 部屋の者たちは不安そう。
別の通路で。
— ペドロ? — イヌン。
— 負傷している! — サルンが血の腕のペドロを見る。
— どうする? — トリン。
— 機関室に行き、アルカンジョを動かすんだ — ペドロは真剣に言う。
SKYフィールド。
大天使ミカエル(生命の主)は笑みを浮かべ、死の攻撃を一本の糸で防ぐ。
— 生命の樹の神聖な糸よ! — 死。
— お前がこの哀れな死の姿に変わった後、私は対抗して生命となった。ウリエル、我々はもはや同じレベルではない。お前は堕ち、私は聖杯で百年以上力を蓄え、賢者の石でこの強力な鎧を鍛えた。お前は深い人間の感情、鬱、欲求不満、怒りに沈んだのだ!
— 今や私は真の神聖なる存在、真の新世界を築く。
— ライオンの咆哮 — ヴァレンティナは音波パンチで生命の主を攻撃。
— 感覚が破壊されようと、お前を倒してみせる! — ヴァレンティナは耳から出血しながら叫ぶ。
— ヴァレンティナ、その力は… — レオは感心して見る。
埃の中から、アルカンジョは自身の翼で覆われ現れる。
— 魅力的だ、ヴァレンティナ。生まれ持った才能と努力の境界がどこか気になる。両方に卓越している — 生命の主。
アヤセはアルカンジョの側に駆け寄り蹴りを放つが、もう一本の糸で防がれる。
— 人間にこれほどの力と怒りの制御を持つとは驚いた。お前は危険すぎる、アヤセ。お前たちは強すぎる、死ぬべきだ! — 生命の主。
生命の主は周囲の糸を動かし、船を切り裂く。アヤセは全ての糸を避けるが、多数に捕まり、マサムネで防ぎ激しく押し戻される。
死は何もせず呆然と下を見ている。
— お前たちの才能は私に加わることもできたのに、人間は欠陥だらけでいつも心変わりする — 生命の主、傲慢に言う。
ヴァレンティナは憎しみの眼差しを向け、レオは彼女の側に現れる。
— そう、我々は欠陥だ。しかし、感情と生き様が我々を唯一無二にし、正しい道を見つけられる。これが人間の本質だ — レオ。
ヴァレンティナは再びその言葉に励まされる。
— ヴァレンティナ、共に解決しよう — レオは完全に装備する。
— お前が支配者のように話すな — ヴァレンティナは笑う。
レオが前進し、ヴァレンティナはヘルメットを被り音波で地面を砕き、ブロックを作る。レオはブロックからブロックへ跳び移り生命の主を攻撃するが、彼は生命の杖で防ぐ。
— もうたくさんだ! — 生命の主は苛立つ。
彼は翼の力で上昇し、杖に光の球を作る。
— 蘇生だ — 生命の主が言う。
— 何だこれは? — ペドロが窓から見て言う。
生命の主は光のレーザーのようにアルカンジョを真っ二つに切り裂く。
ミカエルの味方たちは破壊を軽蔑の眼差しで見ている。
— 我らの家が! — ヴァレンティナは崩れていく光景を見る。
すべてが落ち始める。
— 何が起きている? — ジョヴァナは他の者たちにしがみつきながら言う。
ルーカスは装備し、大量の空気を使って衝撃を和らげる。
— 誰も死なせはしない! — ルーカスは血を吐きながら叫ぶ。
— ルーカス、それをしているのか? — レオは心配する。
ダラハンがルーカスを攻撃しようとするが、クリスが刃を受け止め肩を貫かれる。
— 恐怖の僕だ — クリスは初めて微笑む。
突然エンジンが起動し、推進力が落下を緩める。
— これで助かる — ペドロ、機関室にて。
船は安全に着陸し、皆が緊張している。レオは周囲を見て、疲弊し倒れた味方たちを見る。
— 何が起きている、俺は何もできないのか? — レオは思う。
彼の視界に聖杯が輝き、女性の声が耳元で囁く。いつもの女性の声だ。
次元が開く。
— お前はもっとできる、継承者よ! — 謎の女性が湖から現れる。ニンフのようだ。
突然その女性のオーラが聖杯を緑色の美しい石に変え、微笑みながらレオに渡す。
— この存在は…? — 生命の主は騎士のレオを見て力を感じる。
死は横目で驚く。
レオは立ち上がり、聖杯の石を手に取り強く盾に叩きつける。盾はすぐに純粋な光に変わる。
皆はその力の圧力に驚愕する。
— アヤセ、これはお前だけに効く。私たちは裏表の同じ硬貨だ。手を取れ!
— 何のこと? — アヤセ。
— 来い!
— 何を企んでいる?まさか… — 生命の主は思う。
— この存在の不均衡は許さぬ — 彼は全力で突撃する。
アヤセがレオに飛び付き、生命の主が「光の斬撃」を放つ。
煙が立ち、アヤセは吹き飛ばされる。ヴァレンティナが彼女を抱き止める。
— くそっ! — アヤセ。
— アヤセ、お前は人間の姿に戻っている! — ヴァレンティナ。
— 普通に戻ったけど、どうして? — アヤセ。
煙が晴れると、白と黒の鎧が現れた。片翼は光のように輝き、もう一方は夜の闇のように黒い。強大な存在感が漂う。
— これは融合か?この人間は謎だ — ダラハン。
— 憎しみと愛だと?人間はいつも感情を混ぜて意味を失くす。お前は欠陥の継承者だ — アルカンジョ(生命の主)が激怒する。
— それは間違いだ。この姿は星空のようなものだ。愛は暗闇の世界に輝く魂の星だ — レオ。
— 素晴らしい — ヴァレンティナは感心して思う。
— お前たちは愚かだ。いつも夢を見ているだけだ — アルカンジョミカエル。
レオは翼を広げ、アルカンジョへ向かって飛び、盾で攻撃する。
アルカンジョは杖で防御し、激しい霊圧が生まれ、双方は後退する。
— ミカエル大天使と互角に渡り合っているのか? — サラが感心して言う。
突然、レオは盾を掲げ、その上で大量のエネルギーを回転させ、大天使に向かって放つ。直撃した。
大きな衝撃が起こる。
— これは何の力だ? — アヤセ。
— レオ、そんなに強くなったのか? — ヴァレンティナ。
煙が晴れると、大天使は羽を傷つけられた姿で現れ、怒りをあらわに言う。
— 人間ごときが私に逆らえると思うな。
— 消え失せろ! — 彼の手に巨大なエネルギーが集中する。
— すごい力だ — ガエル。
— レオ、気をつけろ! — ヴァレンティナが叫ぶ。
その時、開かれたポータルから幾人かの者たちが現れ始める。皆、驚きの目を向け、生命の溜めていた力は止まる。
— 始まったな — 大司教。
— まぁ、もう宴が始まってるのか? — 中心に立つ男が言う。黒髪で派手な外見、スーツだが多くの装飾をつけている。
— 今度は誰だ? — アヤセ。
— 「ああ、闇の者よ」失礼、私はベルゼブブ、地獄の第一王子だ。こいつらはアスモデウスとベルフェゴール、地獄の第二と第三の王子だ。こちらはダンバラ、リリス、カルマン、私の将軍たちだ — ベルゼブブが説明する。
玉座の者たちは信じられない様子で見る。
— 騎士たちよ、彼らは地獄の本物の悪魔だ。三人の高貴な王子だ。
地獄の者たち、アフリカの恐怖ダンバラ、裏切りと貪欲の母リリス、そしてケルトの“幽霊”魔女カルマン、すべては終わった――アナイラは絶望的に語った。
「落ち着け!」――レオ。
玉座たちはポータル閉鎖の魔法を唱え続けている。
「この状況は俺たちが解決する、信じてくれ。」
「なんと決意の固い者だ、この男の名は?」――ベルゼブブが興味を示した。
「ベルゼブブ、ルシファーや他の地獄の王子たちはどこにいる?」――大天使ミカエル。
「さあ、君のそばで説明してやろう」――ベルゼブブが近づく。
近づくとベルゼブブは大天使に一撃を浴びせ、手を胸に貫いた。皆はその光景に驚愕した。
「ベルゼ…」――大天使は反応できなかった。
「これは一体どういうことだ?」――大司教。
アスモデウスは大司教を真っ二つに斬り裂き、ベルフェゴールはサラとジュンゴの首を切り落とした。
「これが革命だ。腐敗した人間どもに新世界を任せると思ったか?そしてお前ミカエル、理解し味方するのに随分時間がかかったな、嘆かわしい」――ベルゼブブは手の血を舐める。
「お前、何を企んでいる?」――大天使ミカエルは息を切らす。
「お前はただの駒だったのだ、ミカエル。ルシファーは地球支配の計画に興味はなかった。だから俺が支配権を握り、奴も神も俺を止められない」――ベルゼブブは汚らわしくののしる。
「ベルゼブブ様、ルシファー王や他の王子たちはどうなった?」――ダラハンが尋ねる。
ベルゼブブは彼を見て笑う。
「おいダラハン、旧王に興味があるのか?俺を裏切る気はないだろうな?」――ベルゼブブ。
ダラハンは不安そうに。
「冗談だよ(笑)、ダラハン、俺の将軍の一人になれ」
「ベルゼブブ、お前は忌まわしい!」――大天使生命は生命の杖を投げ、開いたポータルを再起動し始める。
「まだ何か企んでいるのか、消えろ!」――ベルゼブブは赤い炎で生命を粉々に変えた。
悪魔が大天使を簡単に倒す様子に皆は呆然とした。
「俺たちに勝ち目はない」――エクソシスト・ミカエルの心の声。
ベルゼブブが杖に近づくと、突然死神がベルゼブブを攻撃するが当てられない。アスモデウスが死神の背後に現れ、大爆発が起きる。死神は煙の中をかわし、ベルフェゴールが魔法で死神を縛り、ベルゼブブが再び攻撃し新たな爆発が起きる。
「死神様!」――ガエル。
三人の王子たちは距離を取り、煙が晴れると死神は右腕を失いしゃがみ込んでいた。
「闇のために、この大天使ウリエルは本当に手強いな」――ベルゼブブ。
「ベルゼブブ、彼を過小評価するな。彼は神の直接の命令を実行していた大天使だ」――アスモデウス強調。
「俺がお前を恐れると思うか?特別だとでも?」――ベルゼブブは激昂。
突然、ガエル、ヴァレンティナ、アヤセが死神の前に立つ。
「じゃあ、どうやってお前が始めたことを解決するんだ?さっさと言え、有益であれ」――ヴァレンティナ。
「彼らに杖を取らせるな。杖はポータルを再起動し、彼らを地獄の世界に送り返せる!」
レオもやって来て言う。
「死神よ、君の計画は?」
「お前たちは彼らをポータルの中に押し込むんだ。皆が入ったら杖を抜き、ポータルを閉じる」
「わかった、皆一緒にいろ。奴らは普通じゃない」――レオは皆に最小限の安心感を与える。
「トロナス!」――レオは破壊された現場で叫ぶ。
「はい」――エクソシスト・ミカエル。
「封印の魔法は、もうポータルでは使えない。俺が言う時に使え。エマニュエルとアナイラと一緒にできるか?」
彼はエマニュエルとアナイラを見ると、二人は頷く。
「はい、魔法のリダイレクトは可能ですが長時間は保てません。もうすぐ準備完了です」
「全力で行こう、アヤセ、君の力をしばらく預かる」
「任せて、レオ」
「準備はいい」――ヴァレンティナ。
「サポートする」――ガエル。
全員が準備完了。
「これは一体?」――ベルゼブブ。
「神の騎士たちだ」――アスモデウス。
「それじゃない。この若者はリーダーシップを持ち、皆が自信を持っている。奴ら本当に勝てると思ってるのか?」――ベルゼブブは笑い始める。
「俺が面倒見る!」――ダンバラ。
「いや、この若者は俺に任せろ。名前は?」――ベルゼブブ。
「レオナルド」
「古代の起源を持つ強い名前だ」
「で、レオナルド、お前の目的は何だ?」――ベルゼブブは顎に手を当てて尋ねる。
「黙れ、もう終わらせるぞ」――ヴァレンティナ。
「愚かな女よ、口出しできると思うな、この汚れた奴め、殺してやる」――ベルゼブブは再び制御を失う。
突然レオが攻撃するが、ベルゼブブの片手に簡単にパンチを止められる。
「二度と彼女を脅すな」――レオは怒りに燃え、闇の側面が鎧に広がり始める。
「おお、動きがほとんど見えなかったぞ」――ベルゼブブ。
アスモデウスが攻撃するが、ヴァレンティナのソニックパンチで吹き飛ばされる。
レオが後退する。
「おお、見ただろアスモデウス、あいつはお前を吹き飛ばしたぞ」――ベルゼブブは興奮気味に言う。
「神の騎士よ、名を言え!」――アスモデウス。
「言う義理はない、この犬野郎。でも知りたいなら、ヴァレンティナ・レオノール、勇気の騎士よ」
「その存在感は力に匹敵する」――アスモデウスの心。
「この女は好きじゃない。アスモデウス、奴の首を取れ」――ベルゼブブは冷たく命じる。
「ベルゼブブ様、奴らを粉砕させていただきます」――ダンバラ。
「好きにしろ」――ベルゼブブ。
ダンバラは激しくレオとヴァレンティナに襲いかかるが、途中でアヤセに阻まれる。ダンバラの杖とアヤセのマサムネが激しくぶつかり合う。
「何だ?俺は将軍だ、この人間女が俺を倒せると?」
「俺を侮るな」――アヤセは手にエネルギーを集中させ、ダンバラの腕を斬りつけて出血させる。
ヴァレンティナが地面を踏み鳴らすと、ベルゼブブ、ベルフェゴール、アスモデウスの下から音波の波が一気に放たれる。
素早くヴァレンティナは現れ、ベルゼブブの首を掴む。ベルゼブブは油断している。
「ロードか?」――ダンバラたち悪魔は驚愕。
「すごい」――クリス。
「ヴァレンティナ、お前は…」――レオが見守る。
突然、ヴァレンティナはめまいを起こし、血を吐き始める。
「彼女は限界を超えた。強靭な体でも、技は内外に強烈な圧力をかける。日本での戦いも激しく、体が回復していない」――アヤセは心配する。
「レオ、ヴァレンティナを助けて」――アヤセが叫ぶ。
「おい、この汚い手で俺に触れたな、もう遊びは終わりだ。お前ら人間にはうんざりだ」――ベルゼブブはヴァレンティナの首を掴み持ち上げる。
アヤセがヴァレンティナに近づこうとするが、カルマンが阻止する。
「動くな」――ダラハンがルーカスとクリスに命じる。
突然、レオの視界が狭まり、ベルゼブブは浮遊しながらヴァレンティナの首を掴み上げる。レオは胸に強い圧迫感を感じ、膝をつく。
「ヴァレンティナ!」――レオはその力に押しつぶされそうになる。
ベルゼブブはヴァレンティナを放り投げ、彼女が落下すると脊椎を蹴って折る。さらに鉄くずを拾い、倒れたヴァレンティナの背中に刺す。
アヤセは呆然と見つめ、周囲の者も同様に息を飲む。
「もうたくさんだ、この世界を解放し、地獄を地上に作る」――突然ポータルから多くの悪魔が出現する。
「俺がこの世界の王だ」――ベルゼブブ。
「ヴァレンティナ?」――アヤセが彼女に駆け寄る。
レオは声も聞こえず呆然とし、血の池に倒れたパートナーを見るだけだった。
「レオ、お願い助けて」――アヤセがヴァレンティナの鉄を取り除く。
突然、ジョヴァナ、マリーン隊長、ドクター・マイケルが戦闘地に到着する。
ジョヴァナは友の姿に涙を流す。
「神様、こんなことがあってはならない」――マリーン。
レオはヴァレンティナとの思い出に捕らわれ、かつてない怒りに身を包まれる。
「ヴァレンティナ!」――レオは頭を垂れ胸を押さえ、暗黒のオーラが身体を包む。
レオは無色の空間に立ち、ヴァレンティナが現れると、白い壁は彼女の髪の色のように赤く染まる。
「お前は妹を死なせた」――ルナが現れる。
「俺も死なせるつもりか」――アリスターも姿を現す。
「お前は弱すぎる」――後ろのアヤセ。
「油断してお前を信じるべきじゃなかった」――ヴァレンティナは倒れながら語る。
その間に意識を失ったレオの中で、怒りが黒いオーラとなり、鎧の色は完全な黒に、胸に灰色の核が現れる。
「この力は憎悪の使い手のものだ、流れ出ている。これは危険だ」――アヤセは感心。
レオの瞳は夜のように漆黒だ。
「この本質は何だ?悪魔のそれに似ている」――ベルゼブブは再び興味を示す。
「奴を倒す」――リリスが新形態のレオに襲いかかる。
レオはリリスの顔を押しのけ、彼女は王子たちの側に飛ばされて木々にぶつかる。
ベルゼブブは感心して見つめ、レオは猛烈な速さで進みベルゼブブに拳を叩き込む。ベルゼブブは指一本で防ぐが、その猛攻に驚く。
アスモデウスが蹴りでレオを地面に叩きつける。
「俺の指を折ったか?」――ベルゼブブは曲がった指を見つめる。
「この蹴りは…」――アスモデウスは大したダメージを与えなかったと悟る。
レオは激しい怒りで上から見下ろす。
「何があった?」――ジョヴァナは友を認識できない。
「時間がない、ヴァレンティナを頼む。レオはもう別人だ」――アヤセが状況を制する。
「魔法の準備はできた」――玉座たちが報告。
(日本)
静香は暗い空を見上げる。
「お嬢様、どう思いますか?」――藤本。
「何かが起ころうとしている」――静香。
「レオ、道を見失うな」――静香の心の声。
(戦闘)
「来い、人間。もっと楽しませてくれ」――ベルゼブブは冷酷に笑う。
レオは叫びながら突進し、ベルゼブブも構える。二人の拳がぶつかり、レオの腕が折れるが止まらず、ベルゼブブの服を掴んで顔を見据える。
「なんだこれは?」――ダラハン。
「気を散らすな」――ルーカスはダラハンに強烈な一撃を浴びせる。
「ベルゼブブ、ふざけるのはやめろ!」――ベルフェゴールが警告する。
突然、ベルフェゴールがレオのもう一方の腕を折り、同時にレオを地面に叩きつけて胸を踏みつける。
「お前は劣等生だと思って好き勝手するな」――ベルフェゴールはレオに魔法を放つ準備をする。
ジョヴァナはヴァレンティナの治療を始める。
「友よ、大丈夫になるわ」――涙を流しながら全力を尽くすジョヴァナ。
突然、ガエルが槍だけで攻撃するが、ベルフェゴールは槍を掴み破壊する。彼は磁力のような力でガエルの首を掴み、地面に叩きつけ、再びエネルギーを放つ。
しかし、死神が現れ、鎌で悪魔の魔法を斬り払ってガエルを救う。
「ガエル、何をしている?焦りすぎだ」――死神。
「死神様?」――ガエルは驚く。
皆が驚愕する。腕がなく疲弊していても死神が現れたのだ。
「聞け、騎士たちよ。俺はお前たちの敵だが、状況は協力を必要としている。仲間が助けを必要としている」
「どうすれば?」――ペドロ。
「彼らのもとへ行き援護しよう」――イヌ。
「今行くと邪魔になる、戦いはもう始まっている」――ヤタ。
「それが正しい」――ドクター・マイケル。
「そうだな、ここで負傷者の手当をしよう。ジョヴァナが援護に行った、彼らを信じよう」――マリーン隊長。
【戦闘】
「もう持たない」――アナイラが告げる。
「くそ、奴らはもう持ちこたえられない」――アヤセはミゲル、アナイラ、ダニエルが膨大な力を支えるのを見て思う。
「ウリエル、あの主の有名な天使、堕ちて死神となった者よ、お前は俺が思ったほど強くないな」――ベルフェゴール。
アスモデウスとベルゼブブはベルフェゴールのもとへ降り立ち、やがて全将軍も集結する。
「正直に言うと、ミカエル大天使は傲慢で、自分の好きにやり、君たちを操ると考えていた。しかし、彼は正しかった。人間に解決策はない。ルシファーも神もすべてを支配しようとした。だが俺は新しい知らせがある。俺たちが彼らに取って代わる」――ベルフェゴールは熱く語り、ベルゼブブは笑う。
「奴らを皆殺しにしよう、まずはこの面白い人間から」――ベルゼブブは押さえつけられたレオの腕を踏みつける。
「おい、痛みの叫びもないのか?」――ベルゼブブは踏みつけて腕を引き離す。
「死ね」――ベルゼブブは素手でレオの胸を殴る。
「レオ!」――アヤセ。
ジョヴァナは涙を流し始める。
ルーカスとクリスは無力感に襲われる。
「騎士よ」――ガエル。
「やはりただの人間か」――ベルゼブブ。
レオはヴァレンティナ、ルナ、ジョヴァナ、アリスター、アヤセ、そしてこれまでの旅のすべてを思い出す。
「ヴァレンティナ」――レオは立ち上がりベルゼブブの首を掴み遠くへ投げ飛ばす。
「首が…?」――ベルゼブブは傷ついた喉に手を当てる。
「何のエネルギーだ?」――ベルフェゴール。
レオはランスロットの黒い盾を投げつけ、ベルフェゴールの腕を傷つけて遠ざける。
「今だ、封印せよ」――死神の命令。
「なに?」――玉座たちが躊躇する。
「早くしろ!」――アヤセが叫ぶ。
アナイラ、ダニエル、ミゲルが封印の魔法を放ち、ポータルが閉じ始める。
「阻止せよ」――アスモデウス。
「任せろ」――ダンバラとカルマンがエクソシストへ向かう。
「魂の刈り手」――死神は黒い煙で悪魔たちを縛り、封じ込めながらポータルへ引きずり込む。
「なに?」――ダンバラ。
「カルマン、今すぐ解放しろ」――アスモデウス。
カルマンは微笑み、歌を始める。次元の裂け目から様々な動物の部分を持つ獣が現れる。
「初代騎士たちと戦った吠える獣、どうやって蘇らせた?」――死神は思う。
獣は死神に激しく襲いかかるが、傷ついたガエルが短剣で阻む。
「もう無理だ」――ガエルは疲れを訴える。
「俺たちがついてる」――ルーカスとクリスが援護に入る。
「もう終わりだ、俺が支配者だ」――ベルゼブブは目に力をみなぎらせ、死神の影から抜け出す。
「ベルゼブブ、暴れるな」――ベルフェゴール。
「俺はこの愚かな人間どもと世界を滅ぼす」――ベルゼブブ。
「落ち着け、ベルゼブブ」――アスモデウス。
「黙れ」――ベルゼブブが叫び、エネルギーの波が起こる。
「これが地獄の王子の力だ!」――ダラハンも恐怖する。
力の波の中から驚きが起こる。アヤセがマサムネをベルゼブブの胸に突き刺す。
ベルゼブブは驚きの目で彼女を見る。
「死ね、汚らわしい女め!」――ベルゼブブは衝撃波でアヤセを吹き飛ばす。
「なんだ、この存在は?」――アヤセは落下で大けがを負う。
ベルゼブブは剣を胸から抜き、アヤセに向かって投げる。
レオは自分の胸で剣を受け止める。
死神は両手を地面に押し付け、悪魔たちをポータルへ引きずり込む力を使いすぎて袖が破れ、口から血を吐く。
「忌々しい人間ども、ランスロットの忌まわしき継承者、忌まわしき死神よ、お前たちは皆死ぬ」――ベルゼブブは憎悪の叫びをあげ、全員が閉じるポータルへ落ちる。
「死ぬ?何を言っている?俺は死神だ!」
全員が疲れ果てる。
「バカ、何を考えていた?」――アヤセは立ち上がれず目を半開きにしたレオの胸から剣を抜く。
「お前が必要だったか?ヴァレンティナが言った、他人の戦いに首を突っ込むなって。バカめ、お前はアリスターの面倒を見ると約束したんだ」――アヤセは涙をこらえきれない。
レオは折れた手をアヤセの顔に当てて言う。
「アヤ…」
目を閉じ、鎧が消えて倒れる。
皆は悲しい光景を見つめる。
死神が生気のない騎士に近づく。
「彼は偉大な戦士で、良き指導者だった。正義と希望のために戦った」――死神。
「お前のせいだ」――アヤセ。
「確かに俺にも過ちはある。しかし、再出発は遅くないかもしれない」
死神はレオの胸に触れ、目を閉じる。
レオは再び白い空間にいる。前を見ると死神が優しい表情で立っている。
「ここは…どこだ?戦いは?」――レオは問う。
「落ち着け、今はすべて終わった」――死神。
「でも、どうして?仲間は?悪魔は?」
「レオナルド・アヴィリス、お前は無垢な魂を守り、悪しき魂を罰し、公正であり、人間界の均衡を保ち感情と心を進化させる責任を負う覚悟があるか?」――死神は尋ねる。
「もしその力があれば、やるだろう。でもなぜそんな質問を?」
「それを聞きたかった。だからお前は生きなければならない」
突然、破壊された戦場に戻ると、レオは横たわって呼吸している。死神の衣は傍らに落ちており、死神は消えてしまっていた。
「息をしている」――アヤセはレオの胸に手を当てて言う。
「でも、死神はどこに?」――ジョヴァナ。
「服だけが残っていて、風とともに消えた」――ルーカス。
「わからないけど、レオが生きているのはあの死神のおかげだと思う」――アヤセ。
「死神様、一体何をしたのか?」――ガエル(心の声)。
夕日が再び現れ、すべてが終わった。