婚活めいたこと
「んだよ。なんか、一気に力が抜けたわ」
「私も抜けたわよ。長年の想いを吐き出した感じだから」
「で、どうすんの。このお見合い?
もう料理はそろそろデザートが来るんじゃないか?前菜、、焼き物、お造り...ご飯物...水菓子...で終わりだろ?」
俺がそう言うと。
マヒロは思い切ったセリフを吐いた。
「婚約で締める?」
飲みかけのほうじ茶を吐き出しそうになった。
「え、今なんて?」
「今、ここで結婚の約束してあげてもいいケド??」
「え」
「私はもう、他の男のひととお見合いする気はないけど?てか、この先、合コンに行く気もない。
というか。ぶっちゃけた話をするとね。
未だかつて、合コンは行った事ない。
で、お見合いは今日が初めて。
で、大事なことだから、もう一度言うけど今後、一切、
婚活めいたこと、するつもりないからね!」
「...シンジはどーするの?
この先、お見合いしたり、合コン行ったり、
婚活パーティーに顔を出したりするわけ??」
上目遣いで。
俺の方にぐい、と、身を乗り出して。
そんな問いかけをしてきたマヒロ。
俺はそんなマヒロがやたら可愛く見えてしまって。勿体ぶってみた。
「うーん。どーしよっかなぁ。
迷うなそれは。他の女に会って色々喋ってみたいし。そうだなぁ。同い年もいいけど、歳上
の女なら、甘えられるし、一方の歳下は守ってあげたいって、思ってしまうかもしれないし...」