12 アタル、買われなかった
ストスト...
「::;..**-.」
「::.**—.;:」
聖職者だろうか
こんな汚らしい場所には似つかない
真っ白で清潔感のある服装だ
奴隷商が手をにきにぎしているのを見るに
お得意さんなのだろうか
何やら話しているようだがこっちのビーストゾーンには目もくれない
ガチャン!
ゾロゾロ...
おいおいおいおい!あいつら皆買ったってのか!?
20人は優に超えてるぞ!!
クソ!俺も!
ガシャンガシャン
「ヘーールプ!!
こっちだこっち!
あいむひやー!!」
ギロッ
なんだその獣を見るような目は...!!
カツカツカツ...
近づいて来た!
俺に気づいたんだな!!
そうだ!俺も人間なんだ!!
ほら、買ってくれよ
「..;:.*+*..;;」
ペッ
ピチャ
......あ゛ぁ??
んだこいつ
おいお前!聖職者だろ?
俺は女神に会ったことあるんだぞ?
アーモウとかいうキラキラクソ女神にな!
チッ
俺が睨むようにその聖職者の女に目を向けていると
舌打ちをしてから振り返ってしまった
「あーごめんなさいごめんなさい
全部嘘です
買ってください
何でもします
足でも舐めます」
「..;;::***」
うん、なんか煽られたのは分かった
クソ!
ガシャン!
グルルルルㇽㇽ
ガチャン
ドシン
お前ら...!
もしかしてお前らもなのか...!!
『ろうが...!!』
『ざけんなってんだ...!』
なんか聞こえるけど~?
『またあいつだ!いつも僕たちを見下して...!!』
『ああ!許せねえ!』
幻聴ってやつ?
とうとう頭も逝ってもうたか?
(とっくに逝ってたw)
『あのー...?』
『おお若いの!話せるのか!』
『え?ああ、なんかさっきから...』
『それはすごいな!』
『ふむ、確かにそうだ』
ガヤガヤ...
これが...進化ってやつか...
絶対ちゃうやろw