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長男のリクト
勇者パパと魔王ママの息子。
今年10才になる彼はとある問題に直面していた。
「妹が可愛い」
「リクトくん・・・本当にシスコンだよね。」
いつものように学校帰りに公園で親友のハンナと遊んでいたリクトは真面目な顔で告げるが毎回の口癖のような台詞にハンナは呆れ顔だ。
「だって、可愛いんだから仕方ないだろ。」
「はいはい。シスコンシスコン。」
「話を聞いてくれ。本題はここからだ。」
「なに?」
真剣に告げるリクトにハンナはリクトを見つめる。緊張した空気が流れるなかでリクトは言った。
「妹が可愛いすぎてヤバイんだが、どうしたらいいだろう?」
「リクトくん・・・」
可哀想な目でみつめるハンナ。
割りと毎回繰り返される光景に周りの通行人は温かい眼差しを向けており、そして、いつものように惚気るリクトと呆れるハンナは周りからカップルとしてみられていた。