組織解体編 あらすじ
海が見える、のどかな田園が広がるシュケル国。
長い歴史を持つこの国に
急速に増進している組織があった。
その名はイクセル=シオ団。
会社でも宗教でもないその組織は
”自然に、そしてより良く生きる”ことを掲げ
最高主導者の下、どんどん参加人数を増やし、
熱狂的な団員を生み出していた。
この組織の最大の特徴は
聖なる力である”メイナ”を完全否定し、
”自分の力だけで全てのものを得る”ことを
絶対の掟にしていることだ。
そして最高主導者たち幹部は、
「君たちの笑顔が我々のエネルギーだ」と言い、
お金などの財産はたいして要求しない。
団員全員が幸せと希望にあふれているようだった。
いっけん穏やかで勤勉な者の集まりにみえたが
彼らには謎に包まれた面を多く持っていた。
極端に少ないお葬式やお墓。
とつぜん国外に行って戻らない人々。
この国に立ち寄った旅人が体験する、数々の心霊体験。
さらに組織の本部や支部には、エレベーターなど
メイナを使ってないのに
どうして可能なのか分からない仕組みが
何点もあることだ。
そして最大の謎は……海に隠されていた。
今回も、”メイナ”を自在に使いこなす
皇国最強のメイナ技能士アスティレアは
仲間とともに、その謎を解明すべくやってきたのだが。
そこで見たのは、明るく爽やかな陽光に隠された
陰惨で恐ろしく、恐怖にまみれた”現世の地獄”だった。
今回も最悪カリスマ主導師や
意識高い系の幹部、
妄信的で価値観押し付け女など
きっちりまとめて断罪させていただきます!
今年も夏は暑くなるそうなので、第5部はホラーです。