最後の言葉
書きたかった。ただそれだけです。
すみません、言いたかっただけです(^.^)
第一章 生誕
一話 最後の言葉
「ゲホッゲホッ、ここまでか・・・」
一つの部屋、部屋といっても辺りに金銀の像、高そうな絵画、様々な種類の剣や斧、弓、銃、まるで宝物庫か武器庫のような部屋だった。ドンドンドンと扉の叩く音が鳴り響いた。
「お父様、この扉をお開けください!」少々幼さの残る高い声が聞こえた。それを切り口に「あなたお開けになって!」「ご主人様お顔をお見せ下さい!」「主様お願いです」「扉を開けてくれませぬか王よ」様々な声が聞こえ、それを聞いた部屋の主、ユーク・K・オウルは手間が省けたと思い、枯れ枝のような気配から一変して百獣の王のような気配を纏った。スゥーっと息を吸いこれが最後の言葉と思い声を高らかにいいはなった。
「これが我の最後の言葉と思い聞け!」
「どうゆう事なのあなた!」妻の吸血鬼の始祖の血をひくヴァレンティア・ドラキュリア・オウルは叫んだ。そして扉を壊そうと思い両手を前にだし魔法陣を展開させたが魔法陣がいきなりパッと消えた。
「あなた、魔道具を使ってまで籠もろうとするの?」
その言葉を無視してユークは言葉を続けた。
「正直に話そう我の命の火はもう消えようとしているだろう!その前に!皆に言っておきたいことがある!今まで我の覇道に付きあってくれ、礼を申す。我の後は娘のリスティアに継がすそれとミハエル!我の娘の教育係を頼んだぞ!」
「了解いたしました。私の命に代えても必ず」金髪碧眼のまるで天使のような青年が片膝をつき手を胸にあて覚悟を持って言った。
「うむ、リーズ!良きメイドであった。アリサ!良き部下であった。ラース!
娘のリスティアの戦闘訓練をお前にまかす!」
三人はミハエルと同じ姿勢をとり「主様、私には勿体無きお言葉です」「恐悦至極に存じます」「了解いたしました主よ」扉の向こうからは咽び泣く声が聞こえた。
「良き人生、覇道であった。最後にヴァレンティア愛しておった。皆の者さらばだ、それぞれ良き道を歩み精進せい!」言い終えユークは目を閉じてやすらかな眠りについた。
戦歴1098年 覇王ユーク・K・オウルは生涯を終えた。
最終話のようになってしまった・・・