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120/121

120 決勝戦、開始

※カクヨム版の120~127をまとめて掲載しています。

 決勝戦が始まった。


 俺たち五人はひと固まりになって、まっすぐ進む。


「ゼルくん、カザオトくん、二人は周囲を警戒。バロールくんは探知魔法。私とミラさんは敵の攻撃に備えるわ」


 と、ラヴィニア隊長が指示を出した。


 その声に混じる緊張感は、今までとは違う。


 さすがに決勝に残るチームは、どれもレベルが違うということだろう。


 俺も自然と緊張感が高まっている。


 そして――闘志も。


 と、そのときだった。


「――魔法攻撃が、来る!」


 バロールが叫んだ。


【吸血鬼】の眷属である彼は、さまざまな魔法に長けている。


 特に探知系を得意としており、索敵役にはうってつけだ。


「魔法攻撃……!?」


 俺は周囲を見回した。


 火炎や雷撃のたぐいは視認できない。


 不可視の攻撃か、あるいは――。


「下よ!」


 ラヴィニア隊長が叫んだ。


 ほぼ同時に地面が――闘技場の床が裂けていく、


 地属性魔法か!


「まさか、このまま床を破壊して、拙者たち五人を場外に落とす気でござるか……?」


 カザオトがうめいた。


 そいつはまずい。


 直接攻撃なら避けるなり、対処方法があるけど、地面そのものがなくなったら落ちるしかない。


 少なくとも魔法を使えない俺は、空を飛ぶなんてこともできないしな。

 と、


「させるか――【浮遊】!」


 すかさずバロールが俺たちの体を浮かせる魔法をかけてくれた。


「ナイスフォロー、バロール!」

「ふん」


 バロールはニヤリと笑い、俺に向かって親指を立てた。


 他のメンバーも全員が宙に浮いている。


 眼下の地面はすでに半径10メートルくらいが消失していた。


 あのまま立っていたら場外まで落ちていただろうけど、バロールのおかげで、とりあえず落下は免れたわけだ。

 と、


「まずは分断。そして各個撃破。作戦通り」


 俺たちの前方にフードとローブ姿の五人の魔族が現れる。


「我々は魔法に特化した部隊。このまま、まずは君たちを落とさせてもらう――」




「我々は魔法に特化した部隊。このまま、まずは君たちを落とさせてもらう」


 いずれも魔術師タイプらしい五人の魔族が言った。


「彼らは第四騎士団2番隊。全員が高位魔族【カオスメイジ】の眷属ね」


 ラヴィニア隊長が説明した。


「【カオスメイジ】って、レキと同じ――」


 人間界への潜入任務で命を落とした、かつての仲間のことを思い出す。


 レキは、強かった。


 その彼女と同じ眷属が五人――。


「ゼルくんとミラさんは魔術師相手には相性が悪いわ。ここは私とカザオトくん、バロールくんで行きましょう」


 ラヴィニア隊長が言った。


「いえ、隊長。俺も――」


 相手が魔術師でも、俺は戦える自信がある。


 そう言おうとした矢先、


「【レッドファランクス】!」


 彼らが一斉に赤い光弾を撃ってきた。


 その数は100発以上!

「【シールド】!」


 ラヴィニア隊長とバロールが同時に魔力の防壁を張った。

 さらに、


「【疾風の太刀】!」


 カザオトが風属性の斬撃を飛ばす。


 同じ剣士でも、俺やミラと違い、カザオトには遠距離攻撃があるからな。


 ちゅどどどどどどどどどどっ!


 敵の赤い光弾群をカザオトが次々に撃墜し、撃ち漏らしたものはラヴィニア隊長とバロールの防壁で止める。


 遠距離からの撃ち合いが続いた。


 けれど、押されているのはこっちだ。


 向こうは五人がかりで撃ち込み、こっちは三人で防いでるんだから、分が悪いのは当然だった。


 なんとか打開しないと――。


「隊長、俺が奴らの背後から回り込みます」

「ゼルくん……!?」

「行かせてください」


 なんとか奴らに接近すれば、一気に逆転を狙えるはずだ――。




 俺たちは現在、浮遊魔法で宙に浮かんでいる。


 俺やミラ、カザオトは自力では飛べないため、ラヴィニア隊長に浮遊魔法をかけてもらっている状態だ。


 俺はその浮遊魔法を解いてもらい、地面に降りた。


 最初の攻撃で地面の一部は完全に消し飛び、その下の地肌が見えてしまっている。


 ルール上、この地肌に触れると場外扱いで、即失格らしい。


「地肌に触れないように歩きつつ、奴らの背後に回り込む――よし」


 俺は頭の中で自分の行動予定を反芻し、すぐに動き出した。


 頭上には敵チームがいる。


 俺の動きに気づけば、誰かが魔法弾を撃ってくるだろう。


 奴らは上、俺は下……絶対的に俺が不利なポジションである。


 奴らに見つからないよう、物陰に隠れながら、俺は少しずつ進んだ。


 物陰に隠れつつ、奴らの背後まで回り込む。


 とはいえ、奴らはいずれも頭上10メートル以上の高みにいる。


 ジャンプして斬りつけるか……いや、避けられた場合、俺は身動きのとれない空中で狙い撃ちにされる。


「やっぱり、あれだな」


 ナイフを構える。


「【バーストアロー】!」


 そして投げつけた。


 弾丸のような勢いで十数本のナイフを次々に【投擲】する。


 急所に当たれば、殺しかねない。


 だから今回俺が狙ったのは別の場所だ。


 ばきいいんっ!


 奴らは浮遊魔法によって魔力で足場を作っていた。


 その足場を、ナイフによる破壊エネルギーで打ち砕いたのだ。


 五人、全員を。


「っ!?」

「し、しまっ――」

「落ちる――くうっ!}


 彼らは慌てて浮遊魔法を唱え直す。


 その瞬間は、完全に無防備である。


「ラヴィニア隊長! バロールとカザオトも!」


 ボウッ!


 俺が声をかけるのとほぼ同時に、三人が魔力弾を雨あられと放った。


 どごぉぉ……んっ!


 爆裂の勢いで五人はまとめて吹き飛ばされ、場外へと落ちて行った。


 これで残る敵は2チームだ――。




「――全員備えて。強い魔力が近づいてくるわ」


 と、ラヴィニア隊長が言った。


 どうんっ!


 次の瞬間、俺たちの前方で爆発が起きた。


「降参するなら今のうちだけど――どうする?」


 爆炎の向こうから現れたのは、紫色の髪をショートヘアにした美少女だった。


 身に付けているのは黒い騎士鎧だ。


 その後ろには同じ格好をした四人の少女がいる。


「ボクたちは魔界最強の魔法剣士だよ。君たちじゃ勝ち目はないと思うな」

「やってみなければ分からないだろう、サーラ」


 言い返したのはバロールだ。


「ああ、この間も会ったよね、君」


 彼女が鼻を鳴らす。


「名前、忘れちゃったけど」

「構わないさ」


 バロールは剣を構えた。


「ここで覚えてもらう。バロール・クラウディスの名を」

「覚えられるほどの印象を、ボクに与えられたら――ね?」

「与えるさ」


 バロールは言うなり、いきなり魔力弾を放った。


 不意打ちの先制攻撃だ。


 どうんっ!


 サーラたち五人が爆炎に包まれる。


「……こんな程度?」


 全員が平然としていた。


 防御魔法すら使っていない。


「魔力弾っていうのはね――こうやるの」


 右手を差し出し、放つ。


 直径30メートルはあろうかという巨大な魔力弾を。


「でかい!」


 俺は思わず叫んだ。


 通常、魔力弾というのは野球のボールくらいの大きさだ。


 術者の魔力に応じて、大きさが変わるはずだけど、ここまで大きいのは初めて見た――。


「【シールド】」


 と、ラヴィニア隊長が魔力の盾を生み出した。


 どんっ!


 サーラの魔力弾をその盾で受け止める。


「確かに大した魔力だけど――それだけで私たちを仕留められると思わないことね」


 敢然と言い放つラヴィニア隊長。


「私たちもここまで勝ち抜いてきたチームなの。強いわよ――」




「私たちもここまで勝ち抜いてきたチームなの。強いわよ――」


 そう言い切るラヴィニア隊長の背後で、ばちばちっと魔力がほとばしった。


 相手は黒い騎士鎧の少女――サーラ。


 あの第一騎士団のエースを名乗る魔法剣士だ。


 魔力をまとった剣先からは、底知れぬ威圧感が漂っていた。


「へえ、威勢だけはいいんだね」


 サーラが無表情のまま言い放つ。


 周囲の四人の魔法剣士たちも同じ騎士鎧を身につけ、それぞれが鋭い視線をこちらへ向けている。


 サーラ以外の四人も相応に手練れのようだった。


 強い――。


 対峙しているだけで、その実力は伝わってくる。


 俺は頭の中で状況を整理した。


 正面から彼女らに挑めば、また魔力弾を連打されるだろう。


 ラヴィニア隊長とカザオト、バロールが正面で相手の魔法を防いでくれているが、時間が経つほどこちらが不利になる可能性が高い。


 もともと俺たちの作戦は『まずは遠距離攻撃を抑える。そこから懐に飛び込む』という流れだった。


 問題は――サーラ本人だ。


 彼女こそがこの隊の核。


 たとえ他の四人を制圧しても、サーラを仕留め損ねたら、確実に反撃を受ける。


 俺たちが消耗したところを叩かれるのがオチだ。


 最強の魔法剣士を甘く見られるわけがない。


「隊長、正面の魔力弾は任せてもいいですか?」

「……ゼルくん?」

「俺が行きます」


 俺はラヴィニア隊長を見やり、そしてうなずき合う。


「分かったわ。ゼルくん、背後から仕掛けるのね?」


 言うなり、ラヴィニア隊長が牽制の魔力弾を放つ。


 さらにバロールも魔力弾を撃った。


 その間に俺はぐっと身体を沈め、隊長たちが放った牽制の魔力弾に乗じて一気に横へと回り込む。


 サーラたちの注意が隊長やバロールへ向いた一瞬の隙を突き、距離を詰めてやる。


「ふん、たかがその程度の魔力弾で!」


 と、サーラたちが迎撃の魔力弾を撃ってきた。


 ごおおおっ


 正面でぶつかり合う魔力の衝撃が響く。


 凄まじい風圧に髪があおられる。


 俺はひたすら隙間を探りながら、物陰を縫うように走る。


 サーラたち五人が浮遊魔法で高度を調整しながら、隊長やバロールの攻撃をいなしていた。


 幸い、俺には気づいていない。


 このまま、もっと距離を詰めてやる――。




 このまま上空に留まられたら、攻撃の手段は限られる。


 なんとか地上に引きずりおろすか、不意を突いて空中に攻撃を仕掛けるか――。


 遠距離攻撃手段をほとんど持たない俺にとって、基本的にはその二択だ。


 サーラたちの意識は今、主に隊長やバロールたちに向けられているはず。


 とはいえ、俺が隊長たちから離れたことを見過ごしはしないだろう。


 当然、向こうも俺が何かを仕掛けてくると予測しているはず。


 予測した上で、待ち構えている――。


 きっと、俺が何をしようと対応する自信があるんだ。


 何せ自らを『最強の魔法剣士』なんて名乗ってるくらいだからな。


「だったら、その自信ごと――打ち伏せる!」


 俺はサーラたちの動きを慎重に観察する。


 そして、じわじわと距離を詰めていく。


 あまり近づきすぎれば、彼女たちに気づかれる。


 いくら俺の行動が予測されているとしても、俺の姿を見られれば、相手に対応される危険性は格段に増す。


 ギリギリまで近づきつつ、相手に気づかれない距離を保ちつつ――。


「ここだ――!」


 俺はついに最適と判断できる攻撃距離に到達した。


「【バーストアロー】!」


 ナイフを投擲し、コンボスキルを発動する。


 俺の持つ唯一の遠距離攻撃手段。


 魔法のような特殊効果はなく、あくまでも単純な物理攻撃だ。


 彼女たちなら【シールド】あたりで防ぐことは可能だろう。


 だから、


「はあああああああああああっ!」


 すべてのナイフを使いつくす勢いで、俺は【バーストアロー】を連打した。


 ここで一気に押し切る!


「たかがナイフ投げ程度でボクたちをどうこうできると思った? あ~あ、がっかり」


 サーラがこちらを見下ろす。


「【リアクト】」


 がきいいん。


 がきいいいん。


 彼女が張った魔力の盾は、俺のナイフをあっさりと跳ね返した。


『防御』ではなく『反射』を選んだか。


 俺が放った無数のナイフが、その勢いのまま俺に向かって降り注ぐ――。


「……助かるよ、サーラ」


 むしろ防御される方が厄介だった。


 だが、反射なら――。


「ここで決める!」




 跳ね返ってきたナイフがそのまま俺に向かって来る――。


 サーラの【反射】は俺に対する反撃を兼ねていた。


「なら、もう一度だ!」


 跳ね返ってきたナイフを、俺は剣で叩き返した。


 ごおおおっ!


 空間が震えるほどの衝撃音とともに、二倍の速度で再びナイフが飛ぶ。


 倍速で反射したカウンター攻撃――。


 彼女の【反射】に対する【反射返し】だ。


「なっ!?」


 さすがにサーラも驚きの声を上げた。


「な、なんなの……下級魔族の反応速度を超えている――超えすぎてる……!?」


 ばきいいいいんっ。


 結界が割れる音が響いた。


 物理攻撃ではほぼ砕けないはずの結界だが、【反射返し】によって生み出された攻撃エネルギーはその耐久限界を超えたんだろう。


「今だ――」


 俺は一気に距離を詰める。


 どんなにすごい魔術師でもノータイムである程度以上のレベルの魔法を連発することはできない。


 かならず【魔力の集中】や【詠唱】をするためのクールタイムが入る。


 それがどれだけ短い時間でもあっても、ゼロじゃない。


 その間に俺が間合いを詰め切ることができれば――。


「結界の再生成が間に合わな――」

「届いたぞ!」


 俺はサーラたちの眼前まで飛び上がり、接近した。


「っ!? まずい――!」


 とっさに剣を鞘に納め、そのまま殴り飛ばす。


「きゃあっ……」


 サーラ以外の四人を一瞬で吹き飛ばし、闘技場の外まで突き落とした。


「あと一人だ!」

「このおぉっ……」


 サーラが次の魔法の準備をしている。


 さすがに五人全員を落とすのは無理か――。


 ごうんっ!


 と、そのサーラを背後から爆発が襲った。


「何っ!?」


 驚いて振り返るサーラ。


 あれは――。


「バロール!」


 どうやら援護射撃してくれたらしい。


 それも絶妙のタイミングで。


「助かった!」


 俺はこの値千金のひと時を逃さず、サーラに鞘越しの斬撃を叩きこむ。


「きゃあっ……」


 悲鳴交じりにサーラもまた、他の四人同様に闘技場の外まで吹き飛ばされた。




 サーラたちの部隊をすべて追い落とした後、俺たちは闘技場を進んでいた。


「来るわよ」


 先頭を行くラヴィニア隊長が警告する。


 ほどなくして、土煙の中から三つのシルエットが姿を現した。


「お前たちが残ったか。さすがだな」


 先頭の青年がニヤリとする。


 第五騎士団の団長にして魔界最強のゴーレム――ルインだった。


 他のメンバーは二人。


 いずれも屈強そうな魔族だ。


 ……残りは、ここまでの戦いで闘技場から落とされ、脱落したんだろうか?


 今のルインは、彫刻のように整った顔立ちの美しい青年の姿だ。


 だけど、奴の本当の恐ろしさを俺は知っている。


 戦闘時には【オリハルコンゴーレム】の姿を現す。


 おそるべきパワーと、あらゆる攻撃を弾き返す防御力。最強の近接戦闘能力を備えた形態。


 以前の手合わせしたとき、俺は奴の力を体感した。


 ただ、あれは力の『一端』に過ぎなかったはずだ。


 もし本気を出したなら――今の俺は、ルインに対抗できるのか?


 その答えは、まだ出ていない。


「せっかくの機会だ。魔王軍の現エースと未来のエース……どちらが上か、ここではっきりさせようか?」


 ルインが俺を見据え、挑発するように言い放った。


 未来のエース……か。


「望むところだ」


 俺は迷わず答えた。


 ラヴィニア隊長にチラリと視線を向ける。


「行ってきなさい。存分に」


 ラヴィニア隊長が微笑んだ。


「向こうは一騎打ちを望んでいる雰囲気だけど、残りの二人に対しては私たちが警戒しておくわ」

「了解」


 俺は柄に手をかけ、剣を抜き放つ。


 切っ先をルインに向け、一歩、また一歩と近づく。


「すんなり一騎打ちを受けてくれて嬉しいよ、ゼル」


 ルインの体が揺らいだ。


 その姿がみるみるうちに変化していく。


 人間としての外皮が剥がれ落ち、内側から現れるのは――


 魔界最硬の魔導金属、オリハルコンで構成された巨大なゴーレムの姿。


【オリハルコンゴーレム】――ルインの真の姿だ。


 身長は5メートルを超え、その全身から放たれる威圧感は大気を激しく震わせるような錯覚さえ受ける。


「最後の勝負だ」


 俺とルインの声が重なった。


 そして――激しい戦いが、幕を開ける。


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敵国で最強の黒騎士皇子に転生した僕は、美しい姉皇女に溺愛され、五種の魔眼で戦場を無双する。


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