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感情に干渉する感傷

作者: 暮伊 葉

時折(ときおり)、ひどく不安に()られることがある。

喉を()()けられるような、四肢(しし)が震えるような、耳から音が遠退(とおの)くような不快感。

心の奥底にヘドロのような重く濃密な負の感情がへばりつく。


最初は小さな小さな種。

プラス方向に育てていくには多くの経験、強い意思、折れない心を少なからず必要とする。

これは並大抵(なみたいてい)の事ではない。

でもマイナス方向へと()とすことは容易(ようい)である。

種を泥沼(どろぬま)の心に落とすだけだから。

そこからネガティブな考えは連鎖的(れんさてき)に続いていく。

現在の環境、過去の失敗。

強い感情を(ともな)った記憶は消えることはなく残り続ける。

ひとつ開けば類似(るいじ)したものから段々と引き出しが開いて、いつの間にか脳を埋め尽くすほど(あふ)(かえ)ってしまう。


ふとした瞬間、我に返って負の感情を振り払ってもヘドロに()(つぶ)された思考はすぐには戻らない。

感情の容器に出来た思考が戻るまでの隙間(すきま)

この空間がいかに空虚(くうきょ)なものか。

そんな容器越(ようきご)しに物事を見たとき、普段は心が弾むような物さえも(むな)しく感じてしまう。

それがただただ辛い。

この瞬間はどんなものにも触れたくな、目を背けたい。

これ以上、心に負荷をかけたくない。

それでもマイナスな考えは止まらない。

そうやって負の感情はループする。


「誰かこんな自分を救ってくれよ......」


なんでこんな暗い文を書いてしまったんやろ......

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― 新着の感想 ―
[一言] 私がそんな風に感じるときは、こう思っています。心のHDDに蓄えられている負の感情が自動再生を始めたな、と。 あなたにはいいときもあるでしょう? でも自動再生中は、まるで自分が手からこぼれ落…
2022/03/18 09:18 退会済み
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