感情に干渉する感傷
時折、ひどく不安に駆られることがある。
喉を締め付けられるような、四肢が震えるような、耳から音が遠退くような不快感。
心の奥底にヘドロのような重く濃密な負の感情がへばりつく。
最初は小さな小さな種。
プラス方向に育てていくには多くの経験、強い意思、折れない心を少なからず必要とする。
これは並大抵の事ではない。
でもマイナス方向へと堕とすことは容易である。
種を泥沼の心に落とすだけだから。
そこからネガティブな考えは連鎖的に続いていく。
現在の環境、過去の失敗。
強い感情を伴った記憶は消えることはなく残り続ける。
ひとつ開けば類似したものから段々と引き出しが開いて、いつの間にか脳を埋め尽くすほど溢れ返ってしまう。
ふとした瞬間、我に返って負の感情を振り払ってもヘドロに押し潰された思考はすぐには戻らない。
感情の容器に出来た思考が戻るまでの隙間。
この空間がいかに空虚なものか。
そんな容器越しに物事を見たとき、普段は心が弾むような物さえも虚しく感じてしまう。
それがただただ辛い。
この瞬間はどんなものにも触れたくな、目を背けたい。
これ以上、心に負荷をかけたくない。
それでもマイナスな考えは止まらない。
そうやって負の感情はループする。
「誰かこんな自分を救ってくれよ......」
なんでこんな暗い文を書いてしまったんやろ......