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吐息
サムスピの・・・。
残業で遅い帰宅となった岸谷一十木は、ショートカットしようと、裏手の公園へと入った。
電灯もない小さな公園なので、一十木はスマホを懐中電灯モードにし暗い公園を歩く。
すると、
はぁはぁはあ。
一十木の耳に吐息というか、喘ぎ声が聞こえる。
んっ!んんんんんんっ!
はぁはぁああああん!
あひっ、あひっ~うんくっ!
すごっ!
その声は激しさを増すばかりだった。
(こんな公園でお盛んなことで)
一十木は足早にその場を立ち去ろうとするが、
うぐっひぐっ!
ぶもももも~。
あひょあひょあひょ。
けるけるけるるるるるるうううん~。
(どんなプレイやってるんだよ)
急に興味が湧いた。
彼は盗撮モノフェチでもあったのだ。
道脇の茂みをかいくぐり、声のする方へ足を運ぶ。
チラリ。
「みいだなあなぁ~」
暗闇でギロリ光る目、体長は3メートルはあるであろう異形の者がいた。
「あわわわわわわわっ!」
「いだだぎまうず~」
夜の公園に咀嚼音が響いた。
腐れ外道を何故か思いだしまして。




