パチ屋の帰り道にて
パチンコ、パチスロは適度に遊ぶ遊戯です。
23時。
曇天夜の空は星さえみえない。
何が激アツイベントだ。
朝から並んで閉店まで10万負けだぞ。
やっちまったな。
どうしてくれる。
7月7日は、パチンカー、スロッターにとっては、夢の日じゃなかったのかよ。
あ~もう、マジどうしてくれる。
今月の食費代までツッコんじまった。
バタン。
車の扉を開け、中に入ると溜息をつく。
なにやってんだ俺。
もうパチは辞めるって決めたんじゃなかったのか?
情けない。
しょーもない。
そう思っている連中は山ほどいる。
タイヤのスリップ音をこれみよがしに響かせ、爆音を残し帰っていく車・・・きっと同じ境遇だろう。
御愁傷様。
俺だけじゃない。
そう思うことで、少しばかりの平静を保つ。
だけど・・・だけどっ!
ああああああああああああああ!!
ハンドルを持つ手がワナワナと触れる。
「どちくしょー!」
俺は、怒りと共に、エンジンを吹かす。
「あ」
ニュートラルじゃねぇ!
ドライブに入ってるうう~。
おまけに、ハンドブレーキをあげていることを忘れていた〜。
車は真っすぐに最速に最短でパチ屋の入り口へと吸い込まれていく。
そうりゃ、そうりゃ、そうりゃ、そりゃ、そりゃ、よっしゃああああああ!
じゃないって!
ガッシャーン!
車は城門(入口)突破し、さっきまで遊んでいた黄金一閃111番台を一閃して車は止まった。
ああああああああああああああああああああああああああああああああ。
ごめんなさーい。
放心状態。
店員から囲まれ四面楚歌。
のち警察がやって来た。
俺の人生オワタ。
オワタヨ~。
一歩間違えたら、こういうこともあるんよ。