4話 大剣聖 ルナイル・ベラリーゼ
「お前は誰なんだ、、、」
剣士が僕に聞いてきた。僕はそのまま自分が誰なのかを話した。僕は自分がどういう経緯でこのような事態が起きたのか。この状況を打破するために自分で頑張ったものの倒しきれなかったことがとても悔しかった。そこで僕はその剣士に頼み込んだ。
「僕を鍛えてくれ。」
僕は真剣な眼差しで剣士を見た。その女性は鼻で笑うと僕の手をつかみ、
「その心意気や良し。お前を私の弟子にする。」と言った。
私の名は、ルナイル・ベラリーゼ世界一のの剣聖と呼ばれている。まぁルナベラとでも呼んでくれ。わたしの弟子になったからには、どんな訓練でも受けるつもりで来い。
「はい!!」
その日は怪我もあり、特訓は怪我が治ってからという話になった。でも僕は、自分の弱さが嫌で嫌で仕方がなかった。僕は黙って自分でそこら辺に落ちている長く剣のような棒を使い、毎日素振りをした。何回も何百回も何千回も振って振って振り続けた。
そんな日が1週間ほど続いたころ、ルナイルさんの馬車が止まっていた。僕はそのまま特訓に本腰を入れて、取り組んだ。その時、僕は後ろから頭にチョップされた。
「イッツ」
君は怪我を治しきっていないのに、体を痛めつけてどうするんだ。
「ルナベラさん、声かけてくださいよ。」
僕はチョップされた頭を優しくさすりながらうずくまった。
「よく聞けよ。」
僕は頭をなでながらルナベラのほうを見る。
「君を僕のお婿さんにするために王都に連れていく。」
はぁ?弟子じゃないの?