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ギルティ・エクリプス 断罪の執行者  作者: ユウタ
第二章  異世界からの主人公
7/14

episode7 旅立ちとセシルの決意

主人公、旅立つ

ちょっと短め


「メシア、今日でお前が10歳になる日だ」

8月10日

前世で言うところの誕生日

地球と同じでこっちの世界も365日で閏年がない

しかも季節もある

まぁ、季節があるのはエルネシア王国だけだがな

季節の呼び方も違う

春--樹龍の息吹

夏--炎龍の息吹

秋--腐龍の息吹

冬--氷龍の息吹

と、なっている

まぁ、月日の呼び方だけ地球と同じだ

俺としてはありがたいがな

「しかし、こんな朝早くから行くのか?」

「まぁ、そうだな」

「そうか………しかしいいのか?生誕の宴をしてからでも」

「決意が鈍りそうだしいいよ」

「わかった」

「じゃあ、父上、行ってくる」

「あぁ、行っておいで」

「母上達によろしく」

「任せておけ」

そして俺は歩きだす

まぁ、とりあえず王都だな

王都はそう遠くない

なんせ毎日母上が行ってるからな半日くらいあればつくだろう




◇◇◇◇◇◇

sideオーディオン


「行ったか………」

俺は今息子を見送った後だった

三年前息子から執行者だと聞いた

物語に登場しありとあらゆる困難に立ち向かう姿はまさしく英雄そのものだった

俺も幼き頃執行者に憧れた

それ故に自分の子が執行者と聞いて驚いたし嬉しくもあった

「さて、最愛の息子が頑張るんだ。俺も頑張らなければな」

「あら、もう行ってしまったのね」

エルシアが来た

「あぁ、多分王都へ向かうのだろう」

「そうみたいね」

「………カリンの様子は?」

「部屋に籠もっているわ」

「……そうか」

「メシアが本当に好きだからね、あの子は」

「そうみたいだったな」

一応報告では聞いていた

王族ということもありその辺は気にしていた

「まぁ、カリンがメシアに惚れているのであれば帰ってきたメシアと結婚させるのもありだな」

「そうね……私達の時も色々ありましたしね」

「そうだな」

茨の道だったがそれは今はなさなくていいだろう

「さぁ、戻るか」

「えぇ、そうですね」



◇◇◇◇◇◇

sideセシル


「え?」

今日はメシアくんが生まれた日で生誕の宴をするつもりだった

でも肝心のメシアくんが来なかったので家に行くとメシアくんが旅に出たと聞いた

「ごめんなさいね、あの子ったら父親には言ってたらしいんだけど……朝早くに旅に出たらしいのよ」

「……わかりました」

なんで?なんで?なんで!?

なんで言ってくれなかったの?

そんなにぼくが嫌いだったの?

そんな自問自答しながら宴の場所へ行きメシアくんが旅に出たと皆に伝えた



◇◇◇◇◇◇

sideセシル


「セシル……だったよね?」

知らない男の人がしゃべりかけてきた

「どなたですか?」

「あぁ、失礼。俺はオーディオン・ノット・アルビスト。ここの領主でメシアの父親だ」

「し!!失礼しました!!」

「いやいや、気にしなくていい。俺は普段からあまりここにいないからな。知らなくてもしょうがないよ」

「それでも」

「いいから気にしないで。あ、これメシアからの手紙」

「え!?」

ぼくはそれを受け取った

「ゆっくり読んでね」

「……はい」




『よぉ、セシル

俺だ、俺じゃあわからない?メシアだよメシア

お前がこれを読んでいるときは俺はいないだろう。



まぁ、なんだ、俺はなんだかんだでお前の事は好きだったしな

でも、旅には連れて行かないつもりだった。これは俺がしなきゃいけない事だしお前にまでつき合わせることじゃないと思ったからな。俺は冒険者として大活躍してやる。だからお前もなんかして活躍してみせてくれ。もしお前が俺とあった時まだ好きでいてくれるなら俺はちゃんと気持ちを伝える

予定だ。まぁ、俺だってセシルだってこの先色々ある。だから約束はしない。でももしお前がまだ好きで居てくれるならその時はな』



ポタポタ

「な……んで……なん…で…グスッ……なんで……」

ぼくは泣いていた

嬉しかったけど寂しく悲しかった

メシアは好きだって言ってくれたけど旅には連れて行ってくれなかった

「そんなに連れて行ってもらえなかったのが悔しいか?」

「……」

メシアくんのお父さんが言う

「メシアが行く先には色んな試練がある。もし君が良いと言うなら訓練をつけてあげよう。メシアには支えてくれる子がいいからね」

「え?本当……ですか?」

「あぁ、俺と妻のエルシアが直々に鍛える。メシアですら6年掛かった。君はどれくらいかかるかな」

「あのメシアくんですら……」

「メシアは妻に似ているからモテるぞ。」

「!!……それはメシアくんのお母さんも言ってました。「メシアは夫に似てるからモテるわよ」って」

「はっはっは!!そうか、でももしその中にメシアが気に入る子がいればメシアがそっちに靡くかもしれないかもしれないぞ」

「!!そ、それはいやです!!」

「なら強くなりメシアを支えればよいだろ?」

「そう……ですね。よろしくお願いします!」

「よし!!さっそく今日からだ」

「え?今日から?」

「なにか?不満か?」

「い、いえ!!よろしくお願いします!!」

「よろしい、では始めようか」

「はい!!」

こうしてぼくの訓練が始まった

メシアくん待ってね!!すぐに追いついてみせるから



◇◇◇◇◇◇

sideメシア



「ぶぇっくしょん!!」

誰かが噂してるな

まぁいいや、王都で冒険者になる

それが第一目標だ

よし!!やってやるぞ!!

俺は乗りあい馬車の中だ


さてさて、王都までまだ掛かるな

何して時間潰そうかな

主人公が旅に出ました


うーん次こそセシル回を


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