もしも絶望から希望に変わる瞬間があるなら
短めにしたいのに、長くなってしまう
「俺を社員にするって本気で言ってるんですか!?」
「冗談で言う訳ないだろ。つい先程の話しを聞く限りお前は能力者だ。探偵社への入社を歓迎する」
「なんで入社すること前提なんですか!」
「いずれにせよお前は立場的に言えば被害者だろう。化物の目撃者としてマスコミに取り上げられたくないならうちに来い」
「警察は化物のことを公表しているんですか?」
「そうではないが、お前が見た現場の状況とかが知れたらまずいだろ」
実際その通りだ。
犠牲者は化物に腹を喰らわれて死んでる。
人間ではない何かの仕業と考えるのはさほど難しいことではないだろう。
「…わかりました」
「来る気になったか?」
「えぇ。俺もいつもの日常を取り戻したいんです。そしてそのためにも知りたいんです。俺の両親のことも」
「んじゃ決まりだ。今から行くぞー」
17時24分E区
「ここの2階が探偵社だ」
今の精神状態は不安6割好奇心4割と言ったところだろうか。
二人は階段を上がって行く。
上がる度に小さくギシギシと音が鳴る。
少し古い建物のようだ。
「ここだ」
その言葉とともに、玲は足を止める。
俺は玲さんの1歩前に出て扉を確認した。
茶色の扉には白い立てかけに紺色の文字で天凱探偵社と書いてある
「さぁ入るぞ」
そう言って玲は扉を開けた。
「よう。今戻ったぞ」
ようやく新キャラが登場します。
次回は各キャラの名前と能力名の紹介がメインになりそうです
次回「能力者達」