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32 ダンジョンで成長カプセルを次々に入手する


 ともあれ、俺はダンジョンに向かった。


 町二つをほど隔てた山のふもとに、そのダンジョンはある。


 ゲーム通りなら成長アイテムを全部で十個取れるはずだ。


 とはいえ、その中で『魔力を上げるアイテム』は俺には効果がないかもしれない。


 ただパワーやスピードを上げるアイテムについては、俺も恩恵を受けられる可能性がある。


「いくぞ――」


 さっそく俺はダンジョンに入った。


 入り口から進んですぐにモンスターと遭遇する。


 Bランクモンスターの【ソルジャーオーク】。


 数は全部で三体。


 この辺りはゲーム中盤に出てくるダンジョンだ。


 だから出現モンスターも序盤に比べると、ずっと強い。


 しかもそれが三体だ。


 モブ魔族の俺じゃ、とても敵わない――はずなんだけど。


「【上段斬り】!」


 一撃――だった。


 俺が振り下ろした長剣が、真ん中の【ソルジャーオーク】を真っ二つにする。


 さらに奴らがうろたえている隙をついて、二体目と三体目もそれぞれ一撃で斬り伏せた。


「よ、弱い……」


 さすがに、ここまであっさり倒せるとは思っていなかった。


 けど、考えてみれば、最近は第五騎士団長のルインや【サイクロミノタウロス】とか強敵と戦う機会が多かったからな。


 これくらいのレベルの相手だと、もう俺の相手にはならないんだ。


「よし、これならガンガン進めそうだ」




 俺は出てくるモンスターをすべて一撃で倒していった。


 はっきり言って弱すぎる。


 というか……俺が強くなり過ぎたのか?


 まさしく瞬殺状態でサクサク進んでいった。


 もともとやりこんでいるゲームだからダンジョン内の道順もだいたい把握している。


 特に迷うこともなく最初の宝箱があるポイントまでたどり着いた。

 すると、


「あった! あったぞ!」


 ちゃんとゲーム内と同じ場所に宝箱があり、それを開けると中からカプセルが出てきた。


【スピードカプセル】


 この間の【パワーカプセル】のように飲むとステータスを成長させられるアイテムだ。


 名前の通り、これは飲んだ者の『はやさ』をアップさせる。


――――――――

名前:ゼル・スターク

種族:デモンブレイダー

ちから:562

はやさ:773→850

HP:1709

MP:0

スキル:【上段斬り】【中段突き】【下段払い】

    【投擲】【集中】【回避】【突進】

    【高速斬撃・六連】

連係スキル:【バーストアロー】【スカーレットブレイク】

――――――――


 カプセルを飲んだところ、はやさが10パーセント上がった。


 あ、この前は気づかなかったけど、『連係スキル』っていう項目が追加されてるな。


【バーストアロー】や【スカーレットブレイク】はゲーム内に登場するスキル名じゃなくて、俺が独自に名付けたんだけど……それがそのまま採用されているようだ。




 俺はさらにダンジョンを進んだ。


 前世でやりこんだゲームだし、ダンジョン内の道筋や宝箱の場所は全部把握している。


 途中、どうしても戦わなきゃいけないモンスターだけを倒し、それ以外は全部避け、最速最短ですべてのカプセルを入手できた。


 追加で手に入れたのはパワーカプセル×3、スピードカプセル×4だ。


 それを全部飲むと、


――――――――

名前:ゼル・スターク

種族:デモンブレイダー

ちから:562→746

はやさ:773→1130

HP:1709

MP:0

スキル:【上段斬り】【中段突き】【下段払い】

    【投擲】【集中】【回避】【突進】

    【高速斬撃・六連】

連係スキル:【バーストアロー】【スカーレットブレイク】

――――――――


「それにしても、すごいな……最初の数値と比べると、もう全然桁が違う……!」


 ちなみに初期の数値はこうだ。


――――――

名前:ゼル・スターク

種族:デモンブレイダー

ちから:5

はやさ:7

HP:30

MP:0

スキル:【上段斬り】【中段突き】【下段払い】

――――――


 おそらくこれは下級魔族【デモンブレイダー】の基本的な数値だと思う。


 今の俺は完全に規格外の存在になっているわけだ。


 とはいえ、それでもまだ中位魔族と高位魔族の間ぐらいの数値じゃないだろうか。


 まだまだ自分を鍛えなきゃいけない。


「よし、がんばるぞ!」

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敵国で最強の黒騎士皇子に転生した僕は、美しい姉皇女に溺愛され、五種の魔眼で戦場を無双する。


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