第2話 公園
「てんじゅ〜もう帰ってきてるんでしょ〜」
何かあったのか、それとも良い事でもあったのか甘えた感じの姉のからの呼ぶ声が聞こえてきた。
「なに?」
私は姉の事が嫌いなわけじゃなくて、デフォルトが冷たいだけ。
「彼氏の束縛がめんどくさいの〜 まじ自由にさせろって感じ〜 浮気してる訳じゃないんだし話したってよくな〜いって感じなんだけど〜」
姉には4歳年上の彼氏がいるんだけれど、束縛が限度を超えるくらい厳しく姉は別れたいとも思っているみたいなんだよね。
まー私はその相談に乗ってあげてるってわけ。
「てんじゅ〜…... お願いがあるんだけど..... 能力使って私の彼氏の夢を悪夢に書き換えてくれない?」
「やるのは構わないけどその人に触れてから24時間以内に自分も同じ時間に夢の世界に居なきゃいけないから難しいと思うけど。」
「そっか..... 条件あるの忘れてたよ。」
諦めてくれたのか、れおねぇは自分の部屋に。
◆ ◆ ◆
1週間後。
優和と桜奈と一緒に私が小学生の頃ヒルみたいな虫に噛まれた公園に今来ている。
来たところで何か分かる訳ではないだろうけど.....
「天寿!!コレ見てみてよ!!」
桜奈が幽霊でも見つけたかのような大声で優和と私の事を呼んでいる。
「き、木が..... 」
大きな大木の真ん中に綺麗な穴が無数に空いている。
人の手で開けたようには見えないような自然な感じに穴が空いている。
特殊能力とも思ったがこの公園は人通りも多いしこんな不自然なもの誰も気づかないなんて有り得ない。
じゃあ..... 最近の物?それだともしかしたら私達にも危険が。
「天寿?コレ絶対同じ能力持ってる人の仕業だよ」
「早くここから帰ろ..... 」
怖がりでビビりの優和は考えすぎているのか今にも泣きそうに。
「ポンッ シュッ ボンッ 」
そこまでは遠くないような距離から何かが落ちる音。
茂みからこっちに向かってくる足音が聞こえてくる。
「天寿!桜奈!早くここから逃げるよ走って」
3人は今までにないくらい体育祭なんかじゃ見せないような全力疾走で逃げる。
「ちょっとまって..... 前見て。」
目の前にはムササビ?ペットが抜け出したのか。
「幽霊でも見たように逃げるなよ。悲しくなるだろ」
声優バリのイケボでこちらに話しかけてきた。




