能力説明と世について。家族は大切である
グダ気味かも・・・
第一章 生誕
第四話 能力説明と世について。家族は大切である
とまあ現状報告をしたわけだが少々能力についても触れたいと思う。
我が基本として使っている力は【覇力】というものじゃ、覇力は何年か忘れたが何年かに一人の割合で発生する力じゃ、覇力は力の強化と思ってくれてよいがこれがまた使い勝手が良いのじゃ何でも強化する事が出来使い方により千差万別じゃ。
この世界は基本的に魔術と呼ばれるものがあり魔力というものを媒体に詠唱で具現化させる、魔術には属性があり火・水・土・風、この四属性が基本で派生もあり順に炎・氷・鉄・雷となる。
特異魔法と言われるものもあり、光・闇この二つがあるこれにも派生があり光は生へ、闇は死となる。
特異魔法は珍しく今は数人しかいないという。
この他に魔力を媒体とせず自らの体内でつくられる【気力】というものを媒体に詠唱により具現化する気術と魔術の派生の魔導術というものがありこの二つを使えるものは極わずかと言われている。
我は今世はどのような力があるのかは不明だが、四歳になればきっちりと測定してくれるらしいとペルセウが言っておった。
などと考えていたらペルセウから声がかかった。
「ユーク様、リリが参りました」その声に振り向きリリが立っていた。
リリはスレンダーな体で身長は160前半ぐらいで感情が乏しく髪はセミロングで銀髪、蒼色の目をしていてその目がキレイだね~と褒めたら抱きついてきた。エルフの中では大きい方と自慢していただけのことはある胸の大きさだった。
この世にはエルフ族以外にも我の人族、獣人族、亜人族、魔族、もう数名しかいないという霊族や精霊族がおり、魔族と一括り言っても様々な種類があるという、その中で危険なのは魔人と呼ばれる人族に対なす者たちだ。魔人は魔力と体の機能が人族よりも上だが人族のように気力を持つ者が生まれる確率が極端に少ない777年に一人という確率だ、しかし気力を持った魔人というものはどうにも気が荒く、破壊衝動を持っているそれによりだいたいが魔王と呼ばれるものになる。
「ユーク様お目覚めになりましたか、おはようございます」リリが声を掛けてきた。何故か知らないがリリは我と会話する時には声が甘くまるで恋人に話しかけるような態度なのだが・・・
「ありがとーりり」といいリリからキンキンに冷えた果実水を受け取った。
ゴクゴク「ぷっは~」これじゃこれじゃ目覚めて一発目にキンキンに冷えた果実水これがとてもうまいのじゃ。果実水はレーンという少し酸味のある果実を搾りそこに砂糖を少し入れトートという甘みのある果実を搾り少量入れ水で薄めると完成じゃ、前世はこれに酒などを加えてみた、確か酒は16からしか飲めないらしいから今は我慢じゃ。
「やっぱり果実水はおいしね」
「はい、私の愛情がたっぷり入っていますから」とくに表情を変えることなくサラッと言った。
「・・・うん、そーだね」
「リリよ、あまりユーク様を困らせるではない」呆れたように肩をすくめて言った。
「ペルセウには言われたくない」
うむ、その通りじゃと心の中で思ったのは仕方がない事じゃ。
「きがえるから~」
「では、私めが」と言いペルセウが鼻息荒く近寄ってきた、良い面が台無しじゃな。
「ペルセウ何を言っているの?私がするに決まっているでしょう」本当に不思議そうに言った。
そこから二人の言い合いになり何故かどっちが我の事を愛しているか勝負になりかけたのでそろそろ声をかける準備をした。
「いや、いいよー二人とも自分でできるからー」フワっと頬笑み、二人の手を握り締めた。
うむ、話し方、頬笑み、仕草、全部良好じゃ。
「「うっ、分かりました」」二人は声をそろえて頬を染め仲良く出て行った。
「ふむ、やっと出っていたか」我は二人がいなくなったので話し方を前世のモノに戻した。
さあて、どのような服を着るかだ。しかしなぁ、前世ではメイドのリーズにすべて任せておったからのう、何を選べば良いのかさっぱりじゃ。
む!あれを試してみるか・・・・
数分後、
「うむ上出来じゃ、我ながら良くできたと思うのう、それでは行こうか」
扉を開け部屋の外にいるであろうペルセウとリリに見せようと思い部屋から出た。
「あっ、ユーク様そのお召し物大変よく似合っております。まるで天使が舞い降りたようです」
「ペルセウ、ちがう天使程度じゃユーク様の可愛さを表しきれない」当たり前のように言った。
二人に褒められるのは嬉しいが、背中にこそばゆい感じがするのぅ。
まあ、我ががんばればこんなものじゃ!
「それでは、ユーク様食堂へ参りましょうか」
「うん、そーだね、おなかへったし」
「では、私はこれで、失礼します」リリはメイドだからのういくら専属とはいえ朝の忙しい時間じゃ色々とする事は溜まっておるからリリはいつもこの時間はいないが・・・正直ペルセウと居るよりリリと居った方が嬉しいが、そんな事を考えながら食堂に向かった。
食堂に入ると母と父がいた。久しぶりじゃな会うのは、今は魔族と小競り合いが多い時期じゃからな、実力があるものは戦地に駆り出されていたり、机仕事で一日が終わったりするからのう、筆頭貴族だからその仕事量の多さは凄まじいだろうな。
「おはようございます、父、母さま」
「おはようユーク」
「おはよう、そういえばユークよ今日は姉と会うと聞いておるな?」
「はい、きいております」
等と話していたら母が席からいきなり立ち上がりこちらに寄ってきて我を抱きかかえ席に戻っていき我をふとももの上にのせ何事も無いようにすまし顔でいた。
「アナーシャよ・・・次はワシの番じゃぞ」
流石におっさんはやめて欲しい・・・
それにしてみ母の太ももはフワフワ気持ちがいいのう。
「んっん、話を戻すぞ、娘の名はユーリといいなぁ可愛い子じゃ、しかしな少々危うい所があるのじゃ産まれつき魔力が多くのう昔はよく魔力漏れをしていてのう懐かしい話だ・・・」
「そうなんですか」おおかた魔力が高く筆頭貴族の生まれだから誘拐やらなんやらされそうになった所だろかな。
「ユークよ姉とは仲良くやってくれるか・・・?」
姉と仲良くしろか、多分だが難しい性格なんだろうな、まあそれでも・・・
「もちろんです、父様」答えは決まっているがのう、姉弟は家族だから家族というものは無条件で家族を愛してしまうものだから聞かれるまでもないのう。
「流石ワシとアナーシャの息子じゃな」
「はい、そうですねあなた・・・ちょっと格好良かったですよ」
「むぅ」コラそこ変な空気だすな、おっさん照れるな!
「とりあえず、朝食にしようか」
「はい、そうしましょう」
そうして朝食を食べながら姉はどのような人物か想像を膨らませていた。
誤字、脱字あれば言って頂けるとうれしいです。