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新世紀の殉教者

氷の宝石

作者: keisei1

 氷の宝石が 冬の夜に降る


 ラジオさえも テレビさえも ニュースペーパーはもちろん

 誰がオスカー獲ったかなんて 誰がビジネスで成功したかなんて


 関心ごとで向いているのは いつもそんな話題さ

 でも僕には 二人のための 雪の降る夜が 大切なんだ


 瞳を閉じて 全ての過去を振り返り

 瞳を閉じて 震える相手を抱きしめよう


 出来るならば 地球の片隅で

 膝抱えるあの子も 抱きしめてあげよう



 そういや昨日の眠りは酷かった

 君とケンカして 君を裏切ったからね


 僕には僕の 必死さがあったんだけれどね

 君がいる 喜びをおざなりにしてただなんて


 駆け抜けていくニュースは 人の心も傷つけて

 誰のための情報ビットなのかと疑う時もあるよ



 瞳を閉じて 全ての過ちを許して

 瞳を閉じて 昨日の罪びともいだいて


 昨日は悪人に見えたあいつでさえも

 地球のどこかで 涙しているんだ


 ひざまずき 手を合わせて



 壊れた心を抱えて 雪原を渡る

 壊れた体で泣いて 氷河を超える


 人々の人生は そんなものさ

 人々の人生は そんなことの繰り返し


 ただただ ひざまずき 手を合わせて



 氷の宝石が 冬の夜に降って 僕らを永遠に

 僕らは「死」のイメージでさえ時に 頭をよぎるけど


 瞳を閉じて 全てを許すしかないんだ

 瞳を閉じて 何もかもが消えた あの場所へ


 瞳を閉じて 氷の宝石に

 瞳を閉じて 二人して身をゆだねるんだ


 手を合わせて



 もし地球のどこかで また会えるなら

 その時は 優しく手をつなごう







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