2 アタル、憧れの白い空間へ
俺が死んでからもう2時間ほど...
意識がなくなるでもなく
はたまた天国や地獄への階段が現れるでもなく
ましてや異世界へと誘う女神なんてものは現れない
「...コレ、誰の何待ち?w」
とりま呼んでみることにした
「女神様~?」
......
「神様~?」
......
「召喚士の方々~?」
......
「あーもう!何が正解なんだよ!」
パアアアァァ!!
え!眩しい...!!
病室が白い光に包まれる...!!
「来た!!来たぞコレ!!
何か当たり引いただろコレ!!」
うおっしゃー!!!
まさかマジで異世界転生とかあるんだな!
出来ればこの記憶と自我は残しておいてほしいな~
まずはチートスキルでしょ~、それと女神の圧倒的な情報量に~、
後は、人命救助特典で最初から無双!伝説の武器とか!!
絶滅したはずの古のドラゴンとかを仲間にもらってもいいな!
うおー!!楽しみになって来たぞ...!!
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シュイン
おお!いつの間にか病院...いや
もう地球ではないのか...!
どこまでも続く白い世界
だが不思議と影はない
というか色がない
俺の体もよく見たら
白いぼやぼやじゃないか
さて......女神は?
髭を生やした神は?
「おーーい!」
......
俺の声は反響もせずにただ吸収される
吸収というよりは拡散だろうか...
「誰かー?いませんかー?」
ここまで来たけど餓死とかやめろよ?
...マジで
何がトリガーだ?
さっき俺はなんて言った?
「女神様~!」
...外れか
「神様~!」
...これも違う
「召喚士の方々~」
...でもない
...
「あーもう!何が正解なんだよ!」
...まあ、これなわけはないか...
「はぁ~い!♪呼んだ~?」
これだった~!!ww
自分で転移させといて呼んだ?はないやろw