表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虹色魔石の生産者 EX  作者: こる.


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

50/50

※その他

最後までお読みくださった皆様ありがとうございました。



虎太郎とフィーリア(旧フィーグレイス)の一場面です

さらっと流す感じですが、よろしければ、どうぞ<(_ _)>

(お年頃になった、フィーリスと虎太郎はこんな感じです)



「ねぇ、虎太郎さんは………。ううん、なんでもない」

 何か言いかけてやめるフィーリスに、虎太郎は手に持った業務連絡の手紙に目を落としたままテーブルに置かれたカップに手を伸ばし、何気ない風に口を開く。

「そういえば、フィー。今日、近所の若造に告白されてたね」

「なっ!? み、見て……っ!?」

 動揺する彼女に、手紙から顔を上げた虎太郎の視線がヒタリと合わさる。


 紫色の瞳が揺れてきれいだ。


 カップを戻し、手紙もテーブルに放り、彼女へと手を伸ばす。

 もう簡単に抱っこできるようなサイズではない。だけど、彼は好んで彼女を膝に置く。

 青年姿の虎太郎の膝に、美女がちょこんと乗る。その小さな頤を、虎太郎はそっと指先で持ち上げ、顔を上げさせ、目を合わせる。

「つ……っ! ど、してっ、どうして、わたくしに優しくするの? わたくしは……っ、罪を犯したものなのにっ」

 刷毛で書いたように美しい眉根がキュッと寄り、苦しげに吐きだされる。

「やっぱり、覚えていたんだね? フィー、君の過去が君を苦しめるなら、ソレを忘れさせる薬をボクは持っているけど、飲む?」

 甘い声音で、虎太郎がささやく。

 フィーリスは辛そうに首を横に振った。

「わ、わたくしは……っ、あの娘たちの献身を忘れるわけにはいかないっ。わたくしの罪から逃げることは……っ」

 自分の暴走で失った二人のメイドを、彼女は今も想っている。

「逃げてもいいんだよ。ボクが責任を持ってあげる」

 甘言を重ねる男に、彼女の吐息が震える。

 頬を骨ばった男らしい手のひらに挟まれ、瞳を合わされる。

「わたくしは…っ、魅了を使えるのよ? 今だって、貴方を魅了しているかもしれないのよっ」

 紫の瞳を揺らしながら、言い募る彼女を、虎太郎は熱の篭った瞳で見返した。


「問題ないよ。ただし、君が魅了を掛けるのは、これから先、ボクだけだ。いいね?」




 否定も肯定もする隙も無く、唇がふさがれ……―――





エロを書く元気が無いので、このぐらいで!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] めちゃめちゃ面白いです。 ただの手直し版だと思ってEXは読んでなかったけど、全然違うお話ですね!時間あるからと読む選択をした自分を褒めたい!笑 [気になる点] 虎太郎は大事な人がいたのに、…
[良い点] うわあっまたもイッキ読みしちゃいました。読むものなくなったらどうしよう・・・早く次作書いて下さい。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ