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筋力 18
敏捷 21
持久 32
器用 25
生命 19
知力 27
精神 22
胆力 24
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これが私の『ステータス』だ。低い? いやいや、地球の人だとどれかが『10』あれば良い方だから。でもまあ『ムルス』基準だと低いのは間違いない。お陰で、私が潜れるのは『練習級ダンジョン』になる。
『練習級ダンジョン』とは、一番簡単なダンジョンで、『ジョブ』が『村人』な人でも完全攻略可能なダンジョンだ。私は、そんな『練習級ダンジョン』をひいこら言いながら攻略する。
「そおい!」
私は、自作の棍棒で灰色のサッカーボール大のおまんじゅうを叩き潰す。すると、べしゃり、とおまんじゅうは潰れ、後に灰色のビー玉っぽいものが残る。
「『無属性魔石』。外れかあ」
私がドラゴンだった頃だと、何でも買い取ると言われていた『冒険者ギルド』でも十個単位でないと買い取って貰えなかった代物だ。私はそれを【ボックス】に仕舞い、奥へと進む。
目標は、この『練習級ダンジョン』の最奥のボス『アッシュスライム』だ。そいつを倒せば、たまに『ステータス上昇のオーブ』が落ち、それより少し多い位で砂金や砂銀が落ちる。これがちょっとしたお小遣いになるのだ。
石の扉を開き、部屋の真ん中に鎮座する、灰色の濃いおまんじゅうを撲殺すると、小さく光るものが残った。
「『砂銀』かあ」
まあまあ当たりである。このダンジョンのリポップは二十時間周期で、ボス部屋以外の敵も倒してある。そうなると、今日はもうやることが無いので帰ることにする。
「【リターン】」
そう呪文を唱えると、視界は見慣れた家の裏の山に変わる。私は棍棒を【収納】に仕舞い、家へと帰る。
家に帰ると、少し汚れた服を洗濯機に突っ込んで風呂に入り、早めに上がって作り置きの味噌汁とジャガイモとタマネギと鹿肉の煮物とご飯を暖める。
テレビをつけてニュースを見ながら箸を進める。芸能人のスキャンダルを大々的に扱っている、ということは、今日も平和だったのか。
そう安心しながら味噌汁を飲む。
『……次のニュースです。国連安全保障理事会は、『世界中にダンジョンが発生した』との声明を発表しました』
気管に味噌汁が入り、むせる。
「ゴホッゲホッ!? はあ!?」
ダンジョン。それは、『汚泥』を餌とする亜空間生命体だ。『汚泥』を分解する過程で様々な物質を生み、それが不安定な間はモンスターとして、安定化すれば『採取ポイント』として現れるものだ。それがこの世界でも現れた!?
混乱しながら話を聞くと、どうも、世界各地に現れた『謎の洞窟への入り口』をダンジョンと呼称しているらしい。ただ、その『謎の洞窟への入り口』の中は物理法則を無視した広さがあるそうな。
「それダンジョンで決定……」
私の今までの努力がひっくり返りそうなことにため息をはき、私はご飯を口にした。




