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崩壊神話  作者: 落胆者赤色
探偵社入社編
1/17

腐りきったこの世界へ

なぜ、こうなった?僕は何か悪いことをしたのか?

わからない…神様…どうして僕は…

少年は走っていた。


夕暮れに染まった赤色の空の下を。


ただ、必死で走っていた。

・・・何故、僕は走っている?


背中から追って来る混沌から逃げる為だ。


そして、生きる為だ。

何故、こんなくだらない世界を僕は生きようする?

答えは単純死への恐怖だ。


しかし、少年のすぐ後ろまで混沌は迫っていた。

その時、少年、黒崎蓮馬は死を悟った。

…どうしてこうなった?

時間は約数分前に遡る。


彼は借りていた本を返す為に図書館を訪れていた。

その時、ふと尿意を覚え、トイレに入った。

その中はとてつもなく異様な匂いがした。

そして、異様な音がした。

まるで、人が何かを食べる様な…

彼はその音がする一つの個室を開けた

するとそこには、若干丸みを帯びた体型をした黒い化物。その後ろには腹が開かれ、腸が剥き出しになった人の死骸。その光景を見た少年は叫ぶこともできずに走り出していた。

化物はおそらく、トイレの窓を割って少年を追ってきたのだろう。


そして、今の状況に至る。

…16年か。

短かったな俺の人生…

黒崎蓮馬は、今は亡き両親の顔を思い出す。

そして、静かに目を瞑り、化物が自分を捕食するために殺すのを待った。

化物が彼に止めを刺そうとした。


…おかしい。何故奴は俺を殺そうとしない?

そう思い、目をゆっくり開ける。

そこには、首を斬られ、倒れ込んでいる化物と、血まみれになり、おそらく、化物の首を斬ったであろう日本刀を持った1人の男の姿。


助かった。そう思い、男にこう言う。

「…ありがとうございました。」

男が口を開いた。

「今、喰種1体を処理した。後処理は警察に任せるぞ。」

それは自分に向けられていない言葉だとすぐに分かった。少年は再び男に話す

「ありがとうございました!」

つい先程よりもかなり大声で発した。

男は驚愕の表情を浮かべこう返した。

「あまり大声を上げるな。もう少し人の耳をいたわれ。」

「すみません、あの、ありがとうございました。」

「それはこちらも仕事だからいいんだが、お前あいつらとどこで会った?」

「図書館ですけど。」

「…そうか。」

「あの、すみませんがあなたは?」

「俺か?俺は…探偵だ。」

初めての投稿ですがいかがだったでしょうか。

作者としては若干長く感じたので、次回は短めにしたいと思います

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