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朝の食卓
勇者と魔王の名前は決まってますが、しばらく出しません。・・・思い付いてない訳じゃないですよ・・・
「遅いよ!二人とも!」
熱い時間を二人で過ごしてから下に降りると、一人の少年がそう言った。
「悪い悪い。ちょっと母さんとラブラブしてたからな。」
「ええ。ごめんね。リクト。」
「まったく・・・まあ、いつものことだけどさ・・・」
勇者と魔王の息子のリクトは普段から仲のよい両親に呆れていた。
今年で10才になるリクトは父親に似て、幼いながらも端整な顔つきと、母親譲りの銀髪を短く揃えた利発そうな容姿だ。
「悪かったって。お、エミリーもちゃんと起きれたんだな。偉いぞ~!」
「うん。エミリー起きれた!」
勇者パパがそう言って頭を撫でたのは今年9才になる娘のエミリー。母親に似て容姿に、父親譲りの金髪を長く伸ばした可愛い女の子だ。
「じゃあ、食べようか。」
「ええ。待たせてごめんね。二人とも。」
そう言って食卓につく勇者と魔王。
「じゃあ、みんな、せーの・・・」
「「「「いただきます。」」」」
みんなで食べる和やかな朝の食卓。
これが、勇者と魔王家族の朝の一幕。