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バイトがだるだる・終

作者: 秋絽

 「暑いいいい」


 暑い。やっぱり夏は嫌いだ。外は熱いし虫は出るしで最悪だ。昨日は蚊に2か所も刺されたし、自転車でバイト先に行っていたのだが夜の自転車の周りに虫がよっていたことがある。虫が嫌いすぎてその時は自転車に乗れず、バイト仲間に払ってもらったなぁ...シミジミ。私はそのことがあってから夏の間はバイト先には徒歩で行ったり帰ったりしている。


「令和になってから夏暑すぎなんだよ!私が子供のころは30度いくことが珍しかったのに...!」


 そんな文句を垂れ流しながら歩いているといつの間にかバイト先に到着している。私がバイトしている店は本屋とレンタル、ゲーム販売などをやっている店が合わさったやつだ。業務としては主に会計をしており、ある意味店の顔ともいえる業務だ。まぁ、バイトしているときはマスクをしているから店の顔といわれると”?”が3つくらい浮かぶが。バイト先に到着したため、控室に向かいある程度の準備をしてタイムカードを切ってレジに向かう。


「お疲れ様でーす」


挨拶のようにそういうと。


「お疲れ様です」


「こんばんわ~」


 と返ってくる。挨拶を言ってちゃんと帰ってくると、ちゃんと仲間として見てくれてるんだな~と心が温かくなってくる。


 職場についたところで早速レンタル返却ボックスを確認する。ドサッ


(今日も多いなぁ!)


 最近私が入っているときはレンタルDVDとかコミックスがめちゃくちゃ多い。一体何個あるんだこれ...量が多いだけでやる気をなくすが、やらなきゃ終わらないのでとりあえず返却ボックス近くにある机にそれらを置く。


「それじゃ18時になったので上がりまーす」


 振り返ると、私と入れ替わりでバイトが終わるバイト仲間が言っていた。


「お疲れ様です!」


 元気よく、先に戦っていた戦士たちに返す。バイトは、戦場だ。忙しいときじゃなければ戦場じゃないが昼時は戦場だと思う。私がお昼時に入っていたとき、本屋から一人お客様がレジに並んだと思ったらいつの間にか6人くらい並んでいたことがあったりしてレジが足りないんじゃないかと錯覚するくらい会計の連続があった。


 18時までのバイト仲間が上がったことで、私の18時から22時までバイトの本番が始まる。といってもお客様が来ないとレンタルの返却や買い取ったゲームの加工くらいしかないためそこまで戦場という訳ではなく、暇だ。とりあえず返却ボックスにあった大量のレンタル品を机に出し返却作業をしていく。量が多いということもありレンタル品を空箱に返す人たちが2人いてもこの日は3時間くらいかかった。その間、私は返却作業をしたりお客様が来たら接客をしていた。ふと時計を見てみると21時30分、残り30分でバイトが終わる!レンタル品を空箱に返さなかったり、お客様が来なかったりして暇かつ4時間のバイトだったのでとても長く感じていたが、あと30分で家に帰れる!だるだるなバイトでもこの残り30分のフィーバータイムは好きだ。私は少し残っていた買い取ったゲームを中古ゲームとしてシールを張る加工をして時間をつぶした。


(来た!22時!!バイトが終わる時間!!!)


「22時になったのであがります!」


私は近くにいた店長に伝え、この胸の高まりをそのままに素早く控室に行きタイムカードを切り家に帰る。


 バイト先から家に帰る道中、22時ということもありめちゃくちゃ暗い。さらに虫の鳴き声や虫の音がそこらじゅうで聞こえるためやっぱり夏は嫌いだ。外が暗いためどこから虫がやってくるのかもわからないし、音に敏感になっているせいで車が近くを通るだけでも割とびっくりする。...こんな夜でも一つ好きなことがある。


「...綺麗だなぁ」


星空だ。バイトがないと夜遅くに外にいないので星空を見れる機会はない。だから、新鮮に感じる。だるいバイトでもこれはメリットだと感じる。


 綺麗な星空を眺めながら家に帰った私は、ママが作った晩御飯を食べて、歯を磨き、一日の疲れを吹っ飛ばしてくれるお風呂に入る。お風呂から上がり、少し動画やSNSを見て就寝の準備をする。


「おやすみ」


私はこの一日にさようならをして明日を迎えるべく寝る。おやすみ。

前回の「バイトがだるだる」を短編で投稿してしまったために続編なんだけど初めて見た人からしたらタイトルに”終”がついてるわけのわからないタイトルになってしまったorz

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